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管理会計ラボ株式会社

代表取締役

梅澤 真由美 うめざわ まゆみ

みずからの管理会計実務の経験を活かし、管理会計を活かせる日本の会社を増やす
冒険家タイプ
冒険家タイプ

40代
静岡県出身 ・ 東京都在住
京都大学大学院 農学研究科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

「人たらし」と「戦略家」です。

人の話を聞くのが好きで、新しい人と会うのも億劫ではないので、営業などでとても役に立ちました。たくさんの方が紹介など弊社を支援くださっているのも本当にありがたいと感じています。その分、周囲の方々のお役に立てることはないかアンテナを常に張るようにしています。

また、自社の今後の戦略についていろいろ考えるのが好きなのも、事業を行う上では大きな強みだと思います。実は、管理会計に特化すると決めたときに、「それは難しい」と助言をくれた方も多くいました。このように自分とは違う視点から助言をいただけるのも、やはり「人たらし」ゆえで、本当にありがたいですよね。それをもとに、さらに戦略を練り直し「管理会計『実務』」に振り切ったおかげで、弊社は順調に成長を続けています。今後の展開に向けてさらにいろいろ戦略を考えて実践する日々は、「リケジョ」の私には実験のようで楽しくてしょうがありません。

大事なのは、自分の強みが本当に強みであることを確認することだと感じています。似合う服と好きな服は違うように、自分が思う弱み・強みと本当の弱み・強みは、別モノです。思い込みや独りよがりにならないよう、私の場合は、「ストレングスファインダー」(海外で開発された才能診断ツール)を使って実証しています。上記二つ「人たらし(社交性)」と「戦略家(戦略性)」はもちろん含まれています。また、結果に出てきたそれ以外の強み3つも、意思決定をするときにはいつも参考にしています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

事業会社の管理職時代に、チームメンバーの家族から「梅澤さんが上司になってよかった」と言われたことですね。

残業が減って早く帰ってくるようになったこと、休暇を取ると決めた日にはちゃんと休めて家族との約束を守れるようになったことを、その家族の方がとても喜んでくださいました。同時に、ご本人の表情が明るくなったとも言ってくれました。ご本人からも同様のことをいっていただきましたが、それ以上に家族からいってもらえたことのほうが、私にはうれしかったです。

当たり前ですが、仕事は生活の一部に過ぎません。ですが、仕事が生活に与える影響は大きく、それも本人だけでなく家族にまで影響します。残業が減って、いわゆるライフワークバランスが改善したのは、業務の必要性にかられて取り組んだ結果でした。

ただ、会社としての取り組みがこれほどまでに人の幸せにつながるとは想像していなかったので、とても衝撃を受けた出来事でした。同時に、自分の専門性を活かすことで、人を幸せにすることができることに気が付きました。

これは、私にとって、自分が働く意義を見出した原体験になっています。管理職や役員という立場、そして起業は、責任は重大ですが、自分の意思決定範囲が広がるため、自分の仕事を通じてより多くの人を幸せにできる可能性が高まります。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

監査法人の新人時代は、財務諸表論や監査論の本質的理解が甘く、わからないことだらけでかなり苦労しました。

私は大学院まで理系の勉強をしていた「リケジョ」なので、会計については専門学校で1年間集中して勉強しました。なんとか試験には合格したものの知識が付け焼き刃だったので、同期が「どうやって合格したんだ?」と悪口をいいながらも、本気で心配して書籍を紹介したり説明してくれたりと世話をしてくれるほどでした。

実務や補習所を通じて2年がたったころ、ようやく人並みになった気がします。その間、前述のとおり、ビジネスの理解やコミュニケーションといった会計以外の部分で監査チームには貢献しようと心がけていました。とはいえ、会計の理解が薄いというのは会計士としてはやはり致命的なので、この点ではかなりつらい時間を過ごしました。

しかしながら、セミナー講師として会計知識が少ない方にお話しすることが多い今、自分が大変苦労した経験がとても役に立っています。会計が分からない苦しみ、とくに周囲の人が会計を分かっている中での「おいてきぼり感」は半端ないので、その気持ちに心から共感できます。また、会計が面白いと感じてもらえるように、感覚的にわかってもらえるように、日常の話や話題のビジネスの話を例に出す工夫が自然にできます。

今は講師として「わかりやすい」と好評を得ることができるのは当時悩んだ経験があるからこそで、この経験は宝だと思っています。そう思えるまでに、十年以上かかりましたが。

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