千葉知裕(ちばともひろ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社Macbee Planet

代表取締役社長

千葉 知裕 ちば ともひろ

会計士をドアノックツールとして上場会社社長に就任
革命家タイプ
革命家タイプ

1986年7月11日生まれ(38歳)
宮城県出身 ・ 東京都在住
中央大学法学部

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

 私の強みは「コミュニケーション能力」かなと思います。マクビーに入った時は「IPO請負人」と捉えられているので、IPOは絶対達成しないと、という気持ちはありましたけど、本当はコミュニケーション能力が私の強みであり、私が社長になった理由だと思っています。基本、私あまり人に嫌われないので(笑)。あと、バシバシ言っていくタイプでもないんです。人それぞれ個性があり、それぞれがうまく活躍できる状態をつくるため、「人をその気にさせて、向かわせたい方向に持っていく」という私のコミュニケーションスタイルが、現在はうまく活かせていると思います。
 最近では難しくなりましたが、社長になる以前は、役員も従業員もとにかく徹底して話を聞きました。深夜遅くまで飲んだこともいっぱいありましたね。これも今に生きていると感じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

 IPOした瞬間は確かに心が動きましたけれど、実は心が大きく揺さぶられる、という瞬間はあまり多くないです。今年グループインしたネットマーケティングのM&Aの時も、社内の皆は興奮していたと思いますが、私はあまり心が揺さぶられたという訳ではない。というのも、数年前から、ネットマーケティングと一緒になる未来を考えてきたので、いざ一緒になった今、「描いた未来をしっかり実現しないと、彼らと一緒になった意味ない」っていう使命感に変わっているんです。これはマクビーがインターネット広告業界の転換をするという使命があることにも起因しています。
 逆に、もともと地元宮城に貢献することを人生の目標においているので、宮城のプロジェクトや様々な人との出会いなどでは心揺さぶられる瞬間はあります。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

 会計士を「ドアノックツール」と思っていたので、会計士になったばかりの頃、監査という仕事に価値はあまり見出せなかったです。監査法人1年目の時、クライアントに行って間違っていることを指摘するんですけど、「これ、本当に必要なのかな。」って。市場の門番とか言われますけど、いや、門番じゃなくても別によくないか?と思ってしまった(笑)。
 その時は悩みましたけど、監査に関する本をもたくさん読んでやりがいを奮い立たせました。「りそなの会計士はなぜ死んだのか」とか、「ライブドア監査人の告白」とか、「監査難民」とか。私は1年目のタイミングで3~4割しか稼働がなくて、与えられている仕事も本当に意味があるのかわからない監査の仕事で、評価も低く、悩んで自問自答する時間が多かったのもあります。それでも現場に出た瞬間はパフォーマンスを発揮しないといけないという、プロフェッショナルとしての土壌はその頃できたと思います。
 あと、会計士が監査法人で成功するにも、外に出て成功するにも、アンテナを張った方がいいと思います。「アンテナを張ること=監査法人を辞めること」と、皆錯覚しているようにも思うんです。まずアンテナを張ったうえで、監査法人がいいのか外がいいのかをジャッジするのが大事なんですけど、焦って出てしまう人たちが多いかもな、と今になって思います。監査していても、OJTで日々情報をインプットしているわけじゃないですか。私が監査法人1-2年目の時は、現場で話されている会計処理の話を、わからなくてもとりあえずキーワードだけメモしておいて、家に帰ったら六法の関連あるところに付箋を貼って、周辺を読むという作業を繰り返していました。監査調書を全部読むのは無理でも、ここだけ抑えておけば、自分のクライアントの会計論点は潰れていくので。それを1-2年ぐらいずっと続けていましたね。

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