伊藤章子(いとうあきこ) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

監査・税務の経験を生かして自由に何事にも果敢に挑戦するバイタリティ女性会計士

伊藤 章子

いとう あきこ

生年月日
30代
所属企業
伊藤章子公認会計士事務所
所属部署
役職
代表
最終学歴
法政大学 法学部/京都産業大学大学院 法学研究科 卒業
出身地
大阪府
現住所
埼玉県
1キャリアサマリー

「女性こそ、手に職をつけて働くべき。」という会計事務所勤務の母の勧めで、大学から税理士試験、大学院から会計士試験の勉強を始める。

2004年
大学院修了後、公認会計士試験に合格し、新日本監査法人(東京事務所)に入所
10年間、上場会社を中心としたクライアントの会計監査、内部統制監査、IFRS導入支援業務等に従事
2014年
クリフィックス税理士法人に転職
3年間、上場会社及びIPO準備会社を中心としたクライアントの会計・税務コンサルティング業務、税務申告書作成業務、開示資料作成支援業務等に従事
2015年
ペットゴー株式会社 社外監査役就任(現任)
2017年
個人事務所を開業し、会計・税務コンサルティング業務、内部統制、内部監査支援業務等を提供
2018年
株式会社すららネット(マザーズ上場)社外監査役就任(現任)

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この会計士のタイプは?

革命家タイプ
内向的
臨機応変型
大局タイプ
個人主義
伝統型
外向的
計画管理型
こだわりタイプ
集団主義
革新型
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自身の仕事に対して情熱を持って取り組む傾向にある。
また高いコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら物事を進めることができる。
知的好奇心も強いため、新しい考えや意見を取り入れることをいとわない。
物事を抽象化して考えるため、大局的な判断力を持つ。
ストレスを感じても過敏に反応することなく的確に対処ができるため、周囲からは誠実かつ落ち着いて見られることが多い。
このタイプの会計士は回答者全体で、
11.4%います。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

キャリアの基礎を作ってくれた監査法人時代

監査法人では、10年間、国内監査部に所属し、監査法人の監査対象としては比較的規模が小さく、内部管理体制が未整備なクライアントを多く担当した。そのため、会社の作った資料を検証する前段階で、クライアントに対して、必要な内部管理体制、会計基準の考え方、資料の作り方などをレクチャーする事に多くの時間を費やした。

規模の小さいクライアントを多く担当していた分、製造業、小売業、不動産業、旅客運送業、ソフトウェア業など様々な業種のクライアントの監査業務を経験することができた。担当クライアントによって、監査チームの編成が異なるため、沢山のメンバーと仕事をする機会があり、多様な仕事の進め方を学ぶことができた。仕事量が多く、体力的に大変な時期もあったが、クライアントやチームメンバーに恵まれたおかげで、クライアント先で仕事をする事が楽しくて仕方がなかった。

コンサルの仕事に目覚めた税理士法人時代

監査法人10年目にして、よりクライアント目線で仕事をしたいという思いが強くなり、中堅税理士法人に転職した。もともと大学時代は税理士になろうと税理士試験の勉強からスタートし、会計士試験合格前に税理士試験にも合格していた経緯もあり、いつかは税務実務にも携わりたいと思っていた。

税理士法人では、3年間、「クライアント・ファースト」という法人の理念に深く共感し、会計・税務コンサルとして、ただひたすらに、クライアントに喜んでもらえる仕事をすることに注力した。法人内には尊敬できる税理士の先輩が沢山いたので、とても刺激的で勉強になった。と同時に、お金に直結する税務の難しさ、厳しさも知り、税務業務に対しては相当慎重に取り組まないといけない事も学んだ。

徐々に私個人を指名して仕事を依頼してくれるクライアントが増えてきたので、自分を求めてくれるクライアントに対して、よりフットワーク軽く、自分が提供し得る最大限の業務を提供したいと思い、2017年10月に個人事務所を開業した。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

仕事の内容

今現在は、監査法人、税理士法人での経験を活かして、主に上場会社、IPO準備会社に対して、①会計、税務コンサルティング業務、②内部統制、内部監査の支援業務、③社外役員をしている。

①会計、税務コンサルティング業務
メインの業務であり、日常の会計、税務に関する相談業務に応じたり、四半期決算毎に、クライアントに出向き、会社が作った決算書、開示資料等を監査法人に提出する前にチェックをしている。税金・税効果計算、連結決算、複雑な注記情報等、クライアント単独では作成困難な資料については、自ら作成することもあるが、単に作成した資料をクライアントに提供するだけでなく、経理メンバーの人材育成の観点から、資料作成に必要な会計基準、税務の考え方や具体的な算定方法をレクチャーすることで、次回からは内製化できる体制にすることを心掛けている。

会計、税務上の論点については、クライアントとコミュニケーションを取りながら、クライアントと一緒に会社としての見解を固めている。監査法人との協議に必要な資料を作成したり、協議の場に会社側のメンバーとして同席し、会社の見解を説明したりすることもある。今の監査法人は、会計士不足や監査手続の厳格化の影響で、以前よりもクライアントと丁寧にコミュニケーションを取れる時間が少なくなっているので、監査法人での監査経験に基づくアドバイスはクライアントからとても重宝がられている。

資本・業務提携、組織再編等の取引については、計画段階から相談を受け、事前に会計、税務、監査上の論点の洗い出しを行っている。これらの相談は、経営陣から直接受けることが多く、クライアントの経営の方向性を知ることができるとともに、経営陣と直接のコミュニケーションを取ることで自身の存在価値をアピールできる絶好のチャンスでもある。

税務業務は、非上場会社や個人事業主の申告書作成業務は数件請け負っているが、上場会社については、現状、相談業務に限定して対応している。上場会社の申告書作成業務を請け負うとなると、相当のマンパワー、社内管理、レビュー体制が必要であり、個人事務所で請け負うにはリスクが高過ぎるので、別の顧問税理士と契約をしてもらった上で、自身はセカンドオピニオンとしての位置付けで税務に関する相談に応じている。

②内部統制、内部監査の支援業務
 内部監査室長のサポート役として、主に決算財務、海外子会社の内部統制、内部監査の支援をしている。重要性の高い海外子会社については、内部監査室のメンバーとともに現地に出向いて監査を実施し、親会社に気付き事項を報告している。

海外、特にアジア各国の成長率は著しく、現地の経営陣、従業員は、とてもエネルギッシュで勢いがあり、刺激を受けることが多い。子会社の成長を加速させるためにも、必要なガバナンスの整備は不可欠であり、その一翼を担うことができるというやり甲斐を感じながら、仕事に取り組んでいる。

下記③の通り、自身も社外役員をしていることから、取締役の職務執行を監査する監査役という立場と、経営プロセスを監査する内部監査という異なる立場を経験することは、社外役員としての業務を行う上でも非常に有益だと考えている。

また、①の会計、税務コンサルティング業務は、どうしても四半期に仕事が集中する中、内部統制、内部監査の支援業務は決算繁忙期を避けて仕事ができるため、稼働時期としても独立会計士にとってはとてもありがたい仕事だ。

③社外役員
最近は、国を挙げての女性活躍推進や有価証券報告書への女性役員の人数、比率の記載の義務化等の取組みにより、社外役員として会社に関与して欲しいという依頼も多く、現在、2社の社外監査役に就任している。日本の女性役員比率は非常に低いが、従業員、顧客、株主等のステークホルダーには女性も多く、役員会においても女性の視点や感性を取り入れることは重要だ。

これから徐々に生え抜きの女性役員も増えていくだろうが、すぐに社内から多くの女性役員を輩出することは男性からの抵抗もあり、難しいかもしれないので、まずはその前段階として、私のような社外の女性専門家を役員として登用し、役員会で女性が堂々と発言できる雰囲気を醸成していくことは社会的意義のある重要な業務だと感じている。

仕事の特徴

①メインクライアントは、上場会社及びIPO準備会社
メインクライアントは、監査法人時代に監査をしていた上場会社や友人・先輩会計士から紹介してもらった上場会社、IPO準備会社だ。自分の強みは、10年間の大手監査法人での上場会社に対する監査経験と3年間の中堅税理士法人での上場会社及びIPO準備会社への会計、税務コンサルティング経験なので、これからも、自分の強みを最も発揮できる上場会社、IPO準備会社をメインクライアントとして、仕事をしていきたい。 

②Face to faceのコミュニケーション
事務所で仕事をするよりも、クライアント先で仕事をしている時間の方が長いのが、私の働き方の特徴だ。監査法人時代から、現場至上主義で、クライアントから何か相談事がある際は、できる限り、メールや電話で終わらせる事なく、短い時間でもクライアントのオフィスに行き、対面で対応するようにしている。オフィスに行くと、メールや電話だけでは伝わらない社内の雰囲気や相談事に対する緊迫感を知ることができ、また、そこから新たなニーズが生まれてくる事も多くあるので、「会計士業界の三河屋」、「会いにいく会計士」を目指している。

③人事に関するコンサルティング業務
クライアントで働く時間が長いと、自ずと社内の人間関係やメンバーの仕事ぶりが見えてくるので、最近は、クライアントのニーズに応じて、管理部門の人事評価、人事・採用戦略に対するアドバイス、採用面接への同席といった人事に関するコンサルティング業務も行っている。まさに、組織は「人」で決まるので、社外の人間ながら、クライアントの人事に関与する機会をいただけることは、とても光栄なことだ。

④信頼できる専門家仲間との連携
今のところ、従業員を雇う予定はないため、自分一人では対応できない業務については、信頼できる弁護士、会計士、税理士、社労士等の専門家仲間と連携しながら対応している。サラリーマン時代は、同じ士業でも受け身で仕事をする人が多く、自分との熱量の違いにストレスを感じる事があったが、独立して仕事をしている専門家で受け身の姿勢で仕事をする人はおらず、前のめりな人ばかりなので、熱量の高い専門家仲間とともにクライアントにサービス提供できる今の環境は、クライアントにとっても自分にとってもメリットがあると考えている。

キャリアパス

クライアントの方からは、CFOとして社内に入って欲しいと依頼をいただく機会もあるが、今は、社外だからこそできる仕事を追求していきたい。イノベーションには「若者、バカ者、よそ者」が必要と言われているが、「よそ者」だからこそ、社内の常識にとらわれず、それぞれのクライアントを客観的に観察した上で、適切なアドバイスができると考えている。より適切なアドバイスができる「よそ者」となれるように、より多くのクライアントの仕事をすることで、自分の経験値を上げていきたい。そして、クライアントにとって一番身近な社外の専門家として、コーポレート・ガバナンスを担う存在であり続けたい。

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