宮本翔(みやもとしょう) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

Fanatics Japan G.K.

コーポレート部

Manager / Financial Controller

宮本 翔 みやもと しょう

全ての日本人が幸せになってほしい。それをスポーツという手段を通してなら実現できる
登山家タイプ
登山家タイプ

1986年7月27日生まれ(38歳)
茨城県出身 ・ 神奈川県在住
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科(修士)

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自信をもって言える強みは、成長しようという意欲とプロジェクトマネジメントですね。前者はソフトスキルですが、昔から自分が「止まっている」ことに対して罪悪感や焦燥感を感じます。それが原動力となって様々なことにチャレンジし、少しでも何かをできるようになりたいという思いが強いです。後者のプロジェクトマネジメントは、性格もあるのですが、公認会計士試験の試験勉強で身についた特性かなと思っています。具体的には、「今日は午前中に会計学の直前対策答練を2つやって、昼からは会社法のテキストの機関の部分の問題の暗唱をして、夜は…」のように、計画的にタスクをこなして、目的に到達していく能力はその頃養われたものであり、プロジェクトマネジメントに通じるものだと思います。
現在の仕事にあてはめると、例えば勤怠管理システムの全社導入を行いましたが、マイルストーン(中間目標点)を設定し、ベンダーと社内で調整しながら勤怠データを自動集計できる仕組みを整え、最後は適正な給与計算を自動で行えるようExecutionまでもっていくことで、無事安定稼働させることができました。
社外の活動では公認会計士協会東京会青年部特別委員会(以降、青年部)の活動も50名ほどのメンバーを委員長の立場で束ねながら、複数のプロジェクトを同時に進めています。こうして考えると経験してきたことに無駄はないなと思っています。経験をいかに利活用できるか、そして新たなチャレンジを通していかに質の高い経験を数多く積み重ねられるかが大事であると感じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

大きく2つあります。一つは某団体のお仕事を社外でしていた時ですが、スポーツ団体は人的リソースや資金的なリソースが非常に限られているんですよね。その中でリーグ戦のローンチに向けて私含めてスタッフ総出で相当の準備をしてきたのですが、チケットの売れ行きが芳しくなく、お客様が試合を見に来てくれるか非常に不安な毎日を過ごしていました。しかし最終的には試合当日に数多くのお客様にご来場頂いて、会場が観客でいっぱいになった光景を見た時は鳥肌が立つくらい心が大きく動きました。
これは現在の仕事でもそうで、やはり自社の商品が売れて、それを身に着けて試合を応援してくれるファンを見ると非常に心が動きます。バックオフィス側では地道な地味な作業も多く、苦労することも多いのですが、こうした瞬間に立ち会うことで苦労が報われたような気がして、ファンの方たちのためにまた頑張らないといけないな、と改めて活力をいただけます。これがスポーツビジネスの魅力の一つだと感じます。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

正直何かでいつも悩んでいますし、焦っていますね(笑)。ですが、私が公認会計士としてのキャリアをスタートしてから特に悩んだのは先述の4~5年目くらいの監査法人の頃だったと思います。
皆さんはなぜ悩むのでしょうか。その原因の多くを占めるのは、「将来に対する不安」なのではないでしょうか。将来どうなるかわからない。だから不安になってどうしたらいいのかと悩むのだと思います。自分自身に対する戒めにもなるのですが、将来は誰にもわからない。だから不安は誰にでもあるし、避けなければいけないのは、不安になって何もできない状況だと思います。
当時を振り返るとやはり情報がなく、漠然と不安になっていました。監査法人の中で差別化できていない自分、仕事に熱中できていない自分、優秀な同僚、転職していく同期達、何をしたらいいのかわからない自分と自分の可能性を信じきれない自分。
しかしこうした不安が減ったきっかけは大学院に進学して、公認会計士の価値を再認識してからでした。監査法人は公認会計士がマジョリティですが、やはり社外に身を置くと、公認会計士は稀有で一目置かれる存在なんですよね。何もしてなくても信頼してくれますし、普通は会えない人にも会える。公認会計士はみな会計を軸にしていて、勉強する素養は備わっているから、何にでもキャッチアップできる。チャレンジに失敗しても公認会計士のライセンスが剥奪されることはない(不正は除く)。こうした当たり前のことに改めて気づいてから不安は減っていきました。結局自分で不安や困難に立ち向かう行動を起こさない限り、不安や悩みは解消されないんだなと思います。

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。