古谷栄秀(ふるやよしひで) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

有限会社フォークリフト陽晟

代表取締役

古谷 栄秀 ふるや よしひで

家業の業績改善に着手し債務超過解消へ。資金繰りの改善と社内環境改善を課題に再建に取り組む
リーダータイプ
リーダータイプ

1982年6月11日生まれ(42歳)
千葉県出身 ・ 東京都在住
学習院大学 経済学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

監査法人を退職して、監査法人外の方とお仕事をする機会が増えた。その中で「会計士の先生って、もうちょっと堅くて話しにくい人かと思った」や「周りの先生達は話しづらい人が多い」といったことを良く聞く。そのような声がある中で自分自身を見つめなおしてみると、自分の強みは“コミュニケーション”だと思う。コミュニケーションといっても様々な解釈があるが、自分の場合は、人とのつながりの太さや広がりを構築するところに強みがあると思う。

人のつながりや人との関係を大切にすることは、今の会社でもとても強く生かせている。会社経営はもちろん自分一人ではできない。会社の内部では、役員間、社員間との関係、外部では、クライアントや会社をサポートしてくださる専門家メンバー等の関係が大事になってくる。これらの方々との良好な関係が、会社や自分自身の業務の遂行を可能にしてくれていると強く思っている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

監査法人時代と現在の会社業務に分けて述べる。まず、監査法人時代について述べる。アドバイザリー業務では当然のことながらクライアントにアドバイスをすることになるが、クライアントは大手金融機関のベテランの方々なので、知識としてもクライアントの方があるという状況は多々あった。そのような状況の中、色々調べて知識を付けて、クライアントの知らない知識や内容をアドバイスでき褒めていただいたときにとても心が動いた。監査業務においても、事業会社の業務内容は普通なかなか見ることはできないが、監査業務においては学べる機会がたくさんあったので、心が動いた。

次に、現在の会社業務について述べる。入社当時は会社が黒字倒産目前という状況であり、金融機関も融資を出来かねる状況だった。毎日が壮絶すぎて胃に穴が空きそうになったことも多々あった。また、会社内部も労務問題や人間関係でごちゃごちゃしていた。そんな状況の中で、会社の業績改善、社内の環境改善を目標にひたすらがむしゃらに突き進んできた。その結果として、10年以上毎年損失計上だったのが、私が入社して2年目以降は毎年利益を計上できるようになり、3年目で繰越欠損金がなくなり、現在は債務超過も解消された。会社の業績が改善されていくのを肌で感じることができ、心が動いた。また、社内の労務問題や人間関係についても給与改定等や、社員からヒアリングを繰り返した。関係性も入社当時より明らかに良好になっているのがわかるので、心が動いた。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

アドバイザリー業務においては、大手金融機関がメインクライアントであり、金融分野でもベテラン中のベテランの方ばかり集まっているようなところだった。そのようなクライアントの質問内容や相談内容は、常にレベルが高かった。また、クライアントとのミーティング時においても、議題内容や話す内容もレベルが高かった。しかし、会計士という専門家に対してクライアントはそのレベルを要求しており、理解が乏しくてその場をなんとか取り繕うことも多々あった。専門家だから何でもわかるという前提を常に要求されるのが、苦しい時期があった。

でもこれについては、クライアントに要求されている以上は要求に応えるのがプロだと思っていたので、なんとか対応しようと努力して対応することができるようになった。具体的には、インターネットにて専門用語を検索し、自分なりにデータにまとめたり、金融関係の書籍を片っ端から読んだり、その道の専門家の先輩方に相談したりと、自分が腑に落ちるまで調べ尽くした。

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