山田一也(やまだかずや) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社マネーフォワード

事業戦略部

執行役員 MFクラウド事業戦略部 部長

山田 一也 やまだ かずや

ベンチャーには業務領域を限定しない柔軟な働き方が必要。全体最適の観点で会社を成長に導く
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1985年5月5日生まれ(39歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
南山大学 経営学部経営学科 卒業

プロデューサータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.6%

強い集中力を持ち、まっすぐに仕事と向き合うことができる。
また協調性があるため周囲と力をあわせ物事を進めることが得意。
相手の意見を尊重するため、新しい考えを肯定的に受け止めたり、好奇心を持って人の話に耳を傾けたりすることができる。
自己主張は決して強くないため、積極的に他者とコミュニケーションをとることは少ない。
冷静に状況を分析して、場に即した適切な言動をとることができる。

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1キャリアサマリー
2006年に公認会計士試験に合格し、監査法人トーマツ名古屋事務所に入所。その後、株式会社パンカクにて執行役員CFO、株式会社Bridgeにて執行役員ベンチャーサポート事業担当を経て、2014年には株式会社マネーフォワードに入社。マネーフォワードでは、社長室長、MFクラウドサービス開発本部長を経て、現在は執行役員 MFクラウド事業戦略部長として、MFクラウド事業全体を担当。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

私が公認会計士試験に合格した2006年は、翌々年に内部統制報告制度と四半期報告制度の導入を控えていたこともあり、採用マーケットは超がつくほどの売手市場で、当時の4大監査法人の求人数合計が公認会計士試験合格者数を上回るという年でした。内部統制や四半期報告といった大きな制度改定を前に一定の実務経験を積んでおきたい、また、大学在学中だったため、通学しながら仕事もできる柔軟な環境を求めて、ファーストキャリアはいずれも実現できる監査法人を選択しました。

入所した監査法人トーマツ名古屋事務所は、当時全体で400名程度の規模だったため、監査を行うセクションに配属されましたが、入所から退職までの4年半で、監査業務だけではなく、財務DDやIPO準備支援、IFRSの導入コンサルティングなどさまざまな業務を経験しました。

監査法人在籍中は、皆一律公認会計士という職場環境のなかで、どうやって自分がバリューを出して、組織に貢献できるかを考えたものです。先輩の公認会計士の方々は自分よりも人生経験豊かで、クライアントからの信頼も厚く、そんななかでどうやって自分がバリューを発揮すればいいものかと。考えた結果行き着いたのは知識量では絶対に負けないことでした。監査法人在籍期間中はとにかく勉強したのはもちろん、やれる仕事は積極的に手をあげて仕事量を増やし、仕事が終われば座学で基準や指針を読み込む、今振り返るとストイックな毎日を過ごしていました。専門家にとって知っているということはとても大事なことです。知っていることをどう活用するかが腕の見せどころではあるのですが、そのためにも多くのことを知っている必要があり、それが社内外の信頼を勝ち取るための第一歩なのです。

そして退職間際の頃には環境もかわり、監査法人内で人余りが起き、業界全体が閉塞感に包まれていました。この閉塞感を無くしていくためには、雇用の流動化、つまり監査法人から別の業界に転職する人や、監査法人に戻る人を増やしていくべきだと考え、まずは自身が率先して監査法人外にでることに決め、次のキャリアを模索していくことにしました。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

経済成長のためには新しい産業を育てていく必要があります。しかしながら、2008年にリーマン・ショックが起こり、2009年のIPO数は19社と1978年以来の最低水準を記録、私が監査法人を退職した2011年は、IPO数37社と最低水準は脱したものの、依然としてIPOを含む資金調達環境は厳しいものでした。また、前述した通り、公認会計士業界には閉塞感が漂っており、雇用の流動化のためにもわかりやすいロールモデルが必要でした。

そこで、監査法人の次のキャリアとして、ベンチャー企業のCFOを選択しました。成長企業に身をおいて、会社の成長にコミットするとともに、公認会計士のキャリアパスとしてCFO人材がより増えていくことを想っていました。その後、2年間CFOとして勤めたのち、その会社は上場会社へ売却、そのとき、自身もそのまま売却先の会社へ移る選択もありましたが、まだまだベンチャー業界でやり残したことがあると感じ、別の道を進むことにしました。

次のキャリアでは、会計事務所に所属しつつ、個人としても仕事を請け負い、ベンチャーのバックオフィス体制整備を外部専門家としてサポートするという仕事をしていました。しかし、1年ほど専門家として仕事を続け、人手を介するとどうしても支援できるお客様の数に限界がでてしまう、もっとレバレッジを効かせることはできないかと思うに至りました。その点、ITの力は絶大です。よりたくさんの人や企業を変えていく力がITにはあります。自身の専門家としてのスキルとITをかけ合わせてなにかできることはないか、そう思うようになりました。

そして現在は、株式会社マネーフォワードで、執行役員MFクラウド事業戦略部長として、MFクラウド事業全体を担当しています。マネーフォワードへの入社直後は、バックオフィス部門の立ち上げ期ということもあり、労務、経理の仕組みを作りつつ、提供していたサービスが、会計サービスということもあったため、専門知識を活かして事業側にもコミットしていました。まさに、会計×ITで、多くの個人事業主や企業の生産性向上に資するサービスを提供しています。会計知識を活用して仕事をしているという点は多くの公認会計士のキャリアと同じですが、それを経理や財務といったバックオフィスではなく、サービス開発や事業開発というように、事業に活かしている点は珍しいキャリアを歩んでいるかもしれません。

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