宮本翔(みやもとしょう) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

Fanatics Japan G.K.

コーポレート部

Manager / Financial Controller

宮本 翔 みやもと しょう

全ての日本人が幸せになってほしい。それをスポーツという手段を通してなら実現できる
登山家タイプ
登山家タイプ

1986年7月27日生まれ(38歳)
茨城県出身 ・ 神奈川県在住
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科(修士)

7人生の目的と公認会計士という資格

全ての日本人が幸せになってほしい、それをスポーツという手段を通してなら実現できるというのが私の根本にある想いです。
監査法人にいる間にもスポーツの社会性は当然意識していましたが、事業会社に転職したことで、社会貢献ということをより意識するようになりました。会社は経済活動を行う以上、利潤を追求することを求められますが、会社は利潤を追求しながら社会的価値を創出し社会課題を解決できる存在であるということを、コーポレート部門を統括する立場として再認識できました。いわゆるCSVの考え方です。
私が経理・財務・税務の数値面の他に、人事や広報も管掌領域に入っていることが大きく影響していますが、具体的には現在、障碍者(しょうがいしゃ)雇用の導入を検討しています。
障碍者は自身ではコントロールできないハンディキャップを抱えており、すべての障碍者が雇用の機会を十分に得られているとは言えません。こうした人たちに対してアプローチして、会社という器を通して働くことで社会に貢献し、社会に認められ、自分の存在価値を改めて認識してもらう。そうすることで、一部の困っている人の幸せに会社が貢献することができます。
特にスポーツを事業としている今の会社は、良くも悪くも会社の規模にかかわらず、社会的な注目度が高いので、メディアを通して様々な取り組みが社会に広がる可能性があります。

「人はいずれ障碍者になる」
五体満足に活動できていることはむしろ稀で、歳を重ねていくにつれ体の不自由な箇所が増えていきます。日本全体が幸せになるためには、性別やLGBTのくくりで表現されることが多い多様性を国民全体が深く理解し、社会全体が寛容になることが重要となります。
このような気づきを得られたのは、監査法人の経験と事業会社の経験双方が活きています。監査業務によって、会社が様々なリスクに晒されながら多くのステークホルダーとの関わりの中で経済活動を行っている実態や、稟議や意思決定、内部統制など会社の運営や数字を通した事業の流れを体系的に理解できました。事業会社ではそれらの経験を通して、経理や監査的な視点以外の視点も新たに加味され、立場的に裁量あるアクションを取れるようになったことで、会社発信で社会を変えられるダイナミズムを感じることができました。
全ての人が幸せになることを人生の目的に、それを1つの価値基準としてこれからも活動をしていきたいです。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

このお話をさせていただいているのは2020年1月ですが、あと数年でリーマンショックのような不況が訪れる可能性があると思っています。経済が不況になるとまず苦しくなるのはエンターテインメントの業界で、スポーツも例外なく苦しくなります。特にスポーツの業界は、リーグの成熟度にもよりますが、音楽やゲーム等と異なり、スポンサー企業からのスポンサー収入への依存度が大きくなります。スポーツは、音楽やゲームのように消費者がいつでもどこでも楽しめるプロダクトを提供しているわけではなく、特定の時間および場所で、特定の相手がいないとプロダクト(試合)が成立しないため、消費者のスポーツというコンテンツへの接点は音楽やゲーム等と異なり限定的になります。そのため、波及的な効果(わかりやすく言えばスポンサー企業のイメージアップ等)を目的としたスポンサー収入に依存せざるをえません。
スポーツが日本国民を元気にすることができるコンテンツであることは間違いありません。それは2019年初めて日本開催となったラグビーW杯の国民的熱狂からも証明済みでしょう。2020年の東京オリンピックパラリンピックも間違いなく日本に感動と勇気を与えてくれることと思います。私はそんなスポーツコンテンツを支えられる人材になりたいです。不況になった時に必要なのが優秀な経営人材だと思うので、少しでもその理想に近づけるよう努力していきたいと思います。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

キャリアに模索しているなら、まず情報を集めることから始めると良いと思います。情報を集める手段は数多くありますが、一番良いのは人の生の声、すなわち一次情報を集めることです。ネットの情報でもいいですが、どうしても編集側のスクリーニングが入りますし、自分が聞きたいことにピンポイントの回答がないことも多いからです。ですので、まずは人に頼る、人に聞いてみることをお勧めします。
これは私が青年部の活動を通して改めて感じた公認会計士の価値ですが、公認会計士は日本全国に
40,000人弱、私が所属する東京会だけでも19,000人弱います。公認会計士は「会計」という一つの大きなファンクションを軸として、様々な業種・職種および年代で幅広く活躍されているので、どこかにベンチマークになる先輩会計士がいるはずです。会計士の履歴書に掲載されている公認会計士に会いに行くのもよいですし、青年部のイベントに参加したり運営してみたりして、横のつながりを作るなどして、まずは人の生の声を集める行動を実行してみるというのが、まず大事なアクションかと思います。
情報収集ができたらあとは自分との対話です。先にも述べましたが、自分は何が好きで、嫌いで、得意で、不得意で、将来どうなりたいから、どのような経験を積みに行くのがベストなのか。自分が納得する選択をすればその選択はすべて成功だと思います。自分との対話は、実は時間がかかる作業でしんどい作業なのですが逃げずに考え続けると、納得する答えが見つかると思います。

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