朝倉厳太郎(あさくらげんたろう) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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合同会社gtra and company

代表執行役

朝倉 厳太郎 あさくら げんたろう

ITや経営経験を武器に、ベンチャー企業やソーシャルビジネスの支援など、時代が求めるビジネスに柔軟に対応
革命家タイプ
革命家タイプ

静岡県出身 ・ 東京都在住
非公開(大学卒)

7人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的は、一般論として2つに整理して捉えている。一つは生きる理由、もう一つは自ら死んではいけない理由。後者はシンプルで、自分が死ぬことで悲しむ人がいるのであれば、悲しませてはいけないという整理である。なお生きることで価値が生み出されているという前提に立ったこの整理は、東野圭吾氏の『容疑者Xの献身』で非常に難しい問題を提起されてしまったが、現在もこの整理のままで落ち着いている。

本題の前者は、幸せになること、つまり幸福の最大化だと整理している。では自分にとって幸せとは何かと考えたときに、私の場合は自分の大切な仲間と共に生活をし、生きている間にできるだけ多くのチャレンジを実行して感情の起伏(達成や挫折)を増やすことと考えている。そこでKPIの一つはチャレンジの数と設定されるが、このチャレンジは制限付きであり、自分が許容できない負担だと判断するラインは超えないようチャレンジしている。つまり成し遂げたいことを追求するあまり、自分が取りたくない負担を抱えるようなことはしないようにしている。チャレンジを具体化すると、新しい時代に対応していくことと、大切な仲間という言葉にも包含されるが、影響力のある人と仲良くなることに整理している。このため、新ビジネスにチャレンジしている人とのネットワーキングや、将来優秀な人物を輩出するであろう教育関連の団体や政治を志す人たちに対して支援活動を行なっている。

また、限られた時間というリソースを有効活用するためにも、趣味や楽しいと思う活動を全てビジネスに擦り合わせている。このため、③で触れた3つ目の「想いのある個人や団体の経営や活動支援」が自分の仕事のポートフォリオに組み込まれている。さて、人生の目的に対して公認会計士という資格がどう寄与しているかというテーマについては、社会的信頼性という点に尽きる。難関資格であることに加え、業界も品質を保つために真剣に取り組んでいるため、この資格がチャレンジして成果を上げることに貢献しているケースは少なくない。⑥で述べた通り資格としてのキャップはあるものの、これを自分なりにクリアしてきたため、社会的信頼性がある限り、チャレンジに必要なタイミングで利用する資格であると考えている。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

大それた夢や成し遂げたいことは特になく、専ら自分の幸せを追求するだけと考えている。それはこれまで述べてきたことの積み上げでしかない。会計士業界の目線で話せば、会計士協会の内外で色々と活動をしているので、会計士が今後も社会から求められる存在でいられるように何かしら貢献していきたいという想いがある。

純粋に個人の想いを演繹的な目線で話すならば、アメリカの大統領とロシアの大統領がケンカをしたときに、それぞれに電話を掛けて仲裁できるような人物になれれば世界平和に貢献できて幸せかなと普段は説明している。ただし、それが自分の負担を超えるようなラインと分かれば実現をしようとは思わないし、今そのような例で説明できるのは、未来に自分がどのように変化しているか想像ができず、それがどれくらいの負担かが理解できていないだけである。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

難関資格である公認会計士試験をパスすることは素晴らしいことだと思う。一方で⑥でも触れた通り、公認会計士の資格は他者評価においてキャップが存在する以上に、自分の思考を制限するキャップでもある。外部環境においても、AIによって会計士の仕事がなくなるという研究報告もあるが、AIでなくともITの発達で現在の会計士の仕事はほとんどが代替され得る。

税務実務は企業経理のアウトソースであり、売り先が企業となる破壊的イノベーションはライバルであるため、ビジネス構造として第三者が参入しやすく、現実的にMFやFreeeなどによって近々代替されると考えられる。

監査業務は規制産業であり、破壊的イノベーションの売り先は監査法人であるため、第三者が監査業務をIT化AI化することは技術的には簡単であるもののビジネス構造として現実的に難しいと考えられる。しかし結局いずれかの監査法人が自らAI化を進めることで他の監査法人も追随するしかなく、結果競争が生まれており、やはり代替されるのはそう遠くないと考えられる。残念ながら、資格を取れば安泰という時代はもう来ないと考えて行動すべきだろう。ただ、経営を支援する方向性ではまだまだ戦えると考えている。

会計士の勉強や実務を通じて学んだ経験は、ITやAIに代替されにくい力を秘めている。これらに加えて必要なのは、決断力や実行力と考えている。受動的ではなく、能動的に決断を進めていくことで、夢や想いを実現していけるのではないかと確信している。公認会計士という資格自体に未来があるのではなく、あなた自身に未来がある。頑張って幸せになりましょう。

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