匿名 | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

某証券株式会社

企業公開部

シニアコンサルタント

匿名

証券会社でベンチャー企業向けの上場支援業務に従事。高い環境適応力で成果を上げる

1982年9月14日生まれ(41歳)
千葉県出身 ・ 千葉県在住
慶應義塾大学 経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

会計士を目指した理由は、所属する企業の採用方針に左右されることなく自分の腕で稼げるようになるためである。大学生在学時は自分の進路について悩んでおり、理由は「特にやりたいことはない」という点であった。当時は景気が悪く自分自身が務める日雇いアルバイトにも40代、50代で企業をリストラされた方々が多くいた。そんな方々も企業の在籍時に一定の知見、ノウハウ、生きる術を自分の中に蓄積して、たとえリストラにあっても一人で生きていくことが出来れば消去法で肉体的にきつい日雇いアルバイトをする必要はなかったように思う。そんな状況をみて、リストラのような会社の経営方針に左右されることなく自分がキャリアの方向性を握り続けられる人材になろうと資格を取った経緯がある。
会計士で独立していようが、監査法人、事業会社に所属していようがクライアントから必要とされている限り、自分のキャリアをコントロールできると考えている。今後ともクライアントや同僚に必要とされるよう研鑽に努めようと思う。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

“悠々自適な状態”を作りつつ“人と協業し感謝される状態”を実現することである。コンサルティング会社の経験から、体力の限界まで働くことは長期的なキャリア形成ではかえってマイナスになると考えている。業務量、業務時間をコントロールしつつ現状の業務に熱心に取り組み、その業務の知見が将来に活きるようなサイクルを生むことで悠々自適な状態を作り出せるのではないかと考えている。目の前の業務に熱心に取り組めるかというのは、将来のいろいろな時点で興味が移り変わっていくと想像している。その際には自分が一番のめり込めそうな業務を選択していけるように状況を整備していきたい。

また、“人と協業し感謝される状態”が何を指しているかというと、常に顧客の期待値を上回るように業務に従事し、顧客との信頼関係を構築できていることを意味している。会計士が行う種々の業務は契約で決まった金額が役務提供後に支払われるが、顧客にたいしてはコンサルフィーが安いと感じさせるほどに、何かしらの利益や効果を自分の業務から獲得してほしいと考えており、真摯に業務に努めていくことが成し遂げたいことである。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

監査法人に所属し続けるなら、新しい会計基準、監査基準をカバーして、クライアントの属する業界、特に海外の新しい情報をキャッチアップすることは必要かと思う。一芸に特化した専門家集団なのだから、web検索でも出てこない最新情報、裏情報にも精通すべきかと思う。またクライアントや自分の監査チームメンバーとの良好な人間関係の構築の方法も学ぶべきかと思う。クライアントの情報を持ち出すのは違法だが、クライアントの業績がよいのはなぜか、企業文化なのか、研究開発なのか、優れた経営戦略なのか学んでおくことは仮に監査法人を出ることになったとしても役に立つと思う。

コンサルティング会社を目指すのであれば、コンサルティング会社の手法、例えばM&Aアドバイザリーのデューデリジェンス、バリュエーションの手法については一通り書籍で確認ができる。経営コンサルティング会社志望の方の場合、一般の書籍でフレームワークやロジカルシンキングは学ぶべきだと思う。ただあまり強調されないのだが、コンサルティング会社で働いて気付いた点として事務処理能力の高さがある。新卒で経営コンサルティングに入るメンバーは元々地頭の良い人種であり、3か月~6か月のブートキャンプでロジカルシンキングやword,excel,powerpoint等のマイクロソフトオフィスは途方もないくらい上手に、かつ高速に扱えるようになっている。自分が監査法人に在籍している時はクライアントに基本的にはエクセルで資料作成してもらったものをチェックするだけであったため圧倒的な差を見せつけられたのを記憶している。

またキャリアを開始して2,3年目の方へのアドバイスとしては、「色々な人に会い、本を読み刺激を受けてください」ということだろうと思う。キャリアの選択肢として、監査法人、税理士、上場企業の財務・経理、CFO、コンサルティング会社、経営者などが挙げられると思う。監査法人の先輩、同期、補修所、セミナー等色々なところに顔を出し、時には公認会計士以外の大学、小中高の同級生の話を聞いて自分自身の脳みそに刺激を与え続け、自分自身の強み弱み、今後習得すべき、もしくは習得したい事項を知ることが重要と考えている。幸いなことに会計士専門の転職エージェントが積極的にセミナーを開催し、飲み会も開いてくれるので活用すべきかと思う。
会計士受験生へのアドバイスは「覚えることあって、合格するかわからない中、不安でしょうが、会計士はいい仕事ですよ」とお伝えしたい。先述の通りキャリアの選択肢は広いし、社会的信用は高い。『公認会計士』がプリントされた名刺を渡すだけで先方は「頭の良い人なんだろうな」と思ってくれる貴重なチケットだと思う。

1 2 3

性格診断テストをやってみよう性格診断テストをやってみよう

会計⼠の履歴書とは
世代、職場、地域などのさまざまな垣根を超えて、
会計士が気軽に立ち寄ってコミュニケーションしたり情報収集できる場を目指しています。
また、当サイトをきっかけに会計士に興味を持ってもらえると幸いです。

会計⼠現役会計⼠・会計⼠

会計士の方はこちら
More
『会計士の履歴書』に掲載している“会計士”は、“日本の公認会計士試験(旧2次試験)に合格している人”を対象としています。そのため、修了考査(旧3次試験)の合否や日本公認会計士協会への 正会員 又は準会員(会計士補)の登録有無とは関係なく掲載しています。