M.W. | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwC税理士法人

国際税務/ディールズタックスグループ(ITS/Deals Tax)

パートナー

M.W.

クライアント第一主義、信頼で築く未来の価値
革命家タイプ
革命家タイプ

1977年1月21日生まれ(47歳)
東京都出身 ・ 神奈川県在住
早稲田大学商学部

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

特に日系のお客様との長期的な関係構築が強みである。日々の税務相談や申告書の作成支援、組織再編、M&A案件、さらには税務調査への対応まで幅広く経験してきた。仕事を通じて、さまざまな企業の方と会えたり、話ができたりする中で、一つ一つの仕事に一生懸命対応していると、感謝の言葉や、プライベートなお付き合いに誘ってもらうことも増えていった。そのようにしてご縁の輪が広がっていくことが、私にとってはとても興味深く、新しい人と出会える、新しい世界に触れられることが、好奇心の源だった。税法についても、お客様から難しい話をされたときに、それに答えられるように勉強するのが面白かったし、難しい分野でアドバイスできるようになると「お客様をさらに喜ばせられる存在になるぞ!」とさらに高みを目指すことができた。PwC税理士法人に入所して以来、「こんな楽しい循環はないな」と感じて過ごしてきた気がする。その裏では、温かく見守ってくれる上司や先輩、同僚たちの存在も大きく、見えないところでサポートをしてくれていたからこそ、長時間働いていても、嫌だとか仕事を辞めたいと思うこともなく、好奇心を持って続けられたのだと思う。こうした経験からお客様だけでなく社内のメンバーからも「とりあえずWさんに相談してみよう」と思われる存在になりたいと思っている。
クライアントとの関係を築く中で、初めてお客様に会ったときのコミュニケーションは特に大切にしている。例えば、趣味や私生活の話を共有すると、お客様もリラックスして話してくれることが多く、打ち解けやすい。自分自身のハードルを下げて、「この人になら何を言っても大丈夫」という話しやすい雰囲気を大切にし、共通の世界を探ることで関係を深めることが、初めてのお客様の仲良くなる秘訣かもしれない。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

企業同士の統合など大規模な案件では、税務アドバイスを誤ると非常に大きな影響が生じるため、慎重な対応が求められる。こうした案件は企画から実行、税務申告書への反映、さらには税務調査対応まで、長いと3~5年にわたり緊張感が続くが、長期にわたって共に汗をかき、冷や冷やする経験をしながらも真摯に対応することで築かれるお客様との信頼関係は非常に強いものになる。入所4年目に大きな案件をパートナーとともに関与し、私が主体となってクライアントとのコミュニケーションを担当することがあった。その際、仕事の結果がうまくいって「ありがとう」と言われたことが印象に残っている。なぜなら、この案件の途中でクライアントに一度誤ったアドバイスをしてしまったことがあったからだ。その際にも結果が問題なければ大丈夫と言っていただき、築いてきた信頼関係の重要性を再認識した。このクライアントとの良好な関係は今でも続いており、困ったときには必ず声を掛けてもらえるほどだ。
感謝の言葉や信頼の証は、次回のより良いアドバイスをするための原動力となっている。入所当初の試行錯誤を経て、影響を与えられる範囲が広がった今、過去の経験と感謝の言葉が自分の仕事の意味を深く感じさせてくれている。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

税務の仕事は法律をベースにしている。しかし、世の中には法律上で想定されていない事柄や、想定されていても明記されていないものも多く、グレーな世界が存在する。私も、税金のアドバイスをする中で、税法に完全にカバーされない、グレーな領域の判断に迷い、悩むことがある。その際には、税法やその立法趣旨、過去の判例を調べたり、他のパートナー含め、社内の仲間に相談することも多くあるが、最終的には、自分の中の軸として「この解釈が過度な節税にならないか」「他の納税者と比べて不公平にならないか」を慎重に考え、不公平が起きないと判断できれば、その方向性で進めている。
税務コンサルティングにおいてはクライアントにとって1番の節税が最良の答えと思われがちだが、私たちは公平性を重視している。というのも、私たちのお客様は日本を代表する大企業であり、私たちのアドバイスが公的な見解になりやすいからだ。節税だけが一人歩きすると、私たちだけでなく、お客様の信頼やレピュテーションにも影響を与える可能性があり、過度な節税をクライアントにさせてしまうことが、後に負担になる場合もある。場合によっては、こういったことがその後の税制改正のきっかけになることもあり、そのような結果を生まないように、常に慎重に対応している。

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