川村卓哉(かわむらたくや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

MAMORIO株式会社

Corporate Div,

取締役CFO

川村 卓哉 かわむら たくや

学生時代から夢は“ベンチャー企業のCFO”。上場準備とベンチャー企業支援ひと筋で夢を実現
革命家タイプ
革命家タイプ

30代
青森県出身 ・ 東京都在住
早稲田大学大学院 会計研究科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

①ベンチャー、上場準備支援という業務に監査法人で重点的に携わってきたこと
②業種としてTMT、特に最新のIT業界の動向にアンテナを張っていること
③中小企業診断士取得や海外業務など幅広い知見を得る努力をしてきたこと
以上の3つが強みであると考えている。

まず、①については、上場する企業が直面するファイナンスの問題、組織・管理体制の問題など、内情を見聞きすることができ、実際の現場に近い立ち位置で業務を遂行することができる。また、上場する会社の情報、Ⅰの部や目論見書等の情報を分析して、自社の資金調達や資本構成等のファイナンス業務、上場準備までの具体的な道筋を立て、実行できると考えている。

②の業種としての知見については、最近のIT業界で話題になっていることや実際に使っているWebサービス等の情報にアンテナを張っていることで、事業に活かすことや社内のエンジニア、他の経営層と対等にディスカッションすることが強みだと考えている。

最後に、③については、おまけのような部分も大きいですが、現職がモノの製造がからむIoT企業という点、海外の事業者とのやりとりが発生する点など、中小企業診断士を取得する過程で吸収した製造業に関する知見や海外事業者とのやり取りの経験が活かせる場合も多くある。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

現職のベンチャー企業の事業内容、提供するサービス、そして、実際に代表の事業理念をヒアリングし、入社を決めたときが最も心が動いた瞬間であった。CFOの転職活動の際に、MAMORIOのミッションに感心し、代表の増木と会うことになった。出会ったその日のうちに共に食事をし、歳が近いだけでなくて、出身大学も学部もサークルまで一緒ということも判明した。その結果、増木からオファーを受けた。現職企業は、『なくすを、なくす』をミッションに掲げていて、IoTやテクノロジーの力で、その問題を解決するアプローチを事業内容としている。監査法人時代や自分個人としても、落とし物で困った経験、それを防止するために多大な心理的、物理的なコストを払う状況を見聞きしてきた。そのため、私は「この事業は、真に世の中のために役立つサービスである」と強く感じた。さらに、今まで監査法人でのベンチャー、上場準備支援及びベンチャー企業での管理業務での経験という自分の3つの強みを生かして、会社や事業に貢献できる部分が多いと感じたため、入社を決断した。

世の中を変えるサービスを自分の目で見ること、自分の耳で聞くことで、心が大きく動くことが非常に多いと感じている。それがベンチャー、スタートアップ業界で仕事する醍醐味だと考える。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査法人において、上場準備会社の監査やベンチャー支援という業務に携わっていると、”クライアントファースト”ということを日々意識しつつも、その時々で「どこまであるべき姿を求めるか?」、「どの程度まで指導するか?」という面で悩むことが多かったと感じている。また、中長期的視野に立って、あとで振り返ってみると、「最初の段階で指摘しておけばよかった」と思うことや、逆に「その時期に言わなくてもよかったかな?」ということを感じる部分もあり、”クライアントサービス”の難しさということに直面することが多かったと振り返る。そのような悩みも抱きつつ、ある意味悩んでもしょうがない部分であると割り切って、目の前のクライアントのために、自分がその時々でプロフェッショナルとして最善だと考え抜いたサービスを提供すること、最善を尽くすことを心掛けていた。その結果、クライアントに感謝の言葉を掛けて頂いたとき、新規上場セレモニーでの関係者の笑顔を見たときに、間違ってなかったかなと感じるようになった。

ベンチャー企業で業務をするようになってからは、益々その時々で最善を尽くすだけ、という考えが強くなった。それが本当に最善の打ち手か悩むことは当然ある。しかし、CFOの枠を超えてあらゆる業務に携わり、自分の目で見て、自分の足を動かすことができているため、“どこまでやるか”という点で悩むことは少なくなったように感じている。

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