横井智哉(よこいともや) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

事業会社で会計士ならではの強みを発揮。“企業内会計士”というキャリアをより魅力的な選択肢として浸透させる

横井 智哉

よこい ともや

生年月日
1986年6月21日(32歳)
所属企業
株式会社ブリヂストン
所属部署
管理会計部 グループ業績管理ユニット
役職
最終学歴
中央大学 法学部 法律学科 卒業
出身地
愛知県
現住所
東京都
7人生の目的と公認会計士という資格

私が働き始めた2009年は公認会計士業界的には氷河期の始まりの年でした。世界中でリーマン・ショックの影響が本格的に波及し世界経済が停滞・悪化基調にあったことに加え、監査法人ではJ-SOX対応という大波が一段落して人余り感が徐々に出てきた頃です。2009年度の公認会計士試験合格者は前年の3分の2以下であり、バブルがはじけてしまったのだなと感じていました。公認会計士試験に合格したのに就職できずバイトをしながら就職活動中、なんて方もいたようです。私自身も論文試験の直前には受験勉強する一方、大手監査法人の説明会・面接予約のために自宅のパソコン前で待機した記憶があります。苦労して就職しました。

そんなこともあってか、20代のうちは自分がどのようにどのような会計士になりたいか結論を出すのではなく、選択肢や視野を広げるように努めていました。30代の今は、その中で得た経験や諸先輩方の会計士像を、自分自身の目標を徐々に具体化していきたいです。

管理会計業界で私が好きな言葉に「Rolling Forecast」というものがあります。状況の変化に応じて目標を適宜見直していき、目標に拘束されすぎない柔軟な成長を意図したものです。ビジネスに直接関わる公認会計士として「国民経済の健全な発展」に貢献する、という自分の中での軸はぶれないようにしつつ、それを実践するための働き方を日々の経験を通じて柔軟に実践していきたいと思います。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

私が現在属している自動車業界は、「CASE」(Connected、Autonomous、Shared、Electric)というキーワードに代表されるように、大きなターニングポイントを迎えています。業界の勢力図が激変する可能性があり、当然タイヤも対岸の火事ではありません。そのような潮流の中生き残るべく、当社もビジネスモデルの変革に向けて日々様々な試行錯誤をしています。業界の過渡期に身を投じることができたのは幸運ですし、まずは当社の今後の成長に、財務面から少しでも貢献できればと考えています。

当面は現在の部署において経営層や事業部門に全体最適のための分析やレポーティングを行う中で、知識の裏付けや客観性を確保した提言など、会計士ならではの強みを発揮していきたいです。
また、そのように大手企業で働く公認会計士として成果を残すことで、公認会計士のキャリアパスとして「企業内会計士」がより一般的に、より魅力的な選択肢として浸透していけば幸いです。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

キャリアを模索する会計士の方へ

選択肢は多いです。働き方も多様ですし、当然正解はありません。どうしてもこの業界はスーパービジネスパーソンの華々しい活躍ばかりが目に入るかもしれませんが、それが全てではないですし、様々なフィールドで働き経験を積みながら最終的に自分なりのゴールが見えてくればよいと思います。

ですから、動けるうちはとりあえず臆せず動いてみてください。「模索」するのであれば、できれば締め切りを設けてください。その方がアクションの主体性が増すと思います。どのようなアクションであれ、公認会計士という資格は常に後ろ盾になってくれます。そうして動き続け様々な観点を身に着けた公認会計士ほど、ビジネスで通用する「国民経済の健全な発展に寄与する」会計士であることができるのではないかなと考えています。

会計士受験生の方へ

私の場合は、某予備校に受講料を振り込んでから、公認会計士試験に合格し、実務経験を経て修了考査を受け、最終的に公認会計士登録が完了するまで、約6年間でした。長い道のりです。プレッシャーを感じ過ぎず、知識の拡充に100%時間を割ける貴重な時期を楽しんでください。

そして、公認会計士という資格は、本当に一生ものだと思います。数字というものは、英語なんか目じゃないくらい共通化されたコミュニケーションツールです。そのプロフェッショナルである公認会計士は、これから先も活躍の場は広がり続けると確信しています。安心して勉強に打ち込んでください。

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