山岸洋一(やまぎしよういち) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

キャリアフィロソフィー株式会社 他

代表取締役社長 他

山岸 洋一 やまぎし よういち

天職といえるくらい好きになったIPOで、資金調達、知名度向上、人材確保といったクライアントの課題解決を実現
開拓者タイプ
開拓者タイプ

1964年9月21日生まれ(60歳)
東京都出身 ・ 東京都在住
早稲田大学教育学部 卒業

開拓者タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 3.6%

活動的でエネルギッシュ。
そして勤勉であるため、仕事に対して真面目に積極性を持って取り組むことができる。
また知的好奇心があり心に壁を作らない傾向にあるため、他人の意見や新しい考えを柔軟に取り入れることができる。
状況に対して過敏にならずストレスをうまく対処することができるが、自分のペースを重んじるため、場合によっては協調性がないと受け止められることも。
上昇志向があるため挑戦することをいとわない。

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1キャリアサマリー
1989 年
早稲田大学教育学部卒業
野村證券株式会社入社、府中支店(リテール営業)
1992 年
大阪公開引受部(株式新規公開(IPO)業務)
1997 年
大阪事業開発部(M&Aアドバイザリー業務)
2000 年
野村企業情報株式会社出向(M&Aアドバイザリー業務)
2002 年
企業情報部(M&Aアドバイザリー業務)
2008 年
公認会計士試験合格
2010 年
企業情報部マネージングディレクター
2013 年
不動産鑑定士試験合格
2015 年
みずほ証券株式会社入社、公開引受部長
2019 年
キャリアフィロソフィー株式会社設立、代表取締役社長(現任)
株式会社AGSコンサルティング顧問(現任)
株式会社ディー・エル・イー社外取締役(現任)
2020 年
ニューラルポケット株式会社社外取締役(現任)
ラオックス株式会社社外監査役(現任)

最初に公認会計士試験を受験したのは1995年です。野村時代に、先輩社員が公認会計士試験に挑戦していたこと、株式新規公開(IPO)業務に従事する中で多くの公認会計士に接する機会をもったこと、が受験のきっかけでした。1995年は短答式試験が初めて行われた年でしたが、初めての受験にもかかわらず運よく短答式試験に合格できました。ところが、そこからが大変で、論文式試験に全く歯が立たず、何度受けても不合格(当時は論文に落ちると、短答も毎回受ける必要があり、その短答も時々落ちていました)。もう、何度受けたか恥ずかしくて言えないくらいしつこく受けましたが落ちました。野村を辞めて受験することも少しだけ考えましたが、M&Aの仕事が面白くてとても踏み切れず、受験は自然消滅的にやめていました。
その後、受験制度が変わり、合格者数も増えそうだというので、もう1度やってみようと2007年に再度挑戦し、短答に合格、論文は翌2008年に合格し、2011年に公認会計士登録をいたしました。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

監査法人に勤めた経験はありません。野村證券でリテール営業を3年間、公開引受業務を5年間経験した後は、ずっと同じ仕事(M&Aのアドバイザリー業務に18年間従事)をしておりましたので、居場所はこれからもここ(野村證券の企業情報部)なのかな、という感じでおりました。
ただ、野村時代の26年間の中でも、リテール営業から大阪公開引受部へ異動となった時のカルチャーショックが大きかったのを今でもよく覚えています。一番ショックだったのは、隣の席の年次が1つ下の後輩(1990年入社)に、1日に何度もお客様から電話がかかってきて、その都度、後輩がお客様に適確にアドバイスしていたことでした。そのアドバイスは、会計、商法(当時)、証取法(当時)、取引所規則からお客様の会社の組織や役員人事の話まで多岐にわたる内容で、また、とても自信たっぷりに話をするものですから、「本当に入社して3年目?」「この部の仕事ついていけないかも」と思い、不安になりました。その後、インストラクターや上司、同じ課の先輩社員に恵まれたこともあり、「IPOが天職」といえるくらいに好きになりました。特に、お客様から「ありがとう」と言われることが多かったことがとても嬉しく、M&A業務に移った後もその時の感覚をずっと覚えており、縁があって2015年にみずほ証券へ移りIPO業務に従事することになったのも、この感覚を持ち続けていたからこそでした。

3最近の仕事の内容、特徴、キャリアパス

2015年7月から2019年9月までの4年3カ月間、みずほ証券の公開引受部長として、IPOビジネスに携わっておりました。みずほ証券の公開引受部には大きく3つの機能があります。1つ目はクライアントとのIPOコンサルティング契約に基づいてコンサルティング・サービスを提供する機能、2つ目はみずほ証券及びみずほ銀行のカバレッジバンカーによるIPO案件のオリジネーションをサポートする機能、3つ目はコンプライアンスを中心とした業務管理を担う機能です。IPO準備を始める企業の数は増加しており、みずほ証券の契約残高も順調に増加しているため、これらの3つの機能をバランスよく発揮させるために必要な人材の確保・育成等を行いま行っております。
人材の確保とも関係しますが、みずほ証券の公開引受部の特徴はダイバーシティです。様々なバックグラウンドをもった人材が集まっています。少しご紹介しますと、中心となるのは、①旧みずほ証券(みずほフィナンシャルグループ発足以前の旧3行の傘下の3証券が合併してできた会社)出身者、②新光証券出身者、③みずほインベスターズ証券出身者です。3社ともリーマン・ショック時にもIPOビジネスの経験者をしっかり繋ぎとめており、過去の経験・ノウハウが蓄積されています。その他に、現みずほ証券(2009年に旧みずほ証券と新光証券が合併し、2013年にみずほインベスターズ証券と合併)になってからのプロパー社員、みずほ銀行からの出向者、同業他社からの転職者、監査法人からの転職者、監査法人からの受入出向者、といった具合です。会社に対するロイヤリティというよりは公開引受業務という仕事に対するロイヤリティで繋がっている集団のため、他社から転職してきても疎外感等はなく、その意味で外部の人材を活用しやすい環境にあると思っています。
公開引受部の仕事のうち、コンサルティング業務は、特に息の長い仕事です。クライアントとコンサルティング契約を締結してからIPO実現までに2~3年間を要するのが通常です。配属後はまずサブ担当として、十分な知識と経験を身に着けた後、徐々に主担当を任せられるようになります。その後は、チームリーダーや部長職といったマネジメント職を目指す、あくまでもプレイヤーとしてコンサルティング業務に関する専門性を追求する、コンサルティングの経験を活かして案件のオリジネーションをサポートするIPO推進チームや業務管理チームの仕事を経験する(当然その逆もあります)、その他のIPO関連部署を経験する等、いくつものの選択肢があります。
その後、人材紹介ビジネスを開始するために、2019年9月にみずほ証券を退職いたしました。現在、キャリアフィロソフィーの代表取締役社長を務める一方で、AGSコンサルティングの顧問(M&A事業、IPO事業をサポート)と、上場会社3社(ディー・エル・イー、ニューラルポケット、ラオックス)の社外役員を兼務しています。野村時代のM&Aアドバイザリービジネスで得た知見、野村及びみずほのIPOビジネスで得た知見、人脈、マネジメントの経験は、人材紹介ビジネス、顧問業、社外取締役、社外監査役のいずれの業務にも活かされていますが、加えて、現在、人材紹介業だけでなく、多くの会社に関与していることの相乗効果を実感しています(キャリアフィロソフィーの代表取締役社長として、求人情報収集のためにオンラインMTGを行った企業の社長やCFOと、同じMTGであわせてベンチャーM&Aのニーズについてディスカッションできる等)。

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