眞山徳人(まやまのりひと) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

合同会社フォルケ

CFO 兼 次世代人材育成本部長

眞山 徳人 まやま のりひと

子ども向けビジネススクール設立を目指す。“書く・語る・会計”の強みを組み合わせて独自のキャリアパスを歩む

1981年2月26日生まれ(43歳)
埼玉県出身 ・ 埼玉県在住
慶応義塾大学 経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

そもそも、公認会計士の試験を受けたのは、大学の簿記の授業(をサボって自分で勉強した日商3級のテキスト)が楽しかったから…という趣味的な発想の延長線上にあったので、仕事のやりがい等に魅力を感じたわけではありませんでした。もちろん勉強の過程で監査論などに触れて、なるほどとても面白そうな仕事だなぁ…とは思っていましたが、それはそれで、自分の使命のようなものは別のところにあるかもしれないし、それは就職してから、働きながら考えようと思っていました。

結果として、監査法人というキャリアを選んだおかげで自分の進みたい道を見つけることができたわけで、自分にとって公認会計士という資格は、“自分”と“夢”をつなぐキューピッド的な存在だったんじゃないか、と思います。監査人として、会計士としてキャリアを積む場合も、あるいはそうでない場合も、監査業務は様々な業種・業務プロセスを至近距離で見ることができる仕事で、“将来何をやりたいか”を見極めるのには、結果として最適な環境だったように思います。

公認会計士はあくまでも“資格”の名前であって、“仕事”の名前ではありません。同じ資格でも十人十色の活かし方があって当然で、この資格は監査法人でキャリアを積むというメインストリーム以外にもいろいろな道を切り開けるとても便利なツールなのだと思っています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

まずは次世代人材育成というキーワードで、現在のビジネスを拡大することに集中したいと思います。そしてそこで得た利益で剰余金をしっかり積みあげて、そのお金で奨学金の基金を作る。そして苦学生のいない社会に日本を変えていくのが自分の野望です。
前述の通り、自分は新聞配達の仕事や奨学金という仕組みなど、様々な制度に寄りかかって大人になりました。これからは、自分が寄りかかる仕組みを作る番だと思っています。もしそれが実現できれば、それが自分を大人にしてくれたこの社会への最終的なペイフォワードになるのではないかと思っているので、長い目で頑張っていきたいです。

といっても、“奨学金”という仕組みが唯一絶対の解ではないな、と最近は思うようになりました。学びの環境も大きく変わってきているし、そもそもほとんどコストをかけずに学ぶ道を用意したり、いろいろな選択肢を与えることで、経済的なハンデが教育の機会のハンデにつながり、それがさらなる経済的ハンデを生んでいく…という悪循環に終止符を打ってあげたいと思っています。

会計士としての知識やスキルを活かせる分野でもあり、全く異なるスキルが要求される分野でもあります。特に“人を巻き込む力”“ビジョンを提示して共感を呼ぶ力”など、ヒューマンスキルをもっともっと磨いていかなければと思います。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

人生100年時代になり、生涯で一つの職業をのみ全うする人はどんどん減ってくるはずです。それは、公認会計士などの資格を有している人にとっても例外ではありません。

資格を保有している人の中には「自分は〇〇士だから」と将来のビジョンを持つことをあまり熱心にしたがらない人が多いように思います。そしてその傾向は、リスクや経済価値などの概念をしっかり学んでしまった公認会計士にはとりわけ強いように見えます。「せっかくとった資格だから、その仕事を続けないともったいない…」という心理が働くのは理解できますが、それはまさに埋没原価を気にして経営意思決定を誤っているようなもので、考えようによっては非常にもったいないことだと思います。

資格は将来の選択肢を広げるためにあるのであり、狭めるためにあるのではありません。公認会計士になるまでの過程で得たものは、想像以上に広いフィールドで役立てることができます。そしてそのフィールドは、おそらくこれからますます広がっていくでしょう。ぜひ公認会計士を目指す人にはそのことを忘れないでほしいし、キャリアの曲がり角にいる会計士の方には、自分のように会計士っぽくないキャリアを選択した人がいることを、頭の片隅にでも置いておいていただけたら嬉しいです。

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