加瀬直樹(かせなおき) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

加瀬合同会社 他

代表社員

加瀬 直樹 かせ なおき

海外会計事務所から一転、家業の不動産業へとキャリアチェンジ。財務×国際経験×不動産で新たな事業を目指す!
リーダータイプ
リーダータイプ

1978年6月1日生まれ(46歳)
神奈川県出身 ・ 神奈川県在住
慶應義塾大学 理工学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

僕にとっては生きていること自体が十分幸せなことなので、人生の目的としては、楽しく過ごせて、やりたいことをやって、多少でも人の役に立てて、自分の能力を発揮できればそれでいいのかなと思っている。もちろん仕事でもプライベートでも色々な目的がある。ただ一つ言えるのは、20年前、10年前、5年前、そして現在で、目的も変化してきているので、おそらく将来も変わっていくのだろう。必ずしも公認会計士として生きていかないといけないとは思ってはいない。

ただ一つ言えるのは、公認会計士を目指し資格を取得できたことで、人生において仕事の選択肢、働く場所の選択肢、働き方の選択肢(今現在が最適な例ですが!)が、資格を取らなかった場合と比べて飛躍的に広がり、かつ色々な経験をできたのではないかと思っている。よく「資格は足についた米粒でとっても食えない」と聞く。ある一面では事実なのだが、使いようによって輝くこともあればほこりをかぶることもあるということだけで、資格を持っていても持っていなくても何事も取り組み次第なのかなと思う今日この頃である。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

一つは不動産事業を通して、地域活性化を試みること。今日本の問題として少子高齢化が良く言われている。不動産においてもその傾向は顕著で、業界でよく耳にするのは高齢者介護施設、サービス付き高齢者住宅、保育園、空き家対策、さらには“負”動産。人口減少は不動産の在り方にも大きな影響を与え始めている。

僕が一つ思うのは、日本人の特質として勤勉で細部の物事にもよく気付き、高い能力を持った国民であることは間違いないのだが、他方で、我慢することが美徳といった点があいまって少し息苦しい社会になってしまったのではないかと感じることがある。特にビジネスや仕事面で、その傾向はあるのではないかと思う。シドニー時代は、オーストラリア人が作った資料の数字がざっくりしていて頭を抱えながら苦しんだが、仕事は何とか定時に終わったし、社会も伸びてて、経済も高率で成長している。そこら辺に、日本の社会を伸ばせるヒントがあるような気がしている。とかく少子高齢化が避けられない方向で議論や提言がされていることが多いが、僕は考え方、取り組みひとつで方向性はいかようにも変えれるのかなと思っている。

まだ具体的な行動を起こすところまでは行っていないが、多少なりとも役に立つことはできるのではと思っている。僕の考え方に共感してくださった方がいたら、ぜひお声がけください!一緒に何か動きましょう!

二つ目は、必ずしも財務や税務のサービスが行き届いていない会社様や個人の方に、多少でもお役にたてればということである。経済的なことが人生の主題にはなりえないのは当然なのだが、経済的なところをうまく管理できないことで人生を謳歌できないとすれば、非常にもったいないことだと思う。少し新しい視点からアドバイスをすることで誰か一人の人生を少しでも良くすることができれば、それほどやりがいのある仕事はないのではと思っている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

僕が思うのは“たかが会計士、されど会計士”ということ。試験に合格して会計士になっても、監査法人に就職しても、人生バラ色になるかもしれないし、ならないかもしれない。監査業務は意外と地味で、数字とエクセルに頭を抱えながら疲れることも多いかと思う。また、お客さんとやり取りをしていて、自分はビジネスのことを良く理解できていないとか、話を理解するだけで精一杯で付加価値が提供できないと感じることも多いかもしれない。でも、会計士ではない仕事をしてみてよく分かったのだが、世の皆は会計やビジネスの専門家ではない。お客様は毎日、そして何年もそのビジネスないし業務をしているから詳しいのは当然なのだ。

会計士の強みは、数字というバックボーンをきっちり持っていること、多くの会社に関与できること、多くの人と話せることだと思う。僕個人的にはいったんは離れたからこそ、そういったところが魅力であることに気付き、あらためて会計士や税理士業務に挑戦したいと思った。会計士の強みを何に使うのか、あるいは使わないのかを決めるのはその人自身なので、自分なりのキャリアを模索していただきたいと思う。

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