T.H. | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwC税理士法人

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T.H.

異文化コミュニケーションでクライアントに寄り添う会計士
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1981年7月30日生まれ(43歳)
香川県出身 ・ 東京都在住
一橋大学経済学部

7人生の目的と公認会計士という資格

 学生時代、特にこれと言ってやりたいことがなかった私は、「一般企業への就職活動をしている先輩方はインターンや自己分析などが大変そう」「独占業務のある資格を取れば、その業界で就職できそう」という消極的な考えの下、資格取得に興味を持った。自分が関心を持てる領域の専門家として、人の役に立ち、社会から信頼される仕事がしたいと考えていた私にぴったりマッチしたのが、中学時代から存在を知っていた公認会計士であったため、迷わず目指すことにした。
 公認会計士となった現在は、会計士の資格をもつことだけでなく、そのために必要な知識を学習することや、その資格が求められる領域で仕事をすることによって、さらなるキャリアの可能性が広がっていることに気づいた。今でも「人生の目的」と言えるような大層な考えは明確にはないが、この資格を生かしつつ、自分の活躍の場を見出せると良いと思っている。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

 定年退職まであと17年。まだまだ、ようやく折り返し地点である。引き続き自身の経験値を高め、クライアントと良好な関係を構築しつつ、幅広い専門家が集結した組織であるPwCにおいて、さまざまなエリアの専門家と協働しながら、クライアントの課題解決を支援していきたい。そして、自分がやりがいをもって働くだけでなく、仲間たちが一緒に楽しく働ける環境をつくっていきたいと思っている。この仕事は自分だけでできるものではなく、マネージャーやスタッフ、チームの仲間たちの多大な貢献があるからこそ、クライアントに良いサービスをお届けすることができているからだ。「良い職場」の環境は、今までもこれからも、時代に応じて変化し続けるため、変化する時代に順応できるマインドセットを持つことが大事だと考えている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

 資格の取得はゴールではなく、キャリアのスタートである。資格を取得した後、何ができるのか、何をしたいのかということがモチベーションとして大切だと思う。公認会計士の受験勉強の範囲は会計だけにとどまらず、税法や経営学など多岐にわたり、取得までの道のりは険しいが、その分だけその先に広がる可能性も大きい。独占業務である会計監査を中心として、起業したり、CEOになったり、今の自分では想像もできないような選択肢が見えてくることもある。そして、そういった選択肢に興味を持ったら、「やってみよう」と飛び込める基盤が身に付く資格でもある。
 税務業務については、毎年同じ会社の申告書を作成するルーティン業務のイメージを持つ方もいるかもしれないが、同じ会社の申告業務に継続的に携わるにしても、スタッフの頃は申告書の一次ドラフトを作成していたのが、マネージャーになると後輩が作ったドラフトをレビューしてアドバイスする立場になり、そのプロジェクト全体やスタッフのスケジュールを管理するようになる。そしてパートナーになると、クライアントとのリレーションを維持するためにコミュニケーションを取ることが中心となる。このように、1つの申告業務の中にもステップがあり、ロールが変わるたびにどんどんステップアップしていけるため、業務に飽きることはない。
 また、申告業務の他にコンサルティング業務もあり、「税務相談」と一口に言ってもさまざまな相談がある。今まで考えていなかったことや新しいルールに関する相談を受けるときは、「こんなことを新しくしなければならないのか、ではそのために会社として、どんな体制が必要か、PwCとしてこういうサービスの機会があるんじゃないか…」と、知的好奇心が満たされやすい環境にあり、さまざまなことにチャレンジできると実感する。「キャッシュに影響するようなコンサルティングがしたい」とか、「よりクライアントの立場に寄り添ってアドバイスをしたい」という気持ちが強い人は税務に向いていると感じる。
 日々、大変なことや失敗があっても、ポジティブで楽しい未来を想像しながら、一つひとつ乗り越えていくマインドを持ち、あまり思い悩まずに、「何とかなる」という気持ちで目標を目指してみるのも良いかもしれない。

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