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株式会社トリプルアイズ

代表取締役

山田 雄一郎 やまだ ゆういちろう

相手の環境に合わせながらも要所で自分を出していく会計士
革命家タイプ
革命家タイプ

1982年6月11日生まれ(42歳)
北海道出身 ・ 東京都在住
早稲田大学商学部

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

独自の強みは2つあります。1つは、大きな世界観を持って仕事するのが好きということ。小さい町の議員だった愛知の祖父と、会社経営者である北海道の祖父の影響で、幼いころからのベースとして、「社会をもっと、こういう風にしていこう!」ということを考えるのがそもそも好きなんです。会計士になったのも、経済界のインフラ!みたいな大きな世界観からスタートしています。ただ実際は就活の面接で大きく人生が左右されるのもなぁと思ったり、当時付き合っていた彼女やクラスメイトの影響など色々あります(笑)。母親から、「あなた、おっちょこちょいだから向いてないのでは」と言われたのはとても覚えています(笑)
もう1つは、変化を楽しめることです。子供の頃はとにかく転校が多くて、それはもう「変化」の連続だったんです。小1、2、3、4と全部違う学校で、東京・関西・北海道と地域もバラバラでした。東京から滋賀に行ったときは、「なんか東京の恰好つけてるやつ来たやん」といじられ、関西のノリにあわせていつのまにかボケキャラになったり、中学で東京に戻った時は、「関西感強いねあいつ」と言われて、クール風にしてみたり。でもいつの間にかとても仲良くなったり。滋賀県の男友達とは今でも「あえて文通」をしているんです(笑)。そんな感じで周りを見て、相手の環境に合わせながらも要所で自分をグッと出していくということを幼いころから繰り返していた気がします。そういった経験から形成された、キャラクターというのでしょうか。ベンチャーが大企業と同じ土俵で戦ってもなかなか勝てないので、経営者としては、俯瞰して、常に変わりそうなところを探し続けて、グッと入っていく必要があると思います。そういう部分でも、自分の性格はベンチャー経営とマッチしていると感じますし、単純に好きですね。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

自分が担当した案件を新聞で見たときは感動しましたね。小さい事業再生の案件で修業させて頂きながらも、メインの業務として関西国際空港のM&A(コンセッション)という日本初の2兆円規模の案件に携わりました。ルールありきでなく、法律などのルールをゼロイチで創る側の経験は稀有なものでした。凄すぎる優秀な方々と泥臭く働いた後、前例のない取組みが公になったときは心が躍りましたね。
ちなみに、コンサルティングの仕事の中ではネガティブな意味で心が動いた瞬間もありました。お客さま向けに作ったレポートを突き返されて、「だから会計士はあかんねん!」とよく叱られましたね。でも今は育ててくれた先輩たちには心から感謝していて、それは外に出てから気づくことが多いです。ここまで突き詰めるか、ということの重要性がようやく分かってきましたし、日本の構造を変えていくための制度改革に真剣に取り組めたことは今でも自分の核になっています。最近当社として大規模のM&Aを実施したのですが、組織再編、経営統合などの仕事の経験をフル活用しつつも、意思決定側の立場としては改めて思考することが多く、日々勉強だなと思っています。
トリプルアイズの創業社長とお酒を飲んで意気投合したときも、やはり大きく心動いた瞬間でした。創業者は、「何か大きなもの」を見ようとしている人でした。私も大企業や政府との仕事を通して、新しいことがなかなか生み出せないのでは?という思いはありました。誰が悪いわけではなく、その組織構造上生じてしまうものであると。創業者は、自分たちが大手IT企業のゼネコン構造の牙城に挑んで、ルールチェンジしようという話をされていたので、そこにすごく共感して、「行きます。」と気持ちはすぐに決まりました。本人(創業者)は「小さい会社が何言ってんだ」と誰かにやじられながらも、本気で言っていたように思います。本当に熱い人でした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査法人で働いていて、「あ、今、(山を)ぴょんっと乗り越えた」という瞬間はなかったです。コンサル時代に大きな仕事でチームのリーダーを外されたときなんか、これはどうしようもない、、と思いながらもなんとか続けていた感覚に近かったですね。ただ、やっている仕事自体には意義があると思っていたし、きついことを言われても、言われていることには納得していたので、悔しくて「粘った」という表現が近いですかね。乗り越えた感覚はなく、地面を這い続けた、そんな感じがします(笑) IPOの過程もその感覚に似ていますね。
 監査の仕事からコンサルの仕事に就いたときは、仕事の進め方のスタイルの違いに苦しみました。監査では1つ1つ基準や事例を調べながら考え抜いて、時間をかけて100点の正しい回答を出すというスタイルだったのが、コンサルは70点でもいいから瞬間的に3つの選択肢をバババッと提案する、というような。真逆なんです。「だからあかんねん!」と上司によく叱られていました…。ただやはり監査で1つ1つ丁寧に考え抜いた経験から培った基礎力があったから、最初は伸び悩みましたけど、少しずつ成長を実感できるようになりました。そういう素地は、会計士の皆さん全般にあるような気がします。
 どう乗り越える、というところでいうと、気持ちの面でうまく「忘れる」ことです。社長になってから、元々好きだったサッカーを再開したんですが、サッカーをしていると強制的に気持ちがリセットされる。旅行も好きですね。東京から強制的に距離を離れるということは結構大事かな。あとは読書です。歴史小説は好きで、目の前の悩みがちっぽけに感じますよね。大体の悩みって、実はそんなに深刻ではない。サッカーでも旅行でも読書でも、なんでもいいです。強制的に一時的に忘れる、それからもう一度じっくり考える。その方が悩み続けるより攻めの姿勢で前進していけます。

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