原恭平(はらきょうへい) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ファーストリテイリング

計画管理部経営計画チーム

経営計画チームリーダー

原 恭平 はら きょうへい

利益追求が事業会社の魅力。会計力を生かして将来は経営者を目指す企業内会計士
演出家タイプ
演出家タイプ

1985年5月7日生まれ(38歳)
大阪府出身 ・ 東京都在住
明治大学 商学部商学科 卒業

演出家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.2%

エネルギッシュで積極性があり、主体性を持って物事にチャレンジしていく傾向にある。
また自身の仕事に対して求められる役割を把握して、周囲と協力しながら計画を進めることができる。
ストレスを感じても自身で対処する術に長けていると同時に、他人を思いやる優しさを持ち合わせている。
協調性を大切にする反面、既成概念や慣習を重視する傾向にあるため、新しい意見や考えに批判的になってしまうこともある。

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1キャリアサマリー
2009年
有限責任監査法人トーマツ(監査Bグループ)に入社。上場会社を中心とした財務諸表監査、内部統制監査や上場支援業務などに従事。
2014年
ファーストリテイリングに入社。経理業務を1年間経験後、現在は経営企画業務に約2年間従事している。

大阪生まれ。父親の転勤により高校から上京し、明治大学商学部商学科に入学。入学当時は学部の科目で簿記を初めて勉強した程度で会計士の存在すら知りませんでした。大学3年の夏に、自身の将来を考える時期がきて、とにかく人と違うことをやってその結果として社会に貢献できればと思っていました。当時商学部に在籍していたので会計士は身近なもので、業務の幅広さと社会への貢献度合いを知って興味をもち、現実的に大学時代に集中的に勉強できる期間があったことから、会計士試験を目指すこととしました。大学4年生の時に短答式試験に合格、その年の論文式試験は落ちてしまいましたが、運よく当時の監査法人の市場は売り手市場だったこともあり、2年間の有期雇用という形で2009年9月に有限責任監査法人トーマツに入社。その後、働きながら会計士試験の勉強を継続し、2010年に論文式試験に合格。晴れて公認会計士となりました。

監査法人時代は5年間、上場会社を中心とした財務諸表監査、内部統制監査や上場支援業務などに従事しました。その後、監査のスキルを活かして事業会社で働きたいと思い、2014年9月に株式会社ファーストリテイリングに転職し、現在も勤務しています。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人では、上場会社を中心とした財務諸表監査、内部統制監査や上場支援業務などに従事していました。5年間で一通りの勘定科目の監査手続や監査意見を表明するまでの一連の監査業務を経験したことで、財務諸表などの数値を見て異常値を見つける力が付きました。また小売業の上場支援業務の経験を通して、その業務の範囲内で自ら数値を作ったり開示したりする力も身につけることができました。

監査法人から転職を思い立ったきっかけは、大きく二つあります。一つ目は、監査業務で、ある小売業の会社の粗利の前期比較分析をしている中で、粗利率が低下したときのことでした。監査手続は過去実績という結果をコメントしたのみだったので、手続をどうにか変えられればと思ったのですが、そもそも監査人が入手できる情報量は少なく、またそういう役割を監査では求められていません。監査の限界のようなものを感じました。二つ目は、国内業務だけでなく海外駐在を希望していましたが、現実にならないまま30歳という転職時期に近くなってきた時に、クライアントからお誘いがあったことです。 その時に監査というフィールドだけでなく、ほかのフィールドで自らの知識・スキルを活かせるのではないかと考えました。

いざ転職すると決めた時には、自分の力がどこで活かせるかわからなかったことと、監査時代に様々な業種のクライアントを10社ほど担当し、ある意味どこでも転職できる可能性があるのではないかと考え、企業規模も考えず転職エージェントと話して広く応募しました。いくつかオファーを頂きましたが、最終的にはその会社の企業理念と何より一緒に働く人がどんな方かを優先して決めました。最終面接でお話した役員の目がギラギラしていて、この人と一緒に働ければ面白いだろうなと思って決めた記憶があります。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

転職してから経理業務に1年間、経営企画業務に2年ほど従事しております。一般事業会社に入ると、公認会計士の資格そのものが役立つことは正直ありません。監査業務の時と異なり、社外の人とのやり取りはほとんどないからです。知識面でも会計ルールを一通り知っていること自体は強みだと思いますが、そこまで詳しい会計ルールを使うことはありません。今の仕事で最も活かされたのは、監査業務の中で実施した財務諸表分析を通じて、一つのことだけでなく物事を全体で俯瞰できる能力と、重要性を考える能力でした。

実際の事業会社では、監査人という第三者の立場から、自分自身で主体的に動かなければならない立場になります。ビジネスの環境はめまぐるしく変わっていくので、時にはこれまでやってきたことを否定して、機動的に修正していかなければなりません。その中で、現状を把握するためにまずは全体を見ることと、そこで出た課題に対するアクションをうつときに重要性に従って優先度を決めるということが大事であることが、身に染みています。

現在は経営計画チームのリーダーの立場で、毎週月曜の朝一に、先週1週間の売上粗利の実績の状況を踏まえ、月間で目標利益を達成するためには今週何をしなければならないかを考えて、CFO、COO、CEOが意思決定と実行するためのサポートをしています。常に今の状況で考えたベストな選択は何なのかを追求しますが、その選択自体が正解かどうかは商売をやってみないとわからないため、正解はありません。だからこそ仮説ベースでもスピード実行し、検証することが大事だと思います。

また、転職してから3年後には管理職・リーダーとなり、部下を持つ身になりました。これまでの仕事のやり方として、自分に与えられた仕事をやりきることを重視していましたが、今はチーム全体でやりきることを意識するようになりました。またリーダーの立場になると、目の前の仕事だけではなく、いま会社で何が起こっているかを把握した上で、課題解決や変革を起こすための新しい仕事を作り上げないといけません。そのために自分で考える時間を意識的に増やすことにしました。そしてその時間を増やすために、今持っている仕事を思い切って部下に任せることもしました。

このような意識付けに無理に変えてみたところ、最初はとても苦労した記憶があります。まず仕事を部下に任せるために、業務のやり方・考え方を標準化して整理する必要もありましたが、そもそも部下が中途採用者中心で、様々な業種のバックグラウンド、スキルを持っていたので、どのように説明するとわかりやすいのか説明方法が難しく苦労しました。それも一から十まで教えることもなく、部下自身が考える力を持ってもらえるような導き方でバランスをとること、そして何より部下のやる気に火をつけることです。結局、仕事において人が動く時は、自分がやりたいことをやれていて、それが他人に評価なり認められている状態であることが大事なので、そのような環境になるような配慮を心がけています。今後も、リーダーとしての業務・会社が目指したい世界・方向性を部下に示して導けるような動きをしていきたいと考えています。

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