横山和夫(よこやまかずお) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

横山公認会計士事務所

会長

横山 和夫 よこやま かずお

一生青春 一生勉強 多くの人に支えられ
感謝の念を忘れず、自分の道を歩み終えたい。
リーダータイプ
リーダータイプ

1937年1月18日生まれ(87歳)
愛知県出身 ・ 千葉県在住
目白大学大学院経営学研究科経営学専攻 博士後期課程修了 博士(経営学)

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私が62歳となった1999年に、35歳になった長男の公認会計士横山良和に、横山公認会計士事務所の所長を移譲し、私は会長として側面から支援することとなりました。事務所へは直接業務に関与する以外は出掛けないこととし、直行直退、時間の余裕があるときは自宅の書斎に籠って、好きに研究執筆に勤しむことができるようになりました。しかし、現在もなお、公認会計士・税理士としての業務を続け、総務省自治大学校講師、新入社員教育に教壇に立つことができています。
1990年10月には、同郷の元日本公認会計士協会 東京会会長 加藤隆之先生のご紹介で、東京理科大学教授 片岡洋一先生(管理会計論)にお会いし、翌年4月から同大学工学部第二部の教授に推挙していただきました。更に片岡洋一先生は定年後、目白大学教授に就任し、2009年4月大学院博士課程を設置され、加藤隆之先生と私に入学するよう薦められました。3年後の2012年3月、75歳になった私は目白大学大学院経営学研究科経営学専攻 博士後期課程を修了し、「引当金会計制度論」で博士(経営学)の学位を授与されました。私の学歴不足を片岡洋一先生は嘱託教授の定年75歳に間に合わせて、大学教師としての必要要件である博士にさせて下さったのです。このように現在あるのは諸先生のお力添えがあったからです。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

会計監査業務や経営指導などで、会計伝票・総勘定元帳を精査していると、「この個所をよく見るように」という言葉が聞こえてくることがあります。また、現場視察のとき、製品、仕掛品、材料や機械、備品などから聞こえてくる言葉もあります。それは教科書のどこにも書いてない“直感”ないし”勘“あるいは”霊感“のようなものです。これが持続している限りプロであるということを実感できる至福の境地です。
また、専門分野の勉強をしているとき、今まで見過ごしていたことに気付くことがあります。今、心が動いている事柄は、総勘定元帳に付した勘定科目と財務諸表への表示科目についてです。前者は内部管理目的によって任意に設けられるものであるのに対し、後者は他企業との比較目的で設けられ、財務諸表等規則ではその適用が強制されているものです。したがって、例えば表示科目である「現金預金」は、勘定科目としては、現金は「現金」「小口現金」、預金は「当座預金」「普通預金」(場合によっては銀行別)などとなります。また、なぜか日本の表示科目には「売掛金」「買掛金」「貸付金」「借入金」「資本金」「資本準備金」など「金」が入っています。このように「勘定科目」と「表示科目」は、簿記会計の知識のない人には理解しにくいものの大きな要素であるようです。現在、この歴史的背景を調べることにしています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士という仕事に関連して深く悩んだことはあまりありませんでした。それは公認会計士がオールマイティ(almighty)ではないということを悟っていたからです。顧客先の経理担当者は、その企業の特性を熟知しており、その担当者から教えられる実務が多くあります。そして、実務は生き物であり、その情況を十分に理解した上でないと判断を誤ることがあります。これらの事実を認識した上で、その企業の実情は、会計担当者、扱術担当者などから教えを請うこととし、法務については弁護士などの専門家の意見を請うことにしています。これらによって多くの事例を解決することができました。このようにして現在も多くの事を学んでいます。

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