花井一寛(はないかずひろ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

freee株式会社

新規ビジネス開発事業部

新規ビジネス開発事業部長

花井 一寛 はない かずひろ

クラウド型サービスの可能性を拡げるためビジネス開発を行う。利便性の高い金融サービス事業の開発が課題
チャレンジャータイプ
チャレンジャータイプ

1985年8月29日生まれ(39歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
上智大学大学院 地球環境学研究科 卒業

チャレンジャータイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • 30
  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 4.0%

社交的で、周囲と積極的に関わりながら仕事を進めることができる。
またルールや固定概念に縛られることなく物事を捉えることができるため、積極的に新しい考えを取り入れたり、自分と違う意見に耳を傾けたりすることができる。
主体性を持って仕事に取り組むが、細かなところで注意力が散漫になることも少なくない。
ストレス耐性があり感情をうまくコントロールできるため、周囲からはタフな印象を持たれる傾向にある

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1キャリアサマリー
2008年
慶應義塾大学経済学部卒業
2008年
公認会計士試験合格
2010年
上智大学大学院地球環境学研究科修了。現PwCあらた有限責任監査法人入所。メガバンクへのUSGAAPコンバージョン業務やグローバル展開する事業会社へのトレジャリーマネジメントのアドバイスに従事
2011年
現PwCサスティナビリティ株式会社出向兼務。政府系金融機関、PEファンドへの環境社会リスク管理のアドバイス業務や、大手メーカーへのサステナビリティ戦略の立案に従事
2015年
freee株式会社入社。会計事務所向けのセールスチームにて大規模事務所を中心としてセールスおよびチーム立ち上げに従事。その後、金融機関や他社プロダクトとのアライアンス、新規事業開発を担当。2018年1月より、新規ビジネス開発事業部長

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人では、まずは監査で経験を積んでからと考える風潮でしたが、将来の業務にもアドバイザリーの方が役立つだろうと思い財務報告アドバイザリー部を希望しました。ただ、決め手になったのは新入職員向けの部門紹介でのアドバイザリー部門のパートナーの話でした。PwCの金融分野のアドバイザリーがいかに優位にあるのかということと、PwCに入所したならそのメリットを活かすべきといった話でした。そこも非常に面白かったのですが、締めの言葉で、「これだけ言っても、保守的な皆さんはどうせ監査を経験してからと思うんだろうけど、その時にはもう遅い」みたいな事を言われたのです。この言葉が癪で、まんまと急遽希望変更して配属されたのですが、諸先輩方からは話の上手いパートナーに騙されて入ってきた若手達としか見られてなかったようでした。それでも今振り返るとやはりアドバイザリー部門でよかったと思っています。

入所後は、金融機関の米国会計基準のコンバージョンをメインとしながら、やりたかった金融機関向けのサステナビリティのレポーティングやリスク管理のアドバイス業務や、企業の立場で実務に役立てられそうな業務を意識して仕事を選んできました。実務面で参考にしたのは商社のCFO育成モデルです。CFOは、会計に加えて、M&Aや資金管理を含む財務のスキルと、フロントでの事業経験が重要であるとされています。そこで、事業はできないまでも、財務やM&Aは経験できると考え、資金管理(トレジャリーマネジメント)のコンサルチームに立ち上げから加わって、勉強しながら幾つかのプロジェクトをデリバリーしたり、社内のツテを辿って他部署でM&AのDDも経験したりしました。やはり、実務的には最も役立つ学びがあった仕事でした。

監査法人生活は充実していましたが、当時、野村総研未来創発センター長だった三浦さんと日本自体のサステナビリティについてディスカッションさせて頂く機会があり、そのとき重要なものを見落としていることに気づきました。環境とか途上国とか社会が良くなればと思って取り組もうとしていたのですが、実現するための土台である日本社会について考えたことがなかったのです。今後、必要な医療やインフラコストを賄うだけの労働人口がいない日本の状況に対して、何ができるのか。それは、個人の力をもっと活かすことや、普通の中小企業の生産性を圧倒的に高めることであることに、考えが行き着きました。そのとき出会ったのが、スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできることをビジョンに掲げるfreee株式会社でした。

監査法人では本当に様々な部門の方と仕事させて頂き、仕事の幅広さと奥深さを教えていただき、スキルだけでなく視野も広げてくれました。言葉巧みにアドバイザリー部門に誘導してくれたパートナー含めて、恩返ししたいと思っています。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

中小企業がバックオフィスにかける時間をなくし、創造的な活動にフォーカスできるようにとのビジョンを掲げ、クラウド型の会計や人事労務ソフトを開発販売しているfreee株式会社にて、新規事業開発の責任者を務めています。圧倒的に利便性が高いオンラインの金融サービス作りがメインで、いわゆるfintechと言われるものです。ですが、金融が目的ではなく、あくまで中小企業の創造的な活動にフォーカスするために必要なサービスを作ることが使命です。パートナー企業と提携しながら、自社の資産や強みを元に他社では出来ない仕組みでサービスを作るので、業界の知識、アイデア、現場含めての自社の理解、交渉力、社内の巻き込みなどが重要です。他社からの引き合いが多い一方で実際にモノになるのはごく一部なので、見極めやリソース配分が重要になります。

今は新規事業を担当していますが、当初は会計事務所向けのセールスチームに配属されました。入社時は5人だった組織も今では100名近くいる大所帯です。入社後しばらくは、セミナー講師をしたり電話でセールスしたりする日々でしたが、圧倒的な存在感のあるセールスマネジャーがGoogleから移ってきてチームは大きく変わりました。監査法人では絶対に出会わない、セールスのプロでした。チーム作りやセールスの考え方を身をもって見せてくれたおかげで、チームは拡大し大きな成果が出ました。この時に学んだことが、今のアライアンス交渉や事業会社での基礎となっており、freeeに入ってよかった事の一つです。

その後、金融分野での事業提携が増えてきたところで、金融経験も生かせて元々やりたかった事業開発に異動させてもらいました。事業開発で一緒に働いていたどのメンバーも、今まで出会った事ないタイプで圧倒的な強みがありました。納得行くまで突き詰めて議論に付き合ってくれる上司にも恵まれ、もう一段階事業を作る上での考え方や基礎を学ぶことができました。監査法人のプロフェッショナルとは異なる、事業面での優秀なメンバーと密に働けることがキャリアパスにおいて良かったことの一つです。

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