波多野佐知子(はたのさちこ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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株式会社じげん

経営管理部

執行役員

波多野 佐知子 はたの さちこ

未経験分野や困難な事態に直面した時でも臆せず立ち向かい楽しむ強さをもつ
編集者タイプ
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40代
愛知県出身 ・ 非公開在住
名古屋大学経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

強みは、「何があっても何とかしよう」というコミットメントです。その下支えになるのが、ストレス耐性の強さや、臨機応変で感情の起伏があまりないこと、負けず嫌いであること等ではないかと思います。現職では、さまざまなことが起こるので、計画通りにいかないことも多数あります。予定調和が少ないです。複数のイベントが同時に起こる時、想定しない事象が発生した時、新たな未経験の分野に対応する時、普通に考えると無理なのではないかという事態の時に、できる・できないを考える前に、必ず何とかしようと立ち向かいます。コーポレートの職種は、真面目にコツコツ積み上げる人が多い分、慎重になったり、恐怖を感じたり、できない理由を考える人が多いように感じられますが、そうならないのは自分の強みなのではないかと最近思うようになりました。落ち着くことも必要ですが、アドレナリン効果なのか、逆に落ち着いている時は物足りなさを感じてしまいますし、色々なことが起こる時の方が妙にワクワクしたりします。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

7年弱勤めた前職のライフネット生命を退職する際、退職の1か月ぐらい前から、当時の会長の出口さんと社長の岩瀬さん含め、特にお世話になった30人弱に手紙を書き始めたのですが、涙腺がおかしくなり、、、また前職の風習で最終出社日に全社員の前で挨拶をするのですが、その原稿を作って何度か練習している時も、泣かずに最後まで終えられることが一度もできず、本番も無理だと思ったので、原稿を読み上げる形式にしました。大事な時期をこの会社で過ごしたためか、自分のアイデンティティが会社とともに形成されていることに気づかされ、自分自身が引き裂かれるような感覚でした。正直、自分自身のことをドライで、仕事にも人に対しても想い入れが薄い方だと思っていたので、これには自分で驚きました。事業会社にいて、思い切り会社の当事者になったからこそ得られたことかもしれません。
また、現職でも、何度か部下が退職する、という経験をしましたが、退職の理由如何によらず、自責の念にかられたり、寂しさを感じたりします。退職するメンバーの最終出社日に言葉を贈るのですが、その言葉を考えている時は、感情が溢れることがあります。ただ皆の前では素知らぬ顔をするため、できるだけ事前に出し切るようにしています。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

私の場合、深く考えずに会計士の資格を取っているため、本当にこの職が自分にとって最適なのかはよく悩みます。会計士であるからこそ、社会的に信頼され、色々とチャンスをもらえるという大変良い面がある一方で、会計士と見られることで会計士の枠を超えることが難しいというジレンマを抱えています。監査法人時代に、少しでも興味があるものについては、本を読んで調べてみたり、人を紹介してもらって話を聞いたり、時には第2新卒としてポテンシャル採用にて転職活動をしてみたり、と思うままに行動してみました。例えば、全く別の職業であるブランディング コンサルタント等に興味を抱いて広告代理店に勤める友人に相談したり、アパレルショップの店長に応募してみたりと、突拍子もないと思うことでも動いてみました。振り返ると、学生の時に普通の就職活動を行っていない分の世間知らずを補っていたとも言えるかもしれません。そのような試行錯誤の上、結局は汎用性が高く、たくさんの会社に貢献できる可能性を秘める会計士の資格への魅力を感じることができるようになり、現時点では軸足は会計士に置いておく、という選択をしています。

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