横井智哉(よこいともや) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社ブリヂストン

管理会計部 グループ業績管理ユニット

横井 智哉 よこい ともや

事業会社で会計士ならではの強みを発揮。“企業内会計士”というキャリアをより魅力的な選択肢として浸透させる
チャレンジャータイプ
チャレンジャータイプ

1986年6月21日生まれ(32歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
中央大学 法学部 法律学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

独自の強みというとなかなか挙げるのは難しいですが、複眼的であることだと考えています。
大学では法律を学び現在法曹界で活躍する多様な人材と交流することができました。
監査法人では様々な規模・業種の企業、学校法人あるいは財団法人に対する監査に加え、IPO支援・財務デューデリジェンス業務を経験しました。
現在所属する一般事業会社では、川下の販売部門で現場目線での財務関連業務に携わったのち、今は川上のコーポレート部門で経営層へ向けた財務関連業務を担っています。

また、これらと並行して公認会計協会の組織内会計士ネットワークを通じて多様な会計士の働き方、プロフェッショナリズムを知ることができました。
このような機会を通じて得たそれぞれの観点が、今の仕事のアウトプットにおいても下支えになっているように思います。

シンプルな例ですが、既存の規定・要領やマニュアルの類があるとして、果たしてそれがあるべきものか、これまでの経験に照らしてモレなくダブりのない内容か、自然と考えるようにしています。客観的ないわば「セカンドオピニオン」を常に考えることができているのは、様々な経験を通じて現在進行形で蓄積できている財産があってこそだと思います。
特にこのような観点は、新卒入社が大勢を占める一般事業会社ではある意味貴重でもあり、見解に説得力を持たせる上で貢献できる機会は多いように感じています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

月並みですが、信頼を現に言葉として受け取ったときです。公認会計士の携わる仕事は、大なり小なり相手方(監査法人にとっては監査クライアント、一般事業会社の財務部門にとっては営業などの他部門等)と時には対立する局面があり、常に歓迎されるわけではありません。むしろ歓迎される方が少ないかもしれません。直接的に相手にとってメリットがある提案をできない場合もあります。独立性・公正性が強く求められる公認会計士の仕事だからこそ、クライアントと強い信頼関係を築くというのは簡単ではないと思います。

そんな立ち位置だからこそ、クライアントから言葉に出して信頼関係を示してもらえることは、本当に幸せなことです。
受注当初からずっとお仕事をさせてもらっていた監査法人時代のあるクライアントの方から、「横井さんは同じ釜の飯を食った戦友のようなものだから」と言ってもらえたことがありました。立ち位置は違っても同じ目標に向かって協働できていたのだなと実感することができ、監査法人としてとても有難い瞬間でした。

また、急成長するビジネスを担う営業部門の方と膝詰めで打合せを繰り返し、少しずつビジネスの採算可視化を進めた中で、「こういう当たり前のことを当たり前に説明し、ちゃんと推進してくれる方に初めて出会えた」と言ってもらえたことも、単純に嬉しかったです。セールスパーソンとしての本業に忙しいであろう中何度も時間を割いてもらい、その意義を最終的にちゃんと腹落ちしてもらえたということは、財務部門としても本懐でした。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

異論はあるかと思いますが、「ゼネラルスペシャリスト」にはなれないということです。
公認会計士という資格には、監査という独占業務はあるものの、それにとどまらない幅広い可能性があります。他の資格に比べても特にキャリアパスの自由度が高いと思います。それゆえに、自分自身がキャリアを積み公認会計士として色を付けていく中で、専門領域の取捨選択はどうしても避けられないです。一般事業会社で働くことを選んだ私の場合は、ビジネスそのものに向き合う時間が増えた代わりに、会計監査六法を眺める機会が減ったなとは感じています。

とはいえ今のキャリアパスを後悔しておりませんし、無駄があったとも思っていません。大事なことは、色々な選択肢がある中で、それを切り替える際は自分の中で悔いがないと言い切れるようになってから、切り替えることだと考えます。切り替えること自体に消極的になるということではなく、ちゃんと向き合い主体性をもつということです。

公認会計士のキャリアであれば、最初はとりあえず監査法人という方が多いと思います。そこでなんとなくステップアップしていくのではなく、毎日現場やオフィスで仕事をする中で、何をしているときに一番「探求心」を発揮するか、一番時間を忘れて仕事をしているのはどういうときか、ときには振り返ってみるとよいと思います。まわりがこうしているから、ではもったいないです。

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