佐藤建史(さとうたてふみ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

ペットゴー株式会社

経営企画部

執行役員

佐藤 建史 さとう たてふみ

ベンチャー企業ではわずかな数字の変化からアラートを読み取り業績予測。管理面から強い会社に育てる企業内会計士
研究者タイプ
研究者タイプ

1987年2月6日生まれ(37歳)
福島県出身 ・ 東京都在住
日本大学 経済学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

自らの特徴として、常に最悪の事態を想定して行動することがあげられる。昨今新規上場した会社の多くが、下方修正を出して評価を下げる事案が多発している。もちろんベンチャー企業や新規上場企業は、新規の分野のサービスを提供するなど事業に革新性をもたらすことが評価されて会社の価値が高まっていくが、それだけでは大企業や競合他社にいずれは追いつかれるし、それは結構すぐやってくるものだ。そうした状況を想定できていないことが下方修正につながっているのではないかと思っている。

個人的には、細かいアラートを感じ取ることができるのは数字を管理している者だと考えている。そのため、時には経営陣に対立した意見をいうことが必要な場合もある。それはすべて会社を思ってのことだ。説得材料は数字以外にあり得ないし、数字が実質を語ってくれる。幸いにして、現状は理解のある方々がいらっしゃるので非常に助かっている。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事を義務感で行っていると、将来閉塞感が出てくることになると考えている。現在、ワクワクしない仕事をしているのであれば、自分に問いかけてほしい。その仕事をして自分の人生の大半を過ごすのかと。答えが「ノー」なら、小さな楽しさを発見していくことが必要だ。

例えば、私の場合数字のチェックをしている際に1円の差も出ずにピッタリ一致すると何となくうれしい気分になれる。こんな小さなことでもワクワクできるし、仕事に対しての活力を見いだせると思っている。もちろん、大きな目標を達成できるように仕事をしていくこともワクワクするが、日々の仕事の中にも、小さな楽しさがたくさん詰まっていることは忘れないでほしい。もし、仕事に食わず嫌いを持っているのであればなんでも挑戦してみることをおススメする。居心地の良い場所から飛び出して新しい挑戦をすることで、良い経験ができるものと思っている。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査法人に在籍していたころから、公認会計士としての仕事に深く悩んだことはない。分析をするのも好きだし、自らの性格上数字を扱う仕事がすごく向いているからだと思っている。ただ、監査法人に在籍していたときに一度だけ嫌な仕事があった。クライアントの意見を覆す判断を出さなくてはいけないときだった。監査法人というのは担当者1人の意見ではなく、チームとして意見を形成しそれをチーム外の者に確認を取る必要がある。監査の終盤になって、突然クライアントの主張を覆すことが必要になったことがある。新しい情報が出てきたためだ。クライアントの責任者に説明をしてもなかなか折り合うことはできないし、時期も差し迫っている。監査法人にいれば必ず出くわす状況だと思う。

最終的には、日頃からのコミュニケーションを取れていたこともあり、折り合いをつけることができたが、監査法人という立場にいなければ納得して頂けなかったと今でも思っている。それほどの権限を監査法人は持っていることを改めて思い知らされた一件であった。

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