原繭子(はらまゆこ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

原公認会計士事務所

代表

原 繭子 はら まゆこ

監査法人から大都市の自治体職員、そして独立開業。女性会計士委員会委員長との二足のわらじでフル回転!
リーダータイプ
リーダータイプ

50代
大阪府出身 ・ 大阪府在住
グロービス経営大学院大学 経営研究科修了(MBA)

リーダータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 17.7%

人とコミュニケーションをとることが好きで、新しい価値観や知識の吸収に貪欲である。
協調性も高く、相手に対して思いやりを持って接することができるため周囲から頼りにされやすい。
自身の仕事に対しても責任感を持って誠実に取り組むことができるが、予想外のトラブルや問題が起こった時には動揺したりイライラしたりすることもある。
上昇志向があるため内にこもらず積極的に物事に挑戦していく傾向にある。

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1キャリアサマリー

一生働くには専門性が必要と考え、デザインに興味があったので建築系の大学を卒業。事業会社勤務を経て、公認会計士受験を決意する。

2002年
公認会計士2次試験合格、中央青山監査法人入所(後にみすず監査法人へ改称)
法人組織運営の再生にも関わる。
2007年
事務所都合により、監査法人トーマツに転籍
監査法人時代は、主に法定監査、J-SOX導入支援、IPO支援、経理決算業務構築支援に従事。

2012年
地方自治体(政令市)の監査委員の事務局にて任期付職員として奉職
監査法人で身につけた監査する側の経験を、監査される側の人と同じ組織の一員として貢献したくて、学生時代から愛着ある都市の任期付公務員に。
市長と対等の立場にある監査委員の事務局メンバーとして、多彩な事業を対象に会計監査や業務監査に従事。
2015年
グロービス経営大学院大学経営研究科修了(MBA)
今までの自分の知識と経験を総整理し、「経営とは?」の答えを自ら導き出すために、社会人大学院に進む。
2016年
日本公認会計士協会近畿会幹事、女性会計士委員会委員長に就任。
自分の業界のために活動する意義に目覚め、翌年に設置30周年を迎える女性会計士委員会で女性活躍・ダイバーシティに本格的に取り組むことになる。
<女性会計士委員会サイト>:https://www.jicpa-knk.ne.jp/jyosei/
2017年
地方自治体を任期満了退職、原公認会計士事務所開業
勤め人から自営へ。監査、会計に加えて税務やコンサル、行政の委員も。公認会計士の価値を各方面から気づかされる新鮮な日々。
(資格、公職等)
・税理士、認定経営革新等支援機関
・大阪市、大阪府にて各種審査会等の委員を歴任
・生きた建築ミュージアム大阪実行委員会 監事 
<生きた建築ミュージアム大阪実行委員会公式HP>https://ikenchiku.jp/
・内閣府男女共同参画局 女性役員育成研修修了生(第1期生)
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

私にとっての監査法人勤務とは、単に仕事を覚える場にとどまらず、自分の価値観の枠を広げる場でもあった。

(1)公認会計士を目指すきっかけ:大学時代のアルバイト経験

店舗スタッフとして、“お客様の満足”のために自分のオペレーションスキルを上げていくことがとても面白くて、私はアルバイトにどっぷりはまってしまった。ある日パートと店長の中間に位置する管理職“マネージャー”として、先輩を抑えて抜擢されたのだが、抜擢の目的は“緩んだ組織を再生させる組織改革”。店長が一念発起して掲げた組織課題であった。1日でも先に入った者が先輩とみなされる組織文化のバイト先で、職位は上であるが後輩に当たる私が先輩のルール逸脱を指摘し直させることを始めとして、店長から厳しい指示が沢山与えられた。次第にアルバイト仲間からは疎まれ、休憩時間は一人で過ごすようになる。リーダーには孤独が伴うとは、まさにこのことだった。

このように厳しい店長だが、ヒトモノカネに関し、好奇心旺盛な私が希望した業務は全て経験させてくれた。採用、教育、オペレーション構築、プロモーション企画、発注、棚卸、レジ締め、シフト作成、マニュアル作り……。これが大きな張り合いになり、次第に孤独感を忘れ、業務が面白くて没頭するようになった。また店長は、必ずどこかで我々の仕事をしっかり見ていて、「え?いつ見ていたのですか?」と思うような的確な指導をしてくれた。率先して矢面にも立つ。店長が変化し、私も他のマネージャーも変化し、次第にアルバイトの意識も変化。その成果が、1年足らずでの総合成績全国ワーストワンからベストワンへ、そして店長とマネージャーである私の全国ダブル表彰だった。

後から振り返ってみれば、私にとってあのアルバイトは、6〜70人程度の小さな飲食店ではあったが、一種の“事業”そのものに携わる経験だった。当然ながら大企業がなす“事業”とは比べ物にならない。しかし、お客様の満足を目的に掲げ、ヒトモノカネがうまく噛み合えば、売上もサービスレベルも従業員満足度も高い水準に達することを毎日そのために工夫を重ねてみんなで体感できたのは、感動そのものであった。今でも当時のアルバイト仲間で同窓会をするとその話になる。楽しいだけでなくしんどいこともたくさんあった上で評価されたからこそ、今でもこの経験を忘れられない。その後に事業と事業をする人の集合体=“事業体”に関わる仕事がしたいと考えるようになった。そして、今公認会計士でいることも、あの機会があったからこそである。

(2)監査法人での経験

・法定監査:様々なプレッシャーのもとで仕事する意味

私が監査法人に入所したのは、監査調書のルールが厳しくなった上に、紙面調書から電子調書への過渡期の頃。タイムリミット及びパートナー・レビューというプレッシャーの下で、上場企業の法定監査業務に従事していた。あのプレッシャーのかかる状況でヒアリング、書類閲覧、ロジック思考、PC操作(=主にExcel操作)を繰り返し続けていたことは、後々自分のスキルに確実に役立っている。加えて私の場合は、ハードな仕事の経験が自分の限界を広げるのに有効だったので、人生の一時期にこのような頑張りもやってよかったと思っている(読者の方へ。ただし、ご自身の心身の健康にはくれぐれも気をつけください)。

・J-SOX導入支援:自分もクライアントも価値観の転換が求められる仕事

“内部統制”という概念は抽象的で、説明が難しい。特に性善説で組織運営が成り立っている企業が多い日本では、“内部統制”の概念自体をクライアントが理解するのに時間も手数もかかる。しかも、監査人側も監査手続をゼロから構築している状況のため、J-SOX導入時代には、公認会計士とクライアントの間で導入プロジェクトがなかなか前に進まずお互い消耗する場面に何度も直面した。

その原因の一つは、当時の私のある能力が足りなかったからと今も思っている。その能力とは、相手が理解しやすいと思う説明力。知識を数多く並べることよりも、「あ、そうか」と気づかせ、「それはそうだ」と納得させる、というステップが組み込まれた説明の仕方のこと。その気づきや納得は、さらなる一歩を踏み出すエネルギーになる場合もあるから、コンサル業務の時には忘れないようにしている。

・監査以外の稀有な経験:監査法人再生の取り組み

勤務していた中央青山監査法人が業務停止になったとき、「公認会計士は資格があるから、職場がなくなったとしても心配無用でしょう?」とクライアントの担当者にいわれたことを思い出す。しかし、公認会計士は大半が監査法人や企業に勤務する形態をとっているので、他の士業と異なり、勤務先が業務停止や解散になることは精神的にもダメージを受ける。私も2次試験に合格した頃は、まさか自分の所属する監査法人がなくなるとは思いもよらなかった。世間で騒がれるにつれ、法人の一員として、社会に対してもクライアントに対しても複雑な思いでいっぱいだった。

そんな中、みすず監査法人へと改称し、新たな法人として再出発することが決まった。「今こそ!再出発する組織の一員として何でも貢献したい!」と、リクルート・プロジェクトに参画した。「こんな状態の監査法人に入ろうと考えてくれる人は本当にありがたい存在」という気持ちで結束して、日中は監査業務、夜はリクルート業務と、毎日ダブルヘッダーで終電帰りの日々を過ごした。その時の自分のエネルギー源は、「この新しい法人を再生させたい!」と願う先輩後輩一人一人の熱量だった。

ただただ、この新しい法人が無事船出できるように!と活動したけれど、それを道半ばで終えなければならないことが決まった時、気持ちの中で何かが終わった気がした。だが、監査法人でこんなに熱い思いで繋がれる人達に出会えたことは、今も私の大事な財産である。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

●営利企業及び非営利組織向け:
  業務コンサル(内部統制、業務再構築)
  経営コンサル(経営計画策定、経営管理指導、補助金申請、事業承継など)
  監査(会計監査、業務監査)
●行政機関の各種委員、公益目的団体の監事
●協会活動:イベントやセミナーの企画・運営、執筆、研修講師

両方するからスキルが伸びた。「監査」と「コンサル」。「民間」と「行政」。「仕事」と「ボランティア」。

監査法人時代に「監査とコンサル、どちらに従事したいか?」がよく話題になったが、公認会計士として仕事する際に、どちらかに専念するべきだろうか?

今の私の結論では、どちらもそれぞれ面白いし、監査の経験がコンサルに、コンサルの経験が監査に、お互いに活かせるので、私は今後も両方の業務に従事するだろう。例えば、組織課題の解決をするコンサルにおいて、問題発見手法でもある監査はとても役に立つ。この強みは公認会計士特有ではないだろうか。

また自治体勤務経験で今一番役立っているのは、申請手続などをストレスなくやれること。役所の手続は一見よくわからないことが多いが、役所の世界に身を置いていたからこそ組織文化や手続やロジックの傾向がわかるようになったので、初めての仕事も注力すべきポイントを掴みやすい、と感じている。

それから、ボランティアを通して出会った素敵な人たちは、バックグラウンドが多種多様で、私の専門以外で協力してもらえるのがありがたい。おかげで仕事でも力になってもらうことも。私の場合は、女性会計士委員会の活動が私の世界を広げることになったので、このご縁に心から感謝している。

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