菅野智洋(すげのともひろ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

マナボックス ベトナム

代表取締役

菅野 智洋 すげの ともひろ

後悔しないように「好き」を軸にする
アーティストタイプ
アーティストタイプ

1979年6月22日生まれ(42歳)
福島県出身 ・ ハノイ在住
立正大学英米文学科

アーティストタイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.7%

計画性を持って取り組むより、臨機応変に柔軟な態度で仕事と向き合う傾向にある。
しかしプレッシャーの強い状況や予想外の出来事が起こるとストレスや不安を感じがちである。
内向的な側面もあるが、人を思いやることができるため周囲との協調性も高い。
また新しい考えや意見を否定せず好意的に受け止めることができる。
物事を抽象化して考えることができるため、深く考えた上で意見を発することができる。

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1キャリアサマリー
2006年
みすず監査法人入社
2007年
あらた監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人) に入社。主に医薬品や製造業の企業の会計監査業務に従事
2013年
インドの日系企業で自動車部品の企業に入社。財務責任者として、管理会計導入や内部統制の構築を行う
2016年
マナボックスベトナムに出資者兼経営者としてジョイン

 2016年からベトナムのハノイで、マナボックス ベトナムというコンサルティングファームの代表をしています。ベトナムへの進出支援や会計・税務、経営コンサルティングサービスで主に日系企業を支援しています。ベトナムの会計分野は女性に人気であることから、15名以上の女性メンバーに囲まれながら日々業務に取り組んでいます。
 大学4年の時に「人生の中で、何かとても難しいことに挑戦したい。このまま就職してもダメだ」という思いから、医者・弁護士・会計士の資格に興味を持ちました。3つのうち、学費の面で経済的になんとかいけそうだなというのと、サッカー日本代表の中田英寿選手が税理士を目指しているという話を聞いて、公認会計士を目指しました。ものすごい、短絡的な考えだったと思います。偏差値も高くなく英米文学科だったため、合格レベルまでの勉強は非常に大変な思いをしました。
 2006年に公認会計士試験合格後、みすず監査法人に入社しましたが、半年で撤退したことにより、あらた監査法人に移籍しました。医薬品の製造業を中心とした企業の会計監査に従事。2013年には、どうしても海外で働きたいという想いから、インドにある日系の自動車部品の製造業の会社に入社しました。決算早期化、管理会計導入やルールの導入、予算作成や販売価格交渉、不正の対応など様々な体験をしました。
 その後、マナボックスベトナムに出資者兼経営者としてジョイン。現在はベトナムと日本を繋ぎ、それぞれの国の経済発展に貢献することを目的とし、日々、ハノイで奮闘しています。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

 公認会計士試験合格後の2006年に、みすず監査法人に入社しました。理由は、「人間味」を感じたからです。直感ではありますが、そこに温かさや情熱が感じられました。別な言い方をすると良い意味でエリート感がなかったのです。実際に入社後、先輩からの熱いご指導があって、短い期間でしたが急成長できたと思います。監査の現場では自分の至らなさから先輩に厳しく怒られすぎてトイレで泣いてしまった、という経験もありました(笑)。
 今だともしかしたら、パワハラみたいな感じかもしれませんが、「成長してほしい」という強い想い、愛情が感じられたので、それに応えなきゃ!って思って毎日必死でした。今思うと、出来の悪いジュニアスタッフだったと思いますが、専門家として成長はできました。
 その後、みすず監査法人の撤退によって、いくつかの選択肢を頂きました。大半の人が、新日本監査法人、あずさ監査法人及び監査法人トーマツ等に移籍する中、私はあらた監査法人を選択しました。理由は、2つあります。①グローバル(英語を使う機会が多い)な環境であること②マネジャー以上が若く風通しがいいという雰囲気を感じたからです。あらた監査法人を選択する人は少数派でしたので、当時は「珍しいね」って言われましたし、反対されたこともありました。
 あらた監査法人で、7年間お世話になることになるのですが、そこでの学びは、今のビジネスパーソンとしての基礎となっています。優秀な女性の上司や厳しいけど知識がハンパない男性上司、アメリカ人のパートナーなどなど。多様性のあるプロフェッショナルな人と一緒の環境で、働き学べたことが私にとっての財産となりました。その例の1つのスキルとして、「推定値分析」があります。お客様のビジネスを理解し、情報を集めて、仮説を立てて、推定値を算出する。監査の現場では、「そんなの無理あるよな。無理やり推定値なんて妄想に近い」と心が折れそうになったこともありますが、「理解する」「考える」スキルを身につけることができました。このスキルは、今でも、コンサルする際に役立っていますし、ベトナム人メンバーへの教育にも有用です。
 「どうしても海外で働きたい」という思いが強くなり、2013年に製造業に転職しました。インドに進出している自動車部品会社でした。インド現地の管理レベルを改善してほしいというニーズがあったのです。
 海外で働きたいという思いが強いのはいいのですが、それまでインドには旅行でも行ったことがありません。もちろん、不安もあったのですが、ワクワクのほうが強かったです。公認会計士として、差別化できるキャリアを考えていたのでインドという国もインパクトが強く「おいしいかも」って内心感じていました。
 インドでは、約3年程度、経理財務部門の責任者として業務に携わりました。ここでは、いろんな意味でエキサイティングな経験をさせて頂きました。これまで監査法人として外部から企業と向き合ってきましたが、インドでは会社の内側から支える必要がありました。そして、文化の異なるインド人との業務。海外子会社ならではのいろいろな悩み。インドでの経験は、会計士として専門知識の深度が増しましたし、グローバル人材としても成長できたと思っています。
 その後ベトナムで挑戦することになりますが、そのきっかけは2つあります。
 「海外子会社の問題を解決したい」と「挑戦しないのはつまらないしもったいない」です。
 インドでの経験により、海外において現地社長が「会計を知らない」ことによる損失がかなり大きいなと感じたのです。数千万円から億を超えるインパクトがあるケースを見てきたからです。海外子会社の問題を解決したいという思いが芽生えていました。
 そして、もう一つは、「日本に生まれてきた。それだけで成功者だ。やりたいことに挑戦しないなんて…」という考えが生まれていたからです。
 ずっと日本に住んでいるとそんな当たり前なことに気づかないかもしれません。でも、実際そうなのです。インドの街には、貧しい人がたくさんいました。夏の暑い日には、死亡者も出ます。その理由は、住む家がないからです。時には50度近くまで気温が上昇するインド。その状況下で外にいたら、命の危険に晒されてしまいます。また、交通事故で死亡事故があっても犯人は捕まらないケースも多くあります。「人の命は平等じゃないんだな」って感じたのを覚えています。
 アジアの新興国では、1日2ドル以下で暮らしている人が大勢います。そんな中、大きな悩みは、明日、食べていけるか?病院に行けるか?などです。
 つまり「生きるためだけ、必死に生きている」。そういった人が大勢います。
 マザーハウスという企業はご存知でしょうか?「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念とし、バッグなどを製造販売している会社です。その会社の代表の山口絵理子さんの書籍の言葉で、「君はなんでそんな幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」という言葉があります。
 山口さんが起業した場所、バングラデシュで明日に向かって必死に生きている人を見て、バングラデシュの人が自分にこのように問いかけているような気がしたそうです。これは、私の心にグサッと突き刺さりました。この声が私にも聞こえたような気がしました。
 日本はどうでしょうか?少なくとも、そのようなことで悩む人はほとんどいません。生活保護制度もあります。しかし、新興国では、たとえどんなに優秀な才能があったとしても、決して報われないという悲しい事実があります。このことをインドで実感しました。日本人であれば、少なくとも「挑戦」はできます。努力が報われる可能性があるのです。
 そんな時、みすず監査法人時代の同僚の永井義直さんから海外子会社の管理支援をするマナボックス ベトナムへのジョインの誘いがあったのです。
 これは挑戦するしかない!と決心したのでした。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

 2016年より、ベトナムのハノイのマナボックス ベトナムというコンサルティングファームの出資者兼代表として、日系企業を支援させて頂いております。ベトナム進出支援や進出後の会計や税務のコンサルティング業務をしています。これ以外にも、共同出資者であるロアンと永井が開発したベトナムの経理実務試験のKIPの提供などもしています。喜ばしいことに多くのベトナムの経理人材がKIPを受けています。
 また、2021年より、「マナラボ 」という新しいサポート支援も開始しました。お客様限定のコンテンツを作成し共有しています。コンテンツの内容は、以下の通りです。
● ベトナム法令の実務的なFAQデータベース
● ベトナム雛形集(契約書や経理フォームのテンプレート)
● 経営管理テンプレート(事業計画、ベトナム仕訳集、経営見える化、内部統制チェックリスト、コンプラアンスマニュアルなど)
 これに加え、マナボックスベトナムの挑戦ストーリーも共有しています。ベトナムでよくある悩みのマネジメントやビジネスの進め方について、仮説をたて、「挑戦」「失敗」「反省」「学習」のストーリーを文字にしてお届けしています。そして、実際に効果のあった事例も共有しています。例えば、メンバーの自主的な行動につながったアイデアや締め切り日を楽しく守ることができたゲーミフィケーションなどです。
 学ぶ、マネージ(経営)という意味であり、「ラボ」は研究所という意味です。会計・税務だけでなく、経営に必要な知識を研究し続けるという想いがあります。

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