服部峻介(はっとりしゅんすけ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

Seven Rich会計事務所 他

代表取締役社長

服部 峻介 はっとり しゅんすけ

税務相談、経営相談、ベンチャー出資、ジム・カフェ経営といった事業を展開。仕事をするとはかっこよく生きること
プロデューサータイプ
プロデューサータイプ

1983年6月23日生まれ(41歳)
北海道出身 ・ 東京都在住
北海道大学 経済学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

タイプとして自分自身を天才だと思ったことはない。凡人がひたすらレベルを上げ続けた凡人の強化版だと思っている。そんな自分の強みは下記の3つであると考えている。

① “誰よりも未来を信じて努力し続けられる”
自信をもって言えることは、日本のどの会計事務所長より一番働いている(ただし、所員は除く)。働いていることが偉いわけではなく、量を積み重ねることはきっとプラスになると信じている。お酒も飲まないし、ゴルフも遊びもしない。朝から終電まで休みの日もずっと働くことを7年以上続けて来た。その量が自信になり、ナレッジもたまり、仕事の結果につながったのだと考えている。

② “リスクを適切に取れる”
創業当初から、マンションの一室とかではなく人数を増やすことを前提に広いオフィスを銀座に構えてきた。クライアントが数社しかいない段階で数人の従業員を雇い、常に人に先行投資をしつづけてきた。採用コストもしっかりとかけ、新卒の採用もしてきた。

クライアントも、利益が出づらいスタートアップ・ベンチャー業界企業に対して真正面から向き合い続け、今ではない将来の可能性あるクライアントを抱えてきた。クラウド会計も、当初からMF会計が伸びると信じて使い続けてきた。ちなみに、freeeではなくMF会計を選択したのは、当時担当してくれた人が人としてイケていたからだ。

今の能力やサービスといった目先の可能性ではなく、自分は中長期の可能性に対して辛抱強く向き合い続け、リスクを取り続けてきた。こういった適切なリスクを取れれば、それに見合ったリターンは後からついてくるということを、しっかりと身をもって実践してきたし体験もしてきた。リスクを恐れれば、それに見合った分のリターンしかない。身の丈に合ってないリスクを取れば、長期的には続かなくなる。その点、会計事務所という安定しがちな業態でも、未来を見据え、自分のウツワにあったリスクを取ったので、適切なリターンが徐々に返ってきているという現状だ。

③ “軸がぶれない”
クライアントにするのは良い人だけ。悪い人とは付き合わない。利益が出るような仕事だろうが良い人でないと判断したら受けるつもりはないし、良い人で力になりたいと思ったら赤字かもしれないけどいつか黒字になるように自分も努力をするという前提で力になる。そのスタンスはクライアントが500社を超えた今でも変わらない。判断基準は、常に、“かっこいいいと思えるか”と自分自身に問いかけ続けているため、自分の言うことが変わることはない。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

「特定のこの仕事がすごく心が大きく動いた」と感じながら仕事をするタイプではないため、すべての仕事に対して同じくらいの感情で仕事をしている。というのも、自分がやっている仕事は、会計事務所というクライアントが存続する限り継続することが前提の仕事で、区切りがほとんどない仕事だという認識をしているからだ。仕事の終わりがないということは、それはそれで辛いこともあるけど、未来を一緒に創っていけるという点と自分の性格的にはあっているのでいい仕事のスタイルだと思っている。

経営者の仕事としては、「自社(SRA)に入ってよかった」、「SRAに入りたい」と、今の社員や、新入社員が言ってくれること。これが何よりも嬉しい。自分の方針として自分の方から入ってくれ、とお願いすることはない。だから、各自がしっかりと自分の人生を考えて、SRAでやっていくのがいいと思ってくれたと感じている。その分、自分も覚悟をもってそのメンバーのためにいい環境を作りたいと思っている。仲間が増えることは、会社の可能性が広がることでもあり、仲間を感じる瞬間、心はいい意味でいつも大きく動く。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

悩んだこととしては、監査をしていた時に「自分じゃなくてもいいのではないか?」、「監査という仕事の限界ってあるな」と感じた時に、会計士の仕事の限界を感じた。乗り越えたという表現が適切かは分からないが、会計士という資格に縛られない仕事をするという姿勢が、会計士の仕事の限界を乗り越えたことになると思っている。

資格は自分の望む結果をもたらしてくれるものではなくて、スタートに立つための権利である。自分は会計士の資格を持っているSeven Rich Accounting、Seven Rich会計事務所の服部峻介であるというところで、目の前の困っている人を助け続ける。この事実をもって公認会計士という資格に縛られずに済んでいることが大きい。

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