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合同会社gtra and company

代表執行役

朝倉 厳太郎 あさくら げんたろう

ITや経営経験を武器に、ベンチャー企業やソーシャルビジネスの支援など、時代が求めるビジネスに柔軟に対応
革命家タイプ
革命家タイプ

静岡県出身 ・ 東京都在住
非公開(大学卒)

革命家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 21.7%

自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。

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1キャリアサマリー

自分でビジネスをしていた父は家を仕事場にしていて、好きなときに休みを取っていた。私は物心ついた頃から音楽に夢中だったので、将来は音楽の世界で生きるか、サラリーマンではなく自分でビジネスをしたいと考えていた。そのため、音楽活動のかたわら、①経営スキル、②ITスキル、③コミュニケーションスキルの3つを身につけようと考えていた。小学校時代からウェブサイト構築を始めPCスキルを身につけていく。中学進学頃には六法全書を購入し、法律の成り立ちや抜け穴がないかなどを学ぶ。高校時代には(恋愛も含め)心理学を徹底的に学ぶ。音楽や恋愛で挫折をしていた20歳のときに父が亡くなり、まともに頑張った姿を見せられなかったと反省し、大学の学費や生活費を稼ぐために仕事を始め、ビジネスを本格的に行う方向に転換した。

MBAと公認会計士の資格が似ていると感じ、受かったら資格も取れる公認会計士がお得と考えて勉強開始。元気があったため、仕事、遊びと並行してほとんど寝ずに自宅学習を進め、3年目で運良く合格。せっかくだから資格を取ってみようと3年間の制限をつけてあずさ監査法人IPO事業部に転職。その中で会計士の就職氷河期を目の当たりにして憤りを感じ、会計士就職のプライベートサロンを開設。30歳前後でもほとんどの合格者に対し大手監査法人への就職を支援できた一方、年間10数人規模では意味がないと判断し3年実行した後閉鎖。その後PCPを立ち上げた桑本氏と出会い意気投合、PCPに転職。会計士協会の委員やOB会、その他の会の開催や参加などを経て会計士ネットワークの構築と、会計士キャリアの啓蒙を進める。

会計士の働き方をもっと模索したいと、上場企業や準備企業の役員を務めつつ、河野公認会計士事務所に参画して新しい会計士ビジネスの開発を進める。並行して、価値を創出する団体群にも支援をしている。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

キャリア選択のベースになる方針は幸福論であるが、これについては③と⑦の項で詳しく触れることにして、ここでは経歴やキャリア選択のきっかけを焦点とする。先述の通り、監査法人に入る前はIT漬けで、基本的にはウェブ制作、ウェブマーケティング、ネットワーク敷設などのプロジェクトに従事していた。会計のバックグラウンドがなく会計士の勉強もほとんど自宅だったため友人や情報が少なく、また当初はITでずっと生きていくと考えていたため、監査法人の選択には特段こだわりがなかった。といっても、せっかく監査法人に入るのなら専門性の高い金融かIPO(新規株式公開)を選ぼうと考えて、先に受かっていた友人に誘われてあずさ監査法人のIPO事業部を選択した。

IPO事業部は、ライブドアショックやサブプライムローンによるIPO市場の冷え込みでIPO案件が減ってきた時代だったため、IPO案件以外にも上場企業監査や学校法人監査、独立行政法人監査なども経験した。金融などの監査は別かもしれないが、上場企業・学校法人・独立行政法人はそれぞれルールが異なるにしても、基本的には受験生時代に学んだ簿記や財務諸表論、監査論の論点を修正すれば対応できたので違和感はなかった。

当時のIPO事業部は人が少なく、内部統制監査においても、大手企業や複雑なITを利用している企業でない限りIT事業部を使わないスタンスだった。そのなかで、法人内のITライセンスを初年度から特別に付与されて、IT統制などのインチャージを務めたり、IT事業部と監査部のブリッジを務めたりした。これまではサラリーマンとしての生活に否定的な人生だったが、毎月必ず給料が保障されている生活を送ってみると、その安心感はすごいと感じた。ただ一方で、どのようなパフォーマンスでも給与が一定であることにモラルハザードも感じ、3年間と設けた制限で辞めようとも決めていた。

将来のキャリアについてはこれといったものを考えてはいなかったが、ビジネスシーズを撒くために社外活動には積極的に参加し、開設したプライベートサロンを運営する中で人脈や経験を蓄えた。サロン自体は想像以上にうまくいっていたが限界を感じていたところ、PCPを設立したばかりの桑本氏と出会い意気投合し、より多くの会計士に価値を提供すべくPCPに教育事業を追加して参画した。

ビジネスモデルは有料職業紹介だが、求人企業ではなく求職者である会計士価値の向上を追求して差別化を図ろうと、会計士人脈の構築やキャリア研究、会計士心理の分析、そして会計士キャリア形成と抜群に相性の良いベンチャー企業への転職支援などを進めた。自分自身の成長も考え、上場企業や準備企業の役員に就任して監査を受ける側の目線や様々な経営の目線を経験し、その内容をPCP内や協会内での研修やセミナーで、東京だけでなく北海道から九州まで出張して還元した。もっと会計士が活躍する機会を研究したいと思い、独立会計士である河野浩人氏の事務所に参画し、会計事務所がITやAIの時代にどういう価値提供ができるのかを考え、チャレンジをしている。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

今現在は仕事の分類を、短期的にお金を生み出す仕事と、短期的にはお金にはならないが価値を生み出す仕事に整理してポートフォリオを組んでいる。説明のしやすさから仕事の内容で大別すると、(1)ベンチャー企業の経営や財務支援、(2)会計事務所のビジネス開発、(3)想いのある個人や団体の経営や活動支援、の3つである。

3つの内容に触れる前に仕事選択の特徴やキャリア形成(パス)の方針から述べると、壮大なテーマは20歳頃から固まり始めた幸福論であり、⑦で述べる幸福の最大化である。面白いことにチャレンジをし続けていくため、また辛かったり苦しかったりするときに休むことができるようにするために、最初に取り組むのは、必要最低限と考えるお金を作り出す力と、どんな環境でも幸福になれる方針やマインドを持つことと考えた。そのためのスキルセットや研究を進めるべく、仕事選択やキャリア形成をしてきている。

具体的には自分で色々と選んでいけるように(≒企業に縛られない独立的な働き方)、20代のうちに①で述べた3つのスキルを叩き上げるべく、ITのビジネス、会計士の勉強と実務、企業や団体の経営・運営をしてきた。また実質面だけでなく、営業やPR材料になる形式面を押さえるためにも効果的であるため、上場企業や準備企業の役員も歴任した。30代に入った現在、これまでを礎として、時代を読みながら今後必要とされるだろうスキルで自分に足りない部分を身に付けつつ、(1)から(3)の仕事をしている。

(1)は、IPOやM&Aを目指すベンチャー企業に役員や外部アドバイザーとして入り、ステージや求められるロールに合わせて、ビジネス戦略の立案や実行、資本政策、資金調達、法務、内部体制構築と幅広く対応している。ビジネスについては、自分の背景もあり、製造や物流に絡むロボットやドローンなどは縁が浅く、AIやビッグデータなどに関連する産業が多い。

(2)は、いわゆる会計事務所の税務について内部のアドバイザーを務めたり体制構築をしたりしながら、会計事務所がITやAIに負けないで成長するためにどんなビジネスを展開すべきかについてチャレンジを行っている。具体的な直近の方針2つについて触れると、一つは会計事務所においてこれまでも暗示的に実行がされてきた、経営者の精神的な参謀という観点である。お金の問題だけでなく、心理面や人の悩みなどについて解決できる仕組みを要素分解しながら研究と実行を進めている。もう一つは今後成長が見込まれる、非財務面の活動評価や価値創出について支援を行う観点である。NPOやNGOの評価が高まる世界において、社会的インパクトの評価や投資が進むとともに、日本の中でも上場企業において統合報告の発達で非財務情報の重要性が認知されてきている。これらについて研究と実行を進めている。

(3)は、(2)の二つ目にも関連するが、自分の関心が高い(幸福の最大化に寄与する)ところで活動をしている個人や団体に対して支援を行っている。短期的にはお金にならないばかりか時間も含めて支出するところだが、それ以上に短期的にも長期的にも価値として返ってくる活動である。整理すると会計士関連の他は、教育分野や政治分野が多い。

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