御林洋志(みはやしひろし) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社KVP

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御林 洋志 みはやし ひろし

共感力と事業可視化で起業家のビジョンを実現。情熱と合理性を兼ね備えたキャピタリスト
リーダータイプ
リーダータイプ

1987年1月18日生まれ(37歳)
愛知県出身 ・ 東京都在住
慶應義塾大学 法学部政治学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私の強みは、共感力の高さと、事業の可視化を通じたストーリー構築力だと考えている。

ここでいう共感力とは、スタートアップの起業家が実現したいビジョンへの共感力であり、起業家が持つ情熱への共感力でもある。スタートアップは不確実性が高いが、その中でもシード期のスタートアップは何が起こるかわからない。思い通りいくことよりも思い通りいかないことのほうが多い。だからこそ、同じ船に乗る気持ちが大事であり、そのためには共感力は重要な要素となる。共感があるから圧倒的な当事者意識を持ちながら、スタートアップの起業家と同じ目線で、会社にとって何が重要か、事業はどうするべきかを一緒に考えられると思っている。

また、当然ながら情熱だけではビジョンを実現することはできない。ビジョンを実現するためにはスタートアップの限られたリソースを何に集中させるべきか、どの順番で何をどのように仮説検証していくべきか、どのようにすればスケーラビリティのある事業に成長させてビジョンを実現できるのか、といった事業ストーリーが必要となる。そして、そのストーリー構築の前提となるのが事業の可視化である。具体的には、大きなビジョンから逆算した時に事業の成功要因は何か、それぞれの成功要因ごとのKPIはどのように分解されるのか、今どの事業仮説を検証すべきで追うべきKPIは何なのか、ということである。

この事業の可視化に関しては、あまり会計士らしくない自分だが、会計士時代に多くの数値を見てきた経験をベースに、VCで多くの事業を見てきたことが相まって、鍛えられ培われたものだと自負している。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

やはり心が大きく動いた瞬間は、投資先の起業家から「ありがとう」という言葉をいただける時だ。
投資先の順調な事業成長に貢献できた際に「ありがとう」と言ってもらえる時も大変嬉しいが、投資先が結果としてうまくいかない場合に「ありがとう。御林のおかげでここまでこれた」という言葉をかけてもらった時は、なんとも言えず大きく心が動かされた瞬間である。

くどいようだが、スタートアップは不確実性が高く、その時点の意思決定は何が正解かはわからない。時には自分の意見が反映されることもあれば反映されないこともあるし、意思決定が成功に終わることも失敗に終わることもある。小さな意思決定の成功と失敗の積み重ねが会社としての行く末を決める。
だからこそ重要な意思決定の局面では、何が成功かわからない中で起業家と同じ目線で深くディスカッションして、意思決定を進める。そうすることで、お互いさらにコミットを強く持ちながら当事者意識を持って事業に向き合えることとなる。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

公認会計士として働いていた期間が2年半と非常に短かったが、振り返ると監査法人に所属していた当時は、クライアントに本質的な価値を提供できていないのではないか、と感じていた。監査手続を通じてクライアントと信頼関係を築く、ということは意識していたが、会社レベル・経営者レベルで価値を提供できていたかというと、決してできていなかっただろう。

おそらく自分自身、監査法人では本質的な価値提供ができない(もしくは提供できるポジションになるまで時間がかかる)と判断したからこそ、もっとベンチャー業界に事業・経営サイドから関わっていきたいという気持ちが強くなり、退職したのだと思う。

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