田畑智恵(たばたともえ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

田畑智恵公認会計士事務所 他

代表

田畑 智恵 たばた ともえ

公認会計士の資格は家庭と仕事のバランスに悩むときに働き方を柔軟に変えて対応する選択肢を与えてくれる
アーティストタイプ
アーティストタイプ

30代
埼玉県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 文学部社会学 卒業

アーティストタイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.6%

計画性を持って取り組むより、臨機応変に柔軟な態度で仕事と向き合う傾向にある。
しかしプレッシャーの強い状況や予想外の出来事が起こるとストレスや不安を感じがちである。
内向的な側面もあるが、人を思いやることができるため周囲との協調性も高い。
また新しい考えや意見を否定せず好意的に受け止めることができる。
物事を抽象化して考えることができるため、深く考えた上で意見を発することができる。

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1キャリアサマリー
2008年11月
公認会計士試験合格
2008年12月
あずさ監査法人(現・有限責任あずさ監査法人)パブリックセクター部入所
2010年 3月
慶應義塾大学文学部卒業
2016年10月
有限責任あずさ監査法人退職、IPO事業部に異動し非常勤職員となる
2016年10月
個人事務所開業、主にスタートアップ企業のバックオフィス支援を実施
その他、個人で絵画教室tomoepastelを主宰

大学1年生の春、友人の誘いで資格専門学校のセミナーに参加し、簿記と出会いました。
世の中の仕組みに疎かった私は、会計という手法で経済活動を表すことができることに純粋に驚き、霧が晴れるような感覚を覚えました。会計を通してなら社会と繋がっていけるかもしれない、と思ったのが公認会計士を志した最初の理由です。その他、女性が長く働き続けるイメージを持っていなかった私には、女性でも若いうちからしっかり働いてお金が稼げること、誰かの役に立つには何か専門的な知識が必要と思ったこと、そして地味そうな会計の仕事は私に合っていると思ったことなどから公認会計士試験の勉強を始めました。自分に自信がなかった私にとっては、試験に合格することで就職できるというのも魅力のひとつでした。

公認会計士試験合格後は、大手監査法人のパブリックセクター部に入所し、東証一部上場会社の会計監査・内部統制監査をはじめとして、IFRS導入アドバイザリー業務、公益法人・独立行政法人など非営利分野の会計監査業務、その他、省庁別財務諸表作成業務・特殊法人の財務諸表作成支援業務といったアドバイザリー業務、地方公共団体に対する包括外部監査などさまざまな業務を経験しました。

現在は、ワークライフバランスの取れた生活をしたいと強く思ったこと、会社の外で制限なく個人としての活動をしたいと思ったこと、そして支援したいスタートアップ企業との出会いもあり、大手監査法人IPO事業部で非常勤職員として働いています。非常勤職員になると同時に個人事務所を立ち上げましたが、独立してみると意外と仕事はあるもので、いろいろな仕事をつまみ食いしながら自分のペースで生活をしています。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

公認会計士試験合格後、あずさ監査法人(現・有限責任あずさ監査法人)パブリックセクター部に入所しました。
あずさ監査法人を選んだのは、入社時から一般企業とPS分野の両方の仕事に携わることができた唯一の法人だったからです。思えば小さい頃から、国や公の機関で働きたいという気持ちを持っていたのですが、就職の際にも非営利分野に携わって社会に貢献したいという漠然とした思いを持っていました。

入社後数年は、主に大手鉄道会社の会計監査とIFRS導入アドバイザリー業務に携わりました。
IFRS導入アドバイザリー業務は、カタコトに日本語訳されたIFRS基準や参考書を読み、日本基準とのGAP分析を行い、企業にとって必要な対応をレポートとして提出する仕事でしたが、とても苦労の多い仕事でした。いまや日本でもIFRS導入企業は珍しくなくなりましたが、2010年当時はおそらく最初にIFRS導入が試行錯誤された時期で、ベンチマークできるようなIFRS導入企業は数社程度、導入される会計基準も定まっておらず、レポートを書いている途中で会計基準の方針ががらりと変わることも少なくありませんでした。子会社も多くあるクライアントでしたので、マネージャーと2人で1日がかりのヒアリングに向かい、定時後事務所に帰ってその日中にレポートを仕上げる、そんな仕事をしていました。

監査の仕事は、新しく知ることばかりでとてもおもしろく感じていました。メインで所属していた監査チームは残業の多いチームでしたが、そんな中でも楽しく一生懸命に仕事をしていたと思います。ですが、好きな仕事だったからこそ休む時間も忘れて仕事をしてしまい、体調を崩してしまいます。平日の帰宅時間が0時頃なのも珍しくなく、土日も仕事をしていることが多いような働き方をしていました。お腹が痛い、熱が出る、など身体が悲鳴をあげてくれればよかったのですが、身体が丈夫だったせいか気付いた頃には思考回路がオーバーヒートしてしまっていました。半年ほど休職をすることになりました。

復職後はがらっと様子を変えて、バラエティーに富んだ仕事をたくさんさせていただきました。大手広告代理店の監査業務をメインにしながら、公益法人・独立行政法人・社会福祉法人・私立学校法人・国立大学法人といった非営利分野の会計監査業務、省庁別財務諸表作成業務・特殊法人の財務諸表作成支援業務といったアドバイザリー業務、地方公共団体に対する包括外部監査なども経験しました。

担当したクライアントの数や種類は、他の誰にも負ける気がしません。ベースは同一ながら、法人の種類(公益法人・独立行政法人など)ごとに会計基準も少しずつ異なります。浅く広くではありますが、多くの知識や経験を有していることは私独自の強みになっていると思います。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

現在は大手監査法人IPO事業部で非常勤職員をしながら、独立して個人事務所として活動をしています。独立のきっかけは、①監査法人での過重労働で体調を崩してしまった経験からワークライフバランスの取れた生活をしたいと強く思ったこと、②会社の外で制限なく個人としての活動をしたいと思ったこと、そして、③支援したいスタートアップ企業との出会いです。

公認会計士の中でも珍しいタイプかと思っていますが、監査法人での仕事は何年経っても退屈せずおもしろく感じていました。入社当時はずっと監査法人で働いていきたいと思っていましたが、残業が多い組織風土の中で、監査法人で正社員として働き続けることは私には困難だと判断しました。そんな中で、監査法人で非常勤という働き方があることを知り、形を変えて監査法人で働き続けることを選びました。現在は週に2〜3日程度、大手監査法人で仕事をしています。

IPOの分野を選んだのは、私を受け入れてもらえるご縁があったからというのが一番の理由ですが、とあるスタートアップ企業との出会いもあったためです。実は私は、パラレルキャリアとして絵の先生として活動をしているのですが、その活動の中で、アート関係で起業したいという同年代の女性に出会いました。絵の先生としての出会いでしたが、その女性が語るビジネスがとても魅力的だったので、私はその場で自分が公認会計士であることを伝え、仲間に入れてもらいたいと申し出ました。魅力的なビジネスのアイディアに、さまざまな分野で協力者が集まり、その後半年ほどして会社が立ち上がりました。この会社が今の個人事務所としての主な支援先となっています。

話が少し前後しますが、正社員を辞めると同時に立ち上げた個人事務所では、主にスタートアップ企業のバックオフィス支援を行ないながら、上場企業の決算開示書類の作成支援業務や他の独立した友人会計士の仕事のお手伝いもしています。会社の外で制限なく個人としての活動をしたいと思った、というのは絵の先生のこと。働き方を変えたのは、副業・パラレルキャリアが流行する少し前のことでしたので、活動する中でメディアに取り上げていただく機会もあり、滅多にない経験をさせていただきました。絵の先生としては月に1〜2回ほど、公認会計士の肩書きは隠して、淡い色のパステルを用いたヒーリングアートの一つ「パステルシャインアート」のお教室を開催しています。

このように色々な仕事をしていますが、仕事は多くても週4日程度にとどめるように意識しています。それは、意識的に仕事以外の時間を持つためでもあり、新しく舞い込んできた興味のある仕事をつかむ余裕を持っておくためでもあります。仕事がない日は趣味の習い事をしたり、実家に顔を出したり、家でのんびり過ごしたりしています。

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