T.H. | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

PwC税理士法人

税務レポーティング・ストラテジー(TRS)

パートナー

T.H.

異文化コミュニケーションでクライアントに寄り添う会計士
冒険家タイプ
冒険家タイプ

1981年7月30日生まれ(43歳)
香川県出身 ・ 東京都在住
一橋大学経済学部

冒険家タイプの特徴
  • 内向的
  • 臨機応変型
  • 大局タイプ
  • 個人主義
  • 伝統型
  • 外向的
  • 計画管理型
  • こだわりタイプ
  • 集団主義
  • 革新型
  • 30
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  • このタイプの割合
    回答者全体の
  • 4.4%

自分の意見を持っていて行動的。
仕事に対して積極性を持って取り組むと同時に、チャレンジングなことを好む傾向にある。
また想像力が豊かで新しいことに対して好奇心盛んなため、既存のルールに固執せず様々な意見や考えに耳を傾けることができる。
あまり計画立てて行動するタイプでなく、注意力が散漫になりがちで、気分に仕事ぶりが左右されることも。
社交的で共感能力も高いため、周囲と協調することができる。

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1キャリアサマリー

 2003年9月、大手監査法人に非常勤職員として入所し、2004年3月に大学を卒業後、正職員として法定監査に従事した。その後、2006年9月、PwC税理士法人に転職し、法人事業部門にて日系・外資系の税務コンプライアンス業務および税務コンサルティング業務に従事。税務デューデリジェンスやストラクチャリングなど、M&A案件に関わる税務アドバイスにも関与した。さらに、2012年8月から2014年12月までPwC米国への出向を経験する。ローカルのスタッフとともに、米国大企業を中心としたクライアント向けに税務コンプライアンスおよび税務コンサルティングサービスを提供し、大手食品企業やメーカーのオンサイトでの税務業務支援にも関与した。そして、2015年1月に帰任し、現在に至る。

2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

 監査法人では、電力会社、製造業、海運業、地方銀行、財団法人、国立大学法人など、幅広い業種・規模の会計監査を担当し、Annual reportの作成支援などにも従事した。監査業務に従事する中で、若いうちから経営者とのディスカッションに参加し、会計方針や開示情報に関する相談にのる機会も多く得ることができた。既に上場している大企業だけでなく、これから上場を目指して会計制度や内部統制の体制構築を進めているクライアントに対し、経営陣と伴走する形で支援を行ったことは、自身の後のキャリアに続く非常に良い経験であった。同時に、経営陣の大きな関心事の一つとして「キャッシュをいかに増やすか」という課題があることに気づき、キャッシュに直結する税務関連のコンサルティングに関心を持つようになった。当時、将来的には地元香川で独立・開業したいという思いがあり、この気づきがきっかけとなり、税務の専門ファームで経験を積みたいと考えるようになった。複数の候補があった中で、特にレスポンスが早く、会計士としてのバックグラウンドがある人材の採用に力を入れ、「ウェルカムな雰囲気」があるPwC税理士法人に惹かれ、三次試験(現在の修了考査)のタイミングで転職を決意した。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

 現在は、日系および外資系の多岐にわたるクライアントに対して、税務コンプライアンスおよびコンサルティングサービスを提供している。具体的には、申告書の作成、税務関連手続きの支援、M&Aや資本再編・組織再編に関する税務コンサルティング、新しい取引を始める際の税務面からのアドバイスなど、多岐にわたるサービスを提供する。これらの業務は、国内のクライアントのみならず、海外のクライアントや海外のネットワークファームのメンバーなど、幅広いステークホルダーと日々コミュニケーションを取る必要があり、税務の専門知識に加え、高いコミュニケーションスキルが求められる。

 PwC税理士法人に入所して早18年が経過する。キャリアを振り返ると、仕事に追われながらも地元に思いをはせ、キャリアプランに悩んだこともあったが、大きな転機となったのは2012年8月のPwC米国への出向であったと感じる。出向の話は、入所11~12年目のマネージャーの頃に、当時大変お世話になっていたパートナーからいただいた。最初の4カ月間は、世界各国のPwCから同プログラムに参加した仲間と共にロサンゼルスに滞在し、PwC米国ロサンゼルス事務所に在籍しつつ、University of Southern CaliforniaのMaster of Business Taxationプログラムに参加して米国税務を学習できるという大変魅力的なプログラムであった。その魅力に惹かれ、先々の苦労を考えることもなく、目先の利益に飛びつく形で出向を決意した。参加メンバーがPwC米国内の各事務所に赴任する中、私はワシントンDC郊外にあるバージニア州のマクリーン事務所に赴任した。現地のチームに属し、現地のクライアントに対して米国税務の業務を提供する仕事がメインであった。日系のクライアントはおらず、日本の税務や日本語の知識を活かせる場面は全くなかったが、転職したような感覚が非常に新鮮であった。また、世界中20数カ国からプログラムに参加した仲間と横のつながりができたことも大きな財産である。自分の仕事をする上で、彼らのような海外のPwCのメンバーのサポートが必要なことも多く、逆にクライアントが海外で何かをしたい時には、海外の税務に関する専門的なことは彼らに聞かないと分からないため、チャネルを保てていることは非常に強みとなっている。さらに、日本の法人内に出向してきているメンバーや、ローカルハイヤーの外国籍のメンバーとの連携は、海外経験の前と後では大きく異なることを実感している。出向先では、英語のネイティブスピーカーでない方も多く働いており、彼らは自信を持って笑顔で堂々とコミュニケーションを取るが、よくよく聞いてみると文法も発音も必ずしも正確ではないこともあった。出向前、海外で仕事をするためには英語が完璧でなければならないと思い込んでいたが、彼らに励まされて、日本人の日本語も文法的に正しくなくても通じることがあると気づき、気楽に考えられるようになった。
 スタッフの頃は、申告書の作成や会計監査目的での税金計算レビューから始まり、次第にM&Aに関するデューデリジェンスレポートの作成、ストラクチャリング(M&A手法等)アドバイザリー、複雑な海外税務アドバイザリーなどへと業務の幅が大きく広がり、専門性も高まってきたことを実感している。地元での独立・開業を見据え「3年で辞めます」と宣言していたスタッフ時代の自分が懐かしい。

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