古旗淳一(ふるはたじゅんいち) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

STRコンサルティンググループ

代表取締役

古旗 淳一 ふるはた じゅんいち

小さな会社で“経営”を担当。組織再編の普及に燃える異色の会計士
革命家タイプ
革命家タイプ

1984年5月8日生まれ(40歳)
長野県出身 ・ 東京都在住
金沢大学 文学部史学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

人生の目的について

人生の目的と公認会計士資格の関係がこのセクションのテーマだが、正直あんまり関係がないと思う。少なくとも私は株式市場の公正性を担保することが人生の目的だとは思わない。もし私が成功すれば「会計士にはこういう人もいるんだ」という認識が広がり、世の中にプラスになると思ってはいるが、それが目的で生きているわけでもない。
自分が設立した2つの会社の存在意義はそれぞれ決めているが、自分の人生の目的は明確に決めていない。強いて言えばその会社をリーダーとして大きくし、世の中に広くサービスを提供していくことと、次の世代に繋げていくことだと思う。今は2社だが、新しいことを思いつくごとに増やしていくつもりだ。

武器とチャンスの資格

さて、人生の目的がこんな調子なので、公認会計士という資格との関係を語るのは難しい。ただ、公認会計士の資格が私のキャリアに大きな武器とチャンスをもたらしてくれたことは厳然たる事実だ。

コンサルタントをする以上、一定分野においてクライアントよりも豊富な知識を持っていることは絶対条件だ。公認会計士試験はコーポレート部門(労務を除く)に必要な知識を広く深く修得できるとても優秀な学習カリキュラムだと思う。もちろん、机の上で学んだことよりも実務で経験したことのほうがはるかに重要だが、そもそも実務に入り込むための基礎知識は、労務を除いてしっかりと修得できる。
そして何より、公認会計士という資格は難関資格であるというイメージが強く、監査法人にさえ行かなければ非常に注目を浴びる。サラリーマン時代、M&A部隊の責任者としての白羽の矢が私に飛んできたのも、公認会計士という資格によって目立っていたからだと思う。世の中案外チャンスは転がっているもので、それを掃除機のように吸引してくれたのが、公認会計士という資格であると感謝している。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

この国の中小企業M&Aを変えたい、と言ったら大袈裟だが、もう少しマトモな業界になる一助になりたいと思っている。

はっきり言って、今の中小企業M&A業界は酷すぎる。「ラクして儲かるボロい商売」という神話を信じた素人が、一獲千金を夢見て雨後の筍のように参入している。いずれ必ず淘汰される日が来るだろうが、当面は口車に乗せられた初心者が気付かぬうちに損をさせられることが続くだろう。

もっとも、M&Aの世界は「騙されるほうが悪い」というのも事実。騙される人を減らすのが唯一の「浄化作戦」だと思っている。
そのために、お仕事としての有料相談のほか、Web記事や無料のセミナー動画、初回だけの無料相談などで情報発信を行っている。特に「事業承継でM&Aを大成功させるための知識と知恵のすべて」というまとめ記事は、私が知っているM&Aノウハウのすべてをわかりやすく書いているので、すべての売り手経営者に読んでほしいと切に願っている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

私はそんなに大層なキャリアではないので、他人にアドバイスするような話は特にない。どんな仕事でもちゃんとやれば何らかの肥しになり、それを生かすか殺すかは自分次第。その時々で興味の湧いたこと、ウマが合いそうな人に誘われたことに真剣に取り組んでいれば、その先にあるのが自分らしいキャリアなんじゃない?という程度にしか物事を考えていないので、あまり参考にしないでいただきたい。

私も独立している会計士なので、独立を目指す会計士に1つだけアドバイス。資格を持っているなら、独立は早くすればいいと思う。資格があればとりあえず餓死することはないだろう。土日は休みやすい仕事なので、最悪そこで工事現場にでも行けばいい。食いつなげれば、あとはチャンスを逃さないようにするだけだ。
独立すると会計士の腕よりも経営者としての実力が試されるが、それは実際に経営してみないとなかなか身につかない。その経験を得るためにリスクを取ることは、決して割の合わない取引ではないと思う。実はもう1つ、はるかに手軽にできてもっと有用なアクションがあるが、それは企業秘密である。弊社に薄給で転職してくれたら教えてあげる。

次に会計士受験生にアドバイスだが、これはもう、受かるように頑張れ以外に言うことはない。これをご覧の方の中には大学生もいると思うので敢えて書くが、世の中で勝者と敗者の格差は歴然としている。合格者の定員が2,000人なら、1位と2,000位の差はほとんどないが、2,000位と2,001位の差は天国と地獄だ。公正な競争の結果なのだから当たり前だし、そうであるべきことだ。1つの試験で人生のすべてが変わるわけではないが、かなり影響力は大きいので、チャレンジするからには必勝を期してほしい。

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