梅澤真由美(うめざわまゆみ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介
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管理会計ラボ株式会社

代表取締役

梅澤 真由美 うめざわ まゆみ

みずからの管理会計実務の経験を活かし、管理会計を活かせる日本の会社を増やす
冒険家タイプ
冒険家タイプ

40代
静岡県出身 ・ 東京都在住
京都大学大学院 農学研究科 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

会計士になったのは、「人生の保険」になるかもしれない、という打算が大きかったのが正直なところです。ですので、会計士歴16年目の今にいたるまで、会計士であることは、どちらかというと「目的」というより、「手段」といったほうが私にはしっくりきます。

また、私にとっては、「会計士」であることは、属性のひとつであり、女性であること、妻であること、母であること、リケジョであることと同じです。すべて、自分の「#タグ」のひとつにすぎない。事業会社での仕事は、会計士である必要がなかったので、ある意味「会計士ではない」10年間を過ごしたことが、考え方に影響しているのかもしれません。

自分の価値観として、「会計士であることがすべて」にはしたくないと思っています。例えば、会計士であることを理由に、非専門分野へのチャレンジをしないということは、避けたいと思っています。企業内会計士への転身もそうですし、管理会計への特化もそうですが、ときに「会計士らしくない」「会計士としては珍しい」といわれる選択をする「逆バリ」戦略を心がけています。

一方で、手段としての会計士というカードはとても絶大な効果があることを最大限活用したいとも思っています。私たちは、国が認めた「会計語の通訳」ですから、社会に大きな影響を与えることができるし、その信頼度たるや絶大です。例えば、一般に難しいとされる書籍の出版も、会計士であるおかげで私も書籍を出版して執筆で収入を得ることができています。また、お会いしたい方がいても、業界の誰かがつながっていて紹介してくれたりすることもありますし、「会計士です」と相手に名乗ると怪しいとは思われないようです(笑)。

「せっかく自分が頑張って会計士になったのだから、その元をとろう」という気持ちが、私はとても強いのだと思います。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

GNH(Gross National Happiness、国民総幸福量)と、GNP(国民総生産、Gross National Product)の両方への貢献です。

自分の仕事を通じて、たくさんの人が幸せになることと、企業の業績がよくなることの両方を達成していきたいです。私は欲張りなので、事業の成功だけでは満足できません。世の中のひとが、自分にとって大事なものを大事にしつつ、両方を追い求めることができる、そんな日本や世界をつくっていきたい。キャリアを重ねてきた今、本気でそう思っています。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

「自分と向き合う時間をとること」と、「自分のチェックリストを持つこと」ですね。

よく、「人に会っていろいろ話を聞きましょう」といいますよね。加えて、自分と向き合う時間も同じくらい大事だと私は感じています。いい話を聞いてインプットしたとしても、すべてを実行、つまりアウトプットすることはできません。そこで、どれを実行するのかを決める、そのためにどれが自分に適しているのかを考える。他人から自分に落とし込む「プロセス」をきちんと踏む時間を意識的に用意するのは大事だと思います。内部統制と同じで、インプット→プロセス→アウトプットを押さえて、「自分向上」業務プロセスを自分の中に整備し、運用するイメージです(笑)。

考えるといいましたが、イメージがわかない場合は、心が動いたことをメモするだけでもいいと思います。私は、見かけた面白いものを写真にとったり、思いついたことを音声入力したりと、“Evernote”に記録しまくっています。時間があるときに見てみると、自分が好きなことに傾向があることがわかるので、過去の自分からの「タイムカプセル」のように面白いです。とくに、旅行と読書は好きでずっと続けていますが、インプットの宝庫でもあり気分転換にもなるので、おすすめです。

「自分のチェックリスト」も役にたつと思います。例えば、忙しかったり、気持ちが落ち込んだりしたときに、改善に役立つことをリストアップしています。「5分でやる気がでることリスト」「2時間でできる気分転換リスト」「1万円のごほうびリスト」「日帰りできる行きたい場所リスト」などたくさんのリストを私は持っています。折れない自分でいることは、働くうえでもっとも大事なことだと考えており、自分で回復する手段を整理してあるのです。

チェックリストにしてあるのは、精神的または身体的に追い詰められているときは、何をしようかとゼロから考えるのも難しいと経験から学んだからです。パッと見て、リストから選ぶやり方が向いています。つまり、チェックリスト形式にすることで、属人性の排除と時間短縮が可能になります。チェックリストは、開示チェックなど監査だけではなく、いろいろな活用の仕方があるのです。

会計士試験の勉強経験や会計士としての実務経験を活かして、生活や仕事を楽しむ方が増えてくださったら、仲間としてとてもうれしいです。

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