朴賢大(ぼくよしはる) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

のびしろ会計事務所

所長

朴 賢大 ぼく よしはる

数値解析とITを武器に、クライアントの「お金」と「時間」の最大化を追求する、発明家タイプの会計士
事務次官タイプ
事務次官タイプ

1979年11月3日生まれ(44歳)
福岡県出身 ・ 福岡県在住
東京大学 工学部電子工学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

事務所の目標として“お金と時間が生まれる会計”を掲げておりますが、人生の目的も同じです。自分も含め、自分と関わりを持つ方が、より無駄がなく効率的に、より豊かになることを目標に自分ができることをやっていきたいと思いますし、そのために役に立つと思ったことにはできる限りチャレンジしたいと考えています。

公認会計士は会計・監査の専門家として様々な会社の会計記録に触れることができ、結果からものごとを評価するための材料をたくさん得られる立場にあると思います。より少ない資源で、より大きな結果を得るためには、行動のベクトルを結果へ合わせることが大事で、結果をイメージするための教養や技術はとても大切なことだと思います。

手の届く範囲は限られていますが、私共がお手伝いすることで、お金が回らなかった事業がなんとかお金が回るようになったり、面倒な作業が減って以前より時間にゆとりが持てるようになったりと、前と比べて少し良くなったと感謝いただけることは単純にうれしいことですし、私共の存在価値だと思います。そして、今の仕事をするときに、公認会計士の資格は必要で、人生の目標を達成する上で、とてもありがたいものだと感じています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

事務所としては引き続き、“お金と時間が生まれる会計”を目標に行動したいと思います。
クラウド会計やスマートフォン、スキャナーなどのITツールを組み合わせた“1日3分”記帳丸投げプランの標準化、TV会議を使った月次面談業務の実用化、申告業務のクラウド化を行い、品質をなるべく落とさずにコストの低減を目指したいと思います。税務調査や金融機関対応など地域的な限界はありますが、誰でもどこでもサービスが受けられ、また提供できる仕組みを作ることが目標です。
また、6月には自身で初めてサインする監査報告書の提出が控えており、決算監査にしっかりと取り組みたいと思います。

ほかに、大学院で試行しました制約理論ベースの業務管理システム開発を引き続き進めたいと思います。前回試行での反省点はシステムに組み込めましたので、次はフィールド探しになります。間に合えば、今秋の『病院管理学会』や『日本医療マネジメント学会』で発表し、興味をいただけるような病院に手を挙げていただければと思っております。

もっと先のことはわかりませんが、技術の進歩が目覚ましい昨今、何でも試して吸収しながらもっと快適に過ごせるような仕組み作りを続けていきたいと思います。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

難関試験を突破し監査法人に就職したところで、受験生の頃に思い描いていた姿と今の仕事のギャップに失望する経験をされている方もいらっしゃるかもしれません。私自身もそうでした。今となっては、仕事の段取りの仕方、エクセルやアクセスの使い方、資料の整理の仕方、目上の人との接し方など、監査法人で教えてもらった役に立っていることがとても多くあります。何度もやり直したり怒られたり理不尽に感じたり、色々納得いかないこともあると思いますが、きっと無駄なことはありません。
また、主査になってみると会社の情報が自分に集まってくるようになり、色々な数字の背景がみえてきます。その分責任と大変さはありますが、仕事の面白みは出てくると思います。

そして、会計士を必要とするフィールドは監査法人の外にも大きく広がっていることを、退職して初めて実感しました。進む方向に迷いがあるなら、次へ進んでみるのも一つの選択です。きっと何とかなります。無責任という意見もありますが、やめるほどの決断をしたのであれば、自分の選択した道を信じて必死で努力できます。頑張っていれば誰かが助けてくれます。『BridgeConsulting』のような支援団体もありますので、上手に使えばいいと思います。

最後に、独立を目指すなら、自分なりの武器を用意することが必要だと思います。私の場合はクラウド会計を使った効率的な記帳代行と数値シミュレーションによる資金最大化、ヘルスケア分野への特化でした。得意分野ややりたいことは人それぞれですので、ご自身で見つけるしかないことです。はっきりとした答えがなくて申し訳ないのですが、一つだけ言えることは、やったことのないことはたいてい上手くいくこともないので、勤務中に色々試したり、話を聞いてみることをお勧めします。
長い文章を読んで下さり、まことにありがとうございました。

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