幅達彦(はばたつひこ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

幅会計事務所

代表

幅 達彦 はば たつひこ

岐阜で最も英語と会計を駆使する会計士。外国人のサポートを通じて異文化に触れることが何よりの楽しみ
ムードメーカータイプ
ムードメーカータイプ

1986年11月25日生まれ(37歳)
岐阜県出身 ・ 岐阜県在住
名古屋大学 経済学部 経営学科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

 人間ひとりが生きている期間はたかだか数十年。現役の会計士として生きられるのはせいぜい30年程度なものであろう。「人生は何事もなさぬにはあまりに長いが何事かをなすにはあまりに短い(『山月記』中島敦)」とは本当にその通りだと思う。
何事かをなすにはあまりに短い期間で、自分ができる範囲でのやりたいことは一通りやったと思えるような、とにかく後悔のない人生にしたいというのが第一の目的である。
ただし、やりたいことだけをやっていたのでは食べていけない。食べていくためには収入を得ないといけないわけであるが、組織勤めでは自由が制約されがちとなる。そこで、ある程度自由がきき、かつ収入を得られる手段が公認会計士という資格であった。
仕事内容はといえば、お客様から会計や税務の側面で頼りにされ、感謝していただけるようになると、そこに楽しみややりがいを見出せるようになった。

実は仕事、働く、といった感覚は無い。
お客様から依頼され、会計士という資格でできる成果物を作り、その報酬をいただいている。
気が進まない、あるいは満足に対応することができなさそうな依頼であれば断ればいいだけで、強制されないためストレスもない。

自分がやりたいこと、楽しいと思っていたことを探求してく中で、会計士としての知識や経験、あるいは社会的信頼感がそれをサポートしてくれている、そんな資格だと感じている。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

 パソコン一つで世界中を飛び回り、どこにいてもお客様対応が可能な「空飛ぶ会計事務所」構想はあるものの、必要な時に会って話ができないなら当然他の会計事務所を選ぶだろうな、とも思いまだまだ模索中である。
 成し遂げたいことや、夢といったはっきりとしたゴールはないが、目の前の仕事を精一杯こなし、必要としていただける方の助けになる。それと並行して、楽しいと思えることを追及していく。その繰り返しによって、きっと後悔の無い人生だったと思える日が来ると今は信じている。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

 会計士の仕事は何?と聞かれても一言では答えられないほど多様な働き方があることは、他の会計士の履歴書を見ても明らかだ。もしかしたら私と同じように、求められることを遂行しているだけで、働いているという感覚がない会計士も多いかもしれない。
 キャリアを模索する会計士に対しては、模索している時点で今の仕事に若干の閉塞感があると思われるので、積極的に他の会計士の働き方の触れ、興味のある分野に飛び込んでみるといいと思う。閉塞感の中で毎日を継続していくことは自分の成長の阻害にもなるし、よりその能力が活かせる業界にとっては機会損失でしかない。

 受験生に対しては、私の周りの会計士も、明確なビジョンをもって受験に向かっていた人はそれほど多くなく、合格後に試行錯誤している人間が多い。
ただ一つ言えるのは、会計士という資格を取得した人の中で、資格を取得して後悔したという話は聞いたことがなく、むしろ皆口を揃えて取得してよかったと言うことである。これほど日本のみならず世界中幅広く活躍の場がある資格は公認会計士だけだと思う。つらい時期の先の輝くフィールドを夢見てぜひ合格をつかみ取ってほしい。

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