服部数馬(はっとりかずま) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社VAZ

コーポレートユニット

取締役CFO

服部 数馬 はっとり かずま

ベンチャー企業でIPOを目指す。体育会系の強靭な精神力で困難なフェーズに率先して立ち向かう
セールスマンタイプ
セールスマンタイプ

1983年4月27日生まれ(40歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
東京経済大学 経営学部経営学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自分は、ほとんどの会計士の方とは異なり、学生時代は全く勉強せずに、会計士試験だけ勉強を頑張って帳尻を合わせたタイプのため、いわゆるエリートなキレ者とは真逆のタイプです。また、監査法人の後のNPO法人では、監査法人よりもたくさん仕事をしつつも年収50万円という状態でも這いつくばってきました(笑)。

そのため、批判されようとも、自身をサンドバッグと捉えらて泥水を吸いながら闘えるという点に強みがあります。ベンチャー企業の経営者はだいたいそういったフェーズを乗り越えて、いまがあることがほとんどですので、他の会計士の方に比べて経営者の気持ちがわかるのでは、と感じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

自分は、同じ視点、思考を持っている方々と働くよりも、異なる職種で異なるバックグラウンドを持った人たちと仕事をすることにとても強く幸せを感じます。基本、スタートアップでは苦しいことの連続です。しかし、そんな苦しい日々の中、様々なバックグラウンドの異なるメンバーが集まり、時には衝突しながらも、自分たちが生み出したものが定性的に世間に受け入れられ、その後定量的に数字に反映されてくる。日々、みんな個人としても組織してもアップダウンがあるなか、耐えに耐え、それが結果として表れて組織の進歩を感じられた瞬間はやはり心が大きく動きます。

人の感情はダウンとアップのギャップの大きさで幸せを感じると思いますので、それらを当事者として感情が大きく揺れ動く場面を多く経験出来るのがベンチャーの醍醐味だな、と日々実感します。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計士にならずに最初から事業サイドの職種に就くべきだったのではないかと悩み、そう考えていた時期が3年ほどありました。“会計の枠の中にとどまって仕事をする=かっこよくない”、また、“会計の枠にとらわれていれば自分の目指す社会へ価値を与える仕事は出来ないのでは”と、とらえていました。監査法人を退職後、会計の知識が活きるフィールドとは全く異なるフィールドに飛び込み、初期のサービスづくりや営業、英語でアジア各国での業務を行っていくなかで、日々、自分の無力さに打ちひしがれていました。

いま振り返ると、恥ずかしながら、監査法人時代から2015年に当時在籍していた株式会社FiNCで管理部に異動になる頃までは、財務諸表はあくまで数字の羅列に近いもので、ほんとうの意味で財務諸表の大切さがあまりわかっていませんでした(監査法人で監査業務のみをやっているとこの思考になっている方もいるのでは、と思います)。

初期のフェーズでのサービス、プロダクトづくりに関与する厳しい環境のなかで、日々、自分もチームメンバーもみんなとにかく感情が揺れ動く。そんななかで、少しずつ感情の揺れ動きがサービスとしての形となり、売上となり、原価となり、販管費が計上されていく。そこで感じたことは、“財務諸表の数字(とくにP/L) = みんなの思いの集合体”であり、そんな集合体である財務諸表を創ることができ、またそこから組織の未来の意思決定をつかさどっていけることはとんでもなく価値のある仕事ですし、それを感じた時に、専門家の最高峰である公認会計士になってよかった、と感じました。

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