上原丈弥(うえはらともや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

タイガーモブ株式会社

CFO

上原 丈弥 うえはら ともや

海外インターンシップを通じて次世代リーダーの育成に寄与。経営者とともにビジョン実現に向けて奔走する24歳の若きCFO
アーティストタイプ
アーティストタイプ

1993年11月16日生まれ(30歳)
神奈川県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

ぼくの強みは言語化です。他人の発言、本に書いてあること、そういうものをサマライズしてわかりやすくすることが得意です。

小さい頃から読書が好きでした。ダレン・シャン、バーティミアス、ハリー・ポッターのような洋書の長編小説や、三国志・徳川家康のような歴史もの、古典なんかも含めて、いろいろ読んでいました。読書のおかげで、読解力や理解力、それを自分の言葉に言い換える言語化が、他の人より上手になったのだと思います。そしてこれは、対人のコミュニケーションでも役に立っています。たとえば人と話した時に、「上原さんの説明はわかりやすい」とか、「私が言いたかったことを私以上にわかりやすくしてくれる」と言われることがあります。これがいまの仕事にすごく役に立っています。

どういうことかと言うと、いまの自分の役割は、経営者のビジョンや想いをロジカルな言葉に変換して、現実世界の具体的な施策に落とし込むことだからです。弊社の代表は、左脳より右脳、ロジックより情熱、というタイプの方です。彼女が思いついたアイデア、伝えたい想い、そういうものをロジカルに組み立て、数値や計画に落とし込んでいく。代表の頭の中にある空想を、私が変換器となって、現実にしていく。読書を通じてたくさんの文章に触れてきたからこそ、そこに含まれるエッセンスを抽出してまとめることが得意になり、いまの自分のポジションがあります。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

眼の前で人が変わっていく様子を見ることができた時です。

タイガーモブの事業の1つに、自社企画の短期海外研修プログラムがあります。自分が会計士ということもあり、入社前後にて“Cross-border Professional Project”という、国際士業を目指す人向けの法律・会計の海外研修プログラムを企画しました。インドにて1週間、在インドの日系企業にインタビューし、現地で抱える会計・法律の課題を抽出し、課題解決型グループワークを行う、という企画です。おかげさまで大学1年生から社会人6年目まで、いろんな属性の方にご参加いただきました。彼らと一緒にインドで6日間を過ごす中で、彼らの意識や言動が変わっていくのを直に感じたとき、心が大きく動きました。目の色が変わるってこういうことなんだなと。たった1週間だけれども、環境が違えば人はこうも変わるんだなと。企画してよかったと素直に思いました。

一昔前に比べると、仕事や人生そのものにモチベーションを見出しづらい社会だと思います。豊かな社会の中で、ハングリー精神を持つことのほうが難しいです。だから、何のために仕事をするのか、将来なにをしたらよいのか、夢ってどうやって持ったらいいのか、そういうことに悩んでいる若者は多いです。かくいう私も、そういう世代に生まれています。その解決策として、彼らに日本とは少し違う環境を与えてあげて、その中で成果を出す経験を積んでもらいたい。その経験をもとに、自分の将来について考えてもらいたい。その想いで企画したプログラムで、一定の結果を出せたことで、自分たちの事業が社会に対して意義あることだと確信し、改めて覚悟を固めるいい機会になりました。

どちらかといえば、人と接することに苦手意識を持っていたほうの人間です。そんな私が、対人のサービス業でファシリテーターを務めて、しかも感動させられてしまう日が来るなんて、半年前まで考えもしていなかったと思います。

自分が見たこの景色が、1つでも多く世界に溢れてくれたらいいなと思うし、そのために事業をスケールさせていきたいです。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

スキル不足です。会計士として真っ当にキャリアを積んでいないので、スキル不足と感じることが多いです。公認会計士という肩書はあるものの、税務も資金調達も予算策定も、知識が多少あるだけで経験がないからわかりません。わからないなりに、勉強してトライして失敗してまたトライして、の繰り返しです。税務署や銀行に書類を突き返されて会社と役所・銀行を何往復もしたのは、良い思い出です(笑)。

ただ、スタートアップに実際に入って仕事をしないと、そもそもどんなスキルや知識が必要かもわかりません。もっといえば、それぞれのスタートアップで要求される仕事も、それぞれの会社で異なります。私はスタートアップで働きたいと思っていたわけではなく、タイガーモブで働きたいと思っていただけなので、タイガーモブで必要とされるスキルが何かを知るには、そこに入ってしまうのが一番の近道だと考えました。足りないものばかりですが、伸びしろばかりでもあるし、学んでいくことが楽しいです。スキルや知識は独学でもどうとでもなるので、ポジティブに捉えています。後悔はありません。

加えて、監査法人にいれば習得できたであろう体系だったスキルと引き換えに、タイガーモブに入らなければ出会えなかっただろう方々と出会えて一緒に仕事ができています。選んだキャリアからも選ばなかったキャリアからも得られるものはたくさんあるはずなので、どちらにより魅力を感じるかだと思います。

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