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田邊公認会計士事務所

代表

田邊 るみ子 たなべ るみこ

実務経験、分析能力、当事者意識を強みに経理財務人材の底上げを目指す
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1969年12月5日生まれ(55歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
一橋大学 商学部/早稲田大学大学院 経営管理研究科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

 会計士資格があるからこそ、会計監査ができる。監査スキルは大事である。請求書、伝票、稟議書など、何気ない情報源から多くの情報を立体的に理解できる。また、それを支える体系的知識と分析能力、コミュニケーション力。これらは、監査法人時代に養われ、事業会社に転身して更に発展したものだと思う。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

 講師やコンサル先であれ、社外役員先であれ、何かの役に立てているのであれば嬉しい。
 監査法人を離れ、ピカピカの専門家でもない。執行側での現役も離れれば、1年また1年と劣化する。折り返し地点の大学院の学びも常にアップデートが必要だ。大学院修了後も、日々役員先でCaseを扱っているが、再度総括したいと思っている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

キャリアを模索する会計士:事業会社で泥臭い仕事にもチャレンジしよう

 監査法人での経験は貴重で、若くして全体を俯瞰できる。一般事業会社に新卒入社したらそのような経験はなかなかできない。私も監査法人からキャリアをスタートして良かったと思っている。しかし、事業会社に一歩踏み出してみると、色々な世界が広がる。会計や監査は財務情報の末端、合併や買収1つとっても会計処理だけではない。ロングリストから、PMIまで。財務会計だけでなく管理会計、ファイナンス、資本政策、組織、何より儲けること。執行を経験して付加価値向上に直接貢献しよう。本社も末端に近いから、事業部も経験したい。コーポレートでの事業の選別の前に、事業戦略をブラッシュアップする。事業部からの情報粒度が粗ければ、コーポレートはそれ以上にはできない。
 最近FP&AやCFO職が注目されている。これらは経理財務の延長線にないが、不祥事が後を絶たないなか、リスク管理やガバナンスも重要だ。財務会計、ERP等、会計監査/内部監査といった盤石な基盤があってこそのFP&Aだ。地道で泥臭い色々な作業を、現場の人と一緒に体感する。事業部のマーケティングや業務システム、人事の傍に座っていると本社で知り得なかった実態が分かる。見るもの聴くもの、感じ方が違ってくる。その後からCFOでも遅くはない。むしろ、その方が良いCFOになれるのではないか。私のように財務責任者からリーダーに下るより、リーダーから財務責任者に上がる方がよい。
 監査法人退職後、非常勤の社外役員を目指す人もいる。役員は厳しい判断と説明責任を伴う、覚悟のいる仕事。特に、経営陣との対話や株主との調整には、実務経験と信頼が不可欠だ。会社は生き物。丸ごと会社の息吹を感じられるのは、社員・社内役員・常勤監査役といった常勤だけ。常勤こそ企業の深い理解が得られる。
 一方で非常勤役員を兼務することにより比較できるメリットもある。ただ、若いうちに非常勤の社外役員ばかりやるのは、深まらないからお勧めしない。本業やメインの仕事に、支障のない範囲で副業(非常勤)がベストではないか。現場の意思決定や組織運営を肌で感じてほしい。その経験が、将来、非常勤の社外役員として、企業に真に貢献できる力になる。
 何事も、急がば回れ、である。

会計士受験生:勉強の足跡を残そう

 できれば合格まで頑張ろう。色々な可能性やチャンスが広がるから、あきらめないでほしい。
 途中で就職する人もいると思う。でもそこまでの道のりで得たものは無駄ではない。勉強した人は、経理財務の共通言語が多い。監査、財規、財務会計、原価計算の話など、体系的に理解できていて、合格者でなくても、貴重な戦力だ。働きながらでいい、簿記1級かUSCPAなど「履歴書」に書ける「足跡」を残してほしい。これにより「差別化」できる。

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