宮部将孝(みやべまさたか) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwC Japan有限責任監査法人

金融事業部 銀行・証券グループ

シニアマネージャー

宮部 将孝 みやべ まさたか

派手さより、誠実な一歩を。金融×会計の現場で、期待に応える力を積み重ねていく。
先生タイプ
先生タイプ

1990年3月29日生まれ(35歳)
茨城県出身 ・ 東京都在住
中央大学商学部会計学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

 明確に自覚しているものはありませんが、新しいことへの対応力かと思います。キャリアの中で事業会社への出向は偶然が重なったからこそ得られたチャンスでしたが、そこでIFRSの実務やIFRSで財務諸表を作成する実務を手掛けることができました。偶然得た機会を私は「新しいスキルを身に付けることができるチャンス」だと捉えることができ、新しいことを覚えることも楽しかったです。この出向がなければ、金融サービスを提供しているIT企業の監査という新分野を手掛ける機会も得られなかったと思いますし、シンガポールへの出向機会もなかったかもしれません。
 
 現在は、金融機関向けの会計監査に従事しつつ、内部統制関連のアドバイザリー業務を中心に担当しています。アドバイザリー業務では依頼人の立場に立って、依頼人が抱えている課題をどのように解決するのが良いのかを常に考えながら業務に取り組んでいます。依頼人が抱える課題や依頼内容はさまざまであり、提供するサービスの内容は案件によって異なります。依頼内容が曖昧であったり、自分が経験したことのないような業務を担当することもあったりしますが、これまでの自分の経験が糧となり、何らかの価値を提供することができると信じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

 心が動いた瞬間は多くありますが、事業会社への出向から戻った後、金融サービスを手掛けるIT企業を担当していた時は特に心が大きく動きました。
 とにかくやっていることが新しく、今までのノウハウだけでは到底解決できない課題が次から次へと浮上してくるため、PwCグローバルネットワークのメンバーファームに相談することも多かったです。状況の説明と知りたいことを英文で送付して回答をもらうというやりとりが何往復にもなることがありますが、提出期限もあるため、時間との戦いになります。
 監査は1人で終わらせることは絶対にできず、チーム一丸となって重要な間違いを見逃さないように神経を張り巡らせる必要があります。それだけに、期限通り無事仕事を終えたとき、チームのメンバーと分かち合う達成感は格別です。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

 最も悩んだことは、PwCシンガポールに出向し、ジャパンデスクのメンバーとして日系金融機関の支援を行っていた時に、なかなか思うようにビジネスデベロップメントとプロジェクトディベロップメント(BD/PD)の役割を果たせなかったことです。
 依頼人の抱える課題を理解し、それを解決するためのソリューションを提案することが主な役割になりますが、当時の私は会計監査や会計アドバイザリー業務の経験しかなく、それ以外のソリューションに関するBD/PDのイメージが湧いていませんでした。加えて、出向当初は現地の日系金融機関の方々とのリレーションもなく、言語的・文化的な違いから現地のPwCのメンバーとも連携ができておらず、効果的なBD/PD活動を行うことができませんでした。
しかし、ジャパンデスクのメンバー(PwCコンサルティング合同会社やPwC税理士法人からの出向者を含む)やシンガポールの周辺国のPwCのジャパンデスクのメンバーがさまざまなアドバイスや情報を提供してくれ、徐々に能動的に動くことができるようになり、成果も出るようになってきました。そうして一生懸命に取り組んでいるうちに、現地PwCのメンバーとも良好な関係を構築することができるようになったと思っています。

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