桑本慎一郎(くわもとしんいちろう) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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株式会社PCP(ピー・シー・ピー)

代表取締役

桑本 慎一郎 くわもと しんいちろう

すべての会計士が強みを発揮できる社会を目指して。会計士による会計士のための転職のスペシャリスト
革命家タイプ
革命家タイプ

1981年1月17日生まれ(38歳)
大阪府出身 ・ 東京都在住
同志社大学 商学部商学科 卒業

会計士データ
  • 年齢
    30代
    回答者全体の
    67.5%
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  • 役職
    代表取締役
    回答者全体の
    34.0%
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  • 企業種別
    独立
    回答者全体の
    24.1%
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  • 出身
    近畿
    回答者全体の
    19.4%
    一覧へ
革命家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
  • 20
  • 10
  • 0
  • 10
  • 20
  • 30
  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 19.4%

自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。

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1キャリアサマリー
2007年
監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ) 入社
2011年
株式会社PCP(ピー・シー・ピー)創業
株式会社レリバンシー・プラス 入社
2012年
株式会社アイレップ 転籍
2014年
株式会社アイレップで鞍替え上場を達成後に退社

幼少期は父親の仕事の関係で大阪と鳥取を行き来し3度転校する。その後、関西大倉高校(当時は男子校)に入学。勉強とバスケにすべての時間を費やしていた。そんななかで心理学に興味を持ちはじめ、そこからマーケティングに興味が移り、同志社大学商学部でマーケティングを専攻する。在学中の日本経済の状況は、長期の不景気真っただ中で就職氷河期の時代。大学4年生を目前に控え将来について真剣に考えた末に、一人でも食べていける力をつけるべく会計士を目指すことを決意する。

2007年に監査法人トーマツに入社し、法定監査業務や金融機関の自己査定関連業務などに従事。社外活動として公認会計士協会の準会員会幹事を務めた。約4年間の監査法人勤務を経て、2011年にベンチャー企業であるレリバンシー・プラスの管理部長として転職。このとき初めて転職活動を行うなかで、会計士がいかに採用企業に理解されていない存在であるか、そして採用企業を斡旋する転職エージェントも会計士について全く理解できていないことを知る。さらに、それが原因でミスマッチが続出しているという問題を認識する。この問題を解決するために転職と同時に、会計士の会計士による会計士のための転職エージェントである株式会社ピー・シー・ピー(以下、PCPという)を創業。

2014年12月まで二足のわらじで働き、約3年間1日18~20時間労働を続ける。転籍後のアイレップでは、主に経理・財務をやりながら、基幹システムの導入や決算早期化、海外も含めた子会社管理、IPO(鞍替え上場)準備などに取り組む。2014年東証上場を達成後に退職。現在は株式会社PCPで年間約1000名の会計士に対してキャリアに関するアドバイスを行っている。また、大学とともに会計士のキャリアに関する共同研究をしている。社外活動としては、日本公認会計士協会東京会の女性会計士活躍促進委員会の研修グループ長を務めている。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人トーマツの国内監査部門で、一般的な財務諸表監査や内部統制監査に従事した。また、銀行の貸付先の返済能力をランク付けする自己査定業務にも関与した。監査法人での経験を振り返ってみると、とても役立つものばかりだったと思う。たとえば監査調書の体系は、効果的かつ効率的に監査を行うために、勘定科目ごとの問題点と結論、そしてその結論に至る過程が初見でも簡潔明瞭に分かるように構成されていて、今でも物事を考える上での基礎になっている。

また、監査法人に入ったばかりの若手の頃から、さまざまな業種・規模・役職のクライアントの方々とお話をさせてもらえる機会があるのも良い経験だった。最初はなかなか要点を絞って話を聞くことが出来ず苦労したが、トライ&エラーを繰り返すうちに勘所が徐々につかめてきてヒアリング能力が身についた。現在、転職エージェントとして採用企業の経営者からお話を聞くことが多いのだが、先方の求めているものを的確に把握するために、監査法人で身に付けたヒアリング能力が非常に役立っている。

ここで少々話は脱線してしまうが、私は転職エージェントとして仕事はしているが、採用企業に無理に人を紹介しようとはまったく思っておらず、その企業がもっとも効率的に成長していくためには何が必要なのかをアドバイスすることに注力している。ビジネスモデルの理解をして、会社の顕在的および潜在的な問題点について質問したり、今後のビジネス展開やそれに伴う管理部門の役割についての考えをヒアリングしたりして、自分の持ちうる知識や経験を総動員して具体的なアドバイスまで差し上げている。そのため経営者の方々からは、「転職エージェントというよりも経営コンサルタントみたいですね」とよく言われる。

そのようなことが出来るのも、監査法人でさまざまな業種・規模・役職の方々とお話しする機会を得られたからだと思う。管理職や役員の方々とディスカッションをすることでビジネスマンとして成長できることは言うまでもないが、そんな機会を入社3、4年目から得られるのは監査法人をおいて他にないと思う。そういうわけで、私は監査法人トーマツには感謝しきれないほど感謝している。

しかし、残念なことに私は監査という仕事自体には興味を感じられなかった。もっと言うと監査に不向きな人間だったと思う。たしかに若い年次のうちからさまざまな業界について知ることが出来たり、クライアントの管理職の方とお話をする中で視座を高く持つことの重要性を認識出来たり、クライアントの方からいろいろなお話(守秘義務に関わるような、会社にとって重要な内容を含む)を聞き少し優越感(!?)に浸ったりも出来た。だが、監査業務は社会に貢献するものだということを、理論上は理解しつつも、監査現場で体感して腹落ちさせることが私には出来ず、悶々とした日々を過ごしていた。

その当時はちょうどリーマンショックと東日本大震災のダブルパンチをうけたときで、日本経済は超不景気の時代に突入していた。監査業界もその影響は避けられず、仕事が激減して人余りの状況になっていた。他の大手監査法人が早期退職を勧奨し始めるなか、監査法人トーマツも2011年に早期退職制度を実施することを発表した。これも何かの縁だと思い自分も早期退職することを決め、生まれて初めて転職活動をした。

より効果的かつ効率的な転職活動をするために、転職活動経験のある他の会計士にどのエージェントを使ったかを聞いて紹介してもらったり、転職市場の仕組みを分析したりした。転職活動の中では、紹介してもらったエージェントを含めて16人とお会いした。みんな実績のある方々で人間的魅力に溢れた人たちだった。一方で、会計士について理解しているかというと、その職務内容や活躍範囲の広さ、質の高さなどを理解されていないことを知った。実績のある方々でこのような状況である。他は推して知るべしである。

そこで私は、自分にマッチする企業を転職エージェントに紹介してもらうという、従来のスタンスでの転職活動はやめることにした。自分の今までの経験や将来のキャリアプランからどのような企業がマッチするかを分析して、企業を自分で選定して、そこを転職エージェントに紹介してもらうスタンスを取ることにした。また、職務経歴書についても書き方を工夫した。応募する企業を分類して、魅力的だと思ってもらえる経験が際立つように、企業のタイプごとに記載内容を調整した。さらに面接対策として、模擬面接の質問内容を自分でまとめて、そこから友人にランダムに聞いてもらって対策を行った。

このように戦略的に転職活動した結果、8社応募したうち6社が面接に進み、そのうち5社から内定を頂くことが出来た。当時は10社応募しても1社面接を受けられるかどうかという時代だったので、転職活動を戦略的に行うかどうかで、結果の差は歴然だった。

この原体験から私はいくつか学びを得た。いくら実績ある転職エージェントでも、会計士のような特殊な専門家を理解した上で採用企業に紹介することは難しいこと。また、どんな状況下でも戦略を立ててきちんと実行していけば結果はついてくることである。

上記のような経緯から、会計士の個々の強みや特質をちゃんと理解した上で、彼らにマッチする採用企業を紹介するエージェントが必要だと考えるようになった。そのためには、エージェントは会計士がやるべきであり、会計士の会計士による会計士のための転職エージェントである株式会社PCPを創業することにした。

PCPは、会計士が事業会社に転職したら、その事業会社で活躍するはずだと想定して創業した。ところが創業当時は会計士が一般の事業会社で働く事例は少なく、事業会社で働く会計士が活躍出来るかどうか確証が得られていなかった。そこで確証を得るために、みずから事業会社の管理部長として転職してみた。PCPを経営しながら事業会社でも働くという過酷な生活を2014年12月までの約3年間続けた。1日の労働時間は18時間から、多い時は20時間に及ぶ日もあった。

事業会社での業務としては、主に経理・財務をやりながら、基幹システムの導入や決算の早期化、海外も含めた子会社管理、IPO準備などに取り組んだ。この3年間は様々な経験をさせてもらうとともに、手前味噌ながら事業会社で活躍出来たことで自信を持てた。私のような凡庸な会計士でも事業会社で活躍できることの確証が得られたことから、2014年に東証上場を達成した後に退職し、ついにすべての時間をPCPでの活動に費やすことにした。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

私は現在、会計士専門の転職エージェントとして仕事をしている。ただし、一般の転職エージェントと大きく違うのは、ただ単に転職を勧めることはせず、他の会計士のキャリア事例やキャリア形成のために参考となる客観的データを提示し、相談者自身が自分で将来キャリアを真剣に考え、自分で決断し、自分で行動していくためのサポートをしている。もっと言うと、私自身が転職活動をしていたときに転職エージェントから提供してほしかったと思っていたサービスをすべて提供している。

将来のキャリア形成にあたっては3つしか選択肢はない。それは、①現職に留まる、②独立・起業する、③転職するの3つだ。現職に留まるといっても、事業会社への出向や他部門への異動なども選択肢として考えるべきだろうし、独立・起業といっても、絶対に会計業務をしなければならないわけではなく、自分が興味があって没頭できるものがあるのであればそれを生業にしても良いと思う。また転職するにしても、業界・規模・職種など多様である。

そんな中で重要な指針を示してくれるのがキャリアプランである。キャリアプランというと大それた感じがするが、要するに自分が将来どうしたいかを考えて、それに行きつくための道のりを考えましょうということだ。これを言うと必ず質問されることがある。「自分は将来どうしたいか分かりません。どうしたら見えてくるでしょうか?」という質問だ。答えから言うと、「徹底して自己分析をすること」だ。将来というのは、過去そして現在の積み上げの先にある。なので、まずは過去および現在を見つめ直し自己分析して、自分の強みや弱み、価値観などを認識し、そのうえで将来を考えるという過程を経るべきだと考えている。

弊社にお問い合わせいただいたキャリア相談者の方々には実際にこのようなアドバイスを差し上げて、弊社独自の自己分析ツールを使って自分自身と向き合っていただいている。ここで一点注意してほしいのが、自己分析はちゃんと文章としてアウトプットし、それを第三者に見てもらうことが重要であるということだ。なぜならば、他人に見てもらわないと、自分の考え方や価値観がズレていることを誰も指摘してくれないため、“気づき”を得られないのである。これではせっかく自己分析をしてもその効果は半減である。興味がある方はぜひ一度PCPにお問い合わせいただきたいと思う。

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