加藤広晃(かとうひろあき) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

IPO協会 轟 一般社団法人

代表理事

加藤 広晃 かとうひろあき

1社でも多く健全に上場し、上場後も健全な経営が続くことを願い貢献したい
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1984年2月15日生まれ(40歳)
大分県出身 ・ 東京都在住
一橋大学 商学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

「お金の流れ」に幼少期から興味があり、社会に貢献するならこの領域か他の領域との掛け合わせかなと考えてきた。公認会計士試験合格から資格を返上するまで、監査法人では上場企業を中心にあるべき財務報告から内部統制までブレークダウンするアプローチを、IT系スタートアップを上場企業に導く過程では財務諸表作成側の「当事者」として限られた環境下で経営判断する財務や法務などの要素を、ほかにも多くのことをこの資格から恩恵を受けた。これからも公認会計士としての経験を昇華し、「リスクを取って新しいことに挑戦する人」をIPO協会轟として盛り上げていきたい。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

今は、IPO協会 轟 一般社団法人を通じて、1社でも多く健全に上場し、上場後も健全な経営が続くことを願い貢献したい。また、有識者としてフィードバックする機会があれば、発信していきたい。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

キャリアを模索する会計士の方へ:IPOを目指す上場準備会社への転職は慎重に

IPOを目指す会社はたくさんある中で、最終的に上場する会社は平均で年間100社程度になるのはなぜか。その何倍もの会社がIPOを諦める結果になっているが、その声はほとんど外に出ない。様々な要因が考えられるが、必ず上場が保証される、というようなことは無い。
ベンチャー企業は監査法人より経営の安定性は低く、転身する年齢も慎重に検討することが望ましいと思う。仮に転職した会社が永遠にIPOできない状況になった場合、何度まで転職してIPOを目指すのか、独立するのか、監査法人に戻るのか、リタイア時の履歴書を想像しながら慎重にシミュレーションするのが良いと思う。監査法人勤務時代に「ベンチャー転職なんて、IPOする確率低いのに、よく転職するね」と言われた時には、少しムッとしたが、実際転職して中に入ってみると、報酬期待値としては業績や経営者との相性など様々な不可抗力による上場確度の要素も含めると、確かに監査法人より低いと納得した。株式型の報酬があっても、上場しなければ絵に描いた餅。体感・予感の領域を超えないが、IPO監査側の会計士や常勤監査役など「監査」の報酬や社会的評価が高まることの方が、結果として、監査される側である企業の経営管理の視座は高まるのではないかと最近仮説を立てている。監査やそれ以外の業務に従事する方においても、IPOを目指す上場準備会社への転職はエージェントや経営管理以外の求人情報や口コミ、VCやベンチャー界隈の知人など様々な情報を基に最終的な判断をすると悔いが少ないと思う。

会計士受験生へのアドバイス:トレンドの最先端を考えよう

会計士は、財務会計のみならず管理会計や租税法、会社法、監査と多岐にわたる分野に理解があるので、合格後も広いフィールドで活躍できると思う。監査法人だけでなく、資本市場関連や上場企業の仕事や、独立以外でも転職機会も広いと思う。様々な分野があるため、一定の分野を究めると稀少価値が生まれることもあるように思う。
これから会計や監査のあり方についても変化が起きた場合に、その最先端を考えることで、先輩会計士から重宝されたりクライアントから評価されたりする機会に恵まれるかもしれない。受験勉強に疲れた時は、ふと受験合格後の将来をイメージしたり、日経新聞を読みながら学習したことが役に立つ未来を想像してみたりすることをお勧めする。

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