渡辺祐樹(わたなべゆうき) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

SENSY株式会社

代表取締役CEO

渡辺 祐樹 わたなべゆうき

”新しい技術の発明”を超えた、”新しい社会の発明”を実現する
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1980年2月25日生まれ(44歳)
高知県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学理工学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

私にとって会計とは、会社の状態をモデル化して可視化するツールである。

社会を最適化する、新しい価値を創造する会社でありたい、世の中に提供できる価値を増やしていきたいと考えると、どのような活動が社会に付加価値をもたらしているか、ビジネスに見合った可視化の方法が必要となり、それを新しい会計の仕組みとして創っていきたい。

目下考えているのは、「従業員別損益計算書」である。事業別、プロジェクト別等、管理単位毎に採算管理することと同様、新たな試みとして「人」の観点から損益計算書を作るのである。従業員の付加価値を可視化し、一人一人の価値を上げるためにはどうすればよいか、施策に落とし込みたい。

会社の価値を最大化するためには、複雑な会社の実態を単純化し、本質をとらえた意味のある形にしなければならない。ビジネスを可視化しアクションに落とし込める最適なモデルを開発するのはとても興味深いのではないだろうか。

究極的な目的である、「社会を変革する新たな価値」をビジネスを通じて実現するため、私にとって会計は強力な武器である。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

”新しい技術の発明”を超えた、”新しい社会の発明”を実現する。

これが私の成し遂げたいことである。

大学時代、人工知能の研究に没頭し、それなりに満足の行く研究成果も出始め、研究室にこもりながら充実した日々を送っていたが、同時に研究に没頭すればするほど、具体的に誰かの生活を変えたり、社会課題を解決するような、まだ世の中にない事業を発明することが、将来の目標と思うようになった。

そうして生まれたのが人工知能「SENSY」であった。今のビジネスは、一人一人の「感情」の分析を行い、マーケティングやマーチャンダイジングのパーソナライズ化を中心とした業務最適化するものが。しかしそこに留まるつもりはない。究極的に実現したいのは、起業と消費者双方にとって最適な社会の実現であり、世界を変革するプロダクトを創ることだ。

直近でIPOも見据えているが、目指すものはもっと先の「単なる儲かる会社」を超えた、「社会のためになる新たな価値」を世の中に残すことであり、SENSYのビジョンを実現することが私の目標である。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

もし読者の中で起業家を目指す方がいらっしゃれば、会計を学ぶこと、スタートアップに飛び込むことを勧める。公認会計士の資格は、スタートアップを創業する上で、会計や監査を超えた価値をもたらしてくれた。

私は新卒で営業会社を選び、無我夢中になって数字を追いかけることを経験したのち、コンサルティング会社で経営や組織論、業務改革の全体像を学び、そして起業した。会社を立ち上げて資金調達に四苦八苦していたときも、IPOを足掛かりとして急成長している今も、数字に落とし込んで、ロジカルにビジネスを拡大してこられたのは、会計のおかげだった。

スタートアップはとても面白いと思う。エンジニア、事業開発、コーポレートという会社に必要な組織が見渡せる範囲にあって、会社で追うべき数字をみんなで作り上げていく。公認会計士という特権をもってすれば、その数字の作り方とか、ビジネスとのつながりとか、現実のものとして落とし込んで理解することができる。

会計の視点をもち、経営者に近い視点で、広く様々な業務を経験できるスタートアップに飛び込んでみてはどうだろうか。

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