神崎時男(かんざきときお) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社オーディター 等

代表取締役

神崎 時男 かんざき ときお

クライアントの期待を常に上回ることを考え続けるIT統制のプロフェッショナル
リーダータイプ
リーダータイプ

50代
神奈川県出身 ・ 神奈川県在住
中央大学 商学部会計学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

大学時代のアルバイトの中で、自分に合っている仕事の共通点は、自分の知識や経験で人になにかを教え、そしてなにより結果を出すことで喜んでもらえること。その原点はいまでも変わっていません。
圧倒的な知識と経験は、IT統制の分野で培ってきました。それを惜しみなく発揮することは常に考えています。また、アンダーセン時代に「Exceed」というコーポレートメッセージがあり、それは今も肝に銘じています。クライアントの期待を常に上回る。それらは会社の企業理念としており、ホームページにも次のように載せています。IT統制というニッチな世界ともいうべき業種にいることも強みの一つですが、根底としての強みは、ベースとしての考え方にあると自負しています。

●Specialize
経験、知識に裏付けされた専門的能力に基づくサービスを提供する。
●Collaborate
ITと業務を融合した、効率的、効果的サービスを提供する。
●Exceed
常にクライアントの期待を超越するサービスを提供する。
●Fair
職業的専門家として、常に公正な判断を保持する。
●Please
クライアントに喜ばれるサービスを提供する。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

仕事をするうえで万人に共通する喜びは、「ありがとう」と言ってもらえることだと考えています。つねに「●Please クライアントに喜ばれるサービスを提供する。」を心がけ、それが達成できた時には充実感でいっぱいになります。
なかなか監査業務の中では難しいですが、IT統制監査は比較的、そういった仕事につなげることができます。IT内部統制の指摘は、会社にとってはセキュリティの穴になるので、それは言い方さえ間違えなければ期待できることなのです。もちろん、独立性の限界はあるものの、いわゆる監査人の「指導的機能」を最大限に発揮し、監査クライアントと気持ちが一つになれる瞬間があります。

さらに最近は、会社法の会計監査を行うこともありますが、会計監査でもそういったことは可能であると考えています。以前の監査業務での話ですが、アンダーセンで培ったプレゼンテーションスキルを最大限に発揮した監査報告会を実施しました。フィードバックの内容は、大半が会計監査よりも内部統制に関する指摘事項でした。上場企業ではないため、決して内部統制がしっかりしているとは言えない状況で、クライアントのことを親身になって考え、統制構築のアイデアも現場担当者のヒアリングを重ね、十分に実務的な内容で提示しました。もちろん意思決定にまでは関与しませんが。
この仕事は前任の会計士からインチャージ業務を引き継いだ初年度でした。1年間、苦労の連続であったこともあり、報告会終了時に会社のカリスマとなっている会長から拍手をいただいたときは、涙をこらえました。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計監査業務そのものは、本質的には会社に喜ばれず、何も言わずに早く帰ってくれる監査人が喜ばれる側面は否めないと思います。これは、監査という業務の性質もありますが、クライアントの立場に立つと致し方ない面もあるでしょう。そして自分自身も、特に監査法人で会計監査スタッフをしているときなど、ずっとその側面に悩んでいました。
ただ、近年になってようやくクライアントもプロフェッショナルの指摘を求めていることに気付いたのです。そして、指導的機能の範囲を最大限に発揮すれば、「ありがとう」と言ってもらえることも。
その根底には、追及したIT監査の知識と経験の裏付けが必須だったと思います。100社を超えたあたりまではカウントしましたが、それも10年ほど前。今ではその倍以上のクライアントのIT統制を見てきました。自分がデファクトスタンダードだと思えるようになっています。その自信が、監査の壁を乗り越えさせてくれているのではないでしょうか。

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