花井一寛(はないかずひろ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

freee株式会社

新規ビジネス開発事業部

新規ビジネス開発事業部長

花井 一寛 はない かずひろ

クラウド型サービスの可能性を拡げるためビジネス開発を行う。利便性の高い金融サービス事業の開発が課題
チャレンジャータイプ
チャレンジャータイプ

1985年8月29日生まれ(39歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
上智大学大学院 地球環境学研究科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

サステナビリティな社会の実現に携わる仕事がしたいとの想いから、大学で環境経済を、大学院で環境金融を専攻しました。卒業後は、経済的に環境や社会問題を解決するような仕事をしたいと思っていましたが、漠然としていて、そんな仕事には出会えませんでした。そこで、社会課題環境に限らずどんなビジネスでも役立つスキルを獲得したいと考えたこと、また、監査法人グループにサステナビリティのコンサル会社があったことが、会計士を目指したきっかけです。PwCあらた監査法人を選んだのも、若くてフラットな雰囲気も魅力的でしたが、サステナビリティでの実績があることも重要な理由でした。

会計は色んな分野に関わるので、会計士の資格は色んな事に片足を突っ込む機会を提供してくれました。しかし、片足でなく両足突っ込まないと本質的には分かりません。今はその環境から離れて、freeeで事業に両足を置いて日本の生産性向上に取り組んでいます。会計をベースに持ちながらも事業に両足を置いているからこそ、社会を変えていっている実感があります。

私は、仕事で成しとげたいことが明確にあるのに、会計士の資格を活かすことに引っ張られがちでした。freeeでは、本当の意味で会計を土台として利用して事業を行うことが出来ていると思っています。自信を持って社会にとって意義のあることをするのが人生の目的だとすれば、少なくとも資格があれば実現できる様なものではありません。公認会計士の資格は、たまに役立ったら有難いなと思っています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

バックオフィスからフロントへ、監査やコンサルといった外部者から事業会社へと進んできた結果、セールスや事業開発での新しい経験と新しい人々との出会い、また、事業への責任感が、自分の視野をより広げてくれました。今は社会課題を解決するような事業作りがまさに出来ているので、とにかく今の事業を成功させることが夢というか目標です。freee株式会社が社会から期待されている事は本当に大きいと感じています。その中で、数年前を振り返ると何であんなにも非効率で非合理的だったのか分からないけど、今では中小企業の世界で当たり前に存在しているような、本質的に意味のあるサービス作りをしていきたいと思っています。これが、今どうしても成し遂げたい事です。

その後はまだわかりません。今は社会課題の中でも日本の生産性向上の観点で取り組んでいます。今後も長く続けるかもしれないし、また大局的に日本や世界全体の流れを見た時に、自分の気持ちが熱くなるような”何か”に取り組むかもしれません。地方銀行との協業を通じて、素晴らしい資産がありつつも経済が衰退して支援も少ない地方を盛り上げたいとも思うし、中小企業分野に限らず金融とテクノロジーでやれる事もたくさんあると思っています。あとは、仕事としてでは無いかもしれませんが、お世話になった会計士業界のためにも役立てることがしたいと思っています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

監査や会計以外の仕事、特に、事業作りや経営に関心があるのであれば、一旦会計士であることを忘れてキャリアを考えてみては如何でしょう。会計は既に大体学んでいるのですから、事業にに必要な営業やマーケティングや商品企画など様々な仕事を経験したら良いのでは無いでしょうか。なぜなら、一番大事なのはその分野の知識ではなく、マインド、姿勢、考え方だと思うからです。これは、ロジカルに考えても、本を読んだり授業を受けても、その仕事を本気でやっている一流の人と一緒に働かないと分かりません。

また、広い意味で同じ様な考えを持つ会計士仲間は大事です。事業側で活躍している先輩方や、監査法人を早々に辞めて関係ない仕事をしている仲間達からは刺激をもらいます。

会計士に限らないことですが、資格や専門的な経験を生かそうとしすぎると、スキルの幅が広がらずキャリアを狭めることにもなります。特にまだ若い方々には、会計は一つの武器として、次の武器を得るためのチャレンジをすることを勧めます。大先輩の受け売りですが、サッカーがやりたいならサッカーを練習しないといけない。監査はラジオ体操みたいなもので、いくらやってもサッカーは出来るようにならないよ、という言葉を若い会計士の方に贈ります。

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