新開智之(しんかいともゆき) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

監査法人コスモス

統括代表社員

新開 智之 しんかい ともゆき

TPM上場の雄
革命家タイプ
革命家タイプ

1968年10月22日生まれ(56歳)
岐阜県出身 ・ 愛知県在住
岐阜大学 教育学部 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

私自身の独自の強みは「私の前に道はなくとも、私の後ろに道がある」という考え方をできることです。誰かに教えてもらわないと何事もできないという考え方ではなく、自ら学び工夫しながら実践しファーストペンギンになることができることです。
監査法人コスモスに入社して9年経った時に、自ら営業に出たという話は先ほど書きました。まさにそこに現れていると思いますが、平成15年には自ら身銭を切って環境ISOの資格を取得し、中小企業の環境マネジメントシステムの認証支援などを行なってきました。当時、ISOというと猫も杓子も認証を取得するだけという認識でしたが、私自身はこれからの企業の環境会計や環境マネジメントに関する知識をいち早く得ようと考え、中小企業の活動にも深く入り込んでいくことができました。

その中で気付いた事は、お話をさせていただく中小企業の経営者の方々が、マネジメント手法に関する知識が不足していることでした。これは公認会計士にも言えることなのですが、経営学は学んでいても、実際の経営、マネジメントとなると弱さがあるんですね。そこで私は、監査業務と両立しながら、中小企業の上場支援に加えて、マネジメント思考をビルトインしていく役割を担おうと心に決め、地道に実績を積み重ねてきました。
その姿勢は、TOKYO PRO MARKETでの活動につながっていると思います。同市場については、公認会計士は誰もその有用性に気づいていませんでしたし、存在自体もそれほど認知されていませんでした。それまで、中小企業の支援を続けてきたからこそ、その経験の中から、TOKYO PRO MARKETが価値ある市場であることに気づき、活用する道を探り、現在の実績につなげることができたと考えています。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

この仕事をしていて感動した瞬間は、やはり自らが関与した企業が上場したときです。支援をさせていただいた企業の東証で行われるセレモニーに出席する瞬間。そしてその際に、経営者の方から「ありがとう」と言われて握手される時は、何にも変えがたい感動があります。
なかには、上場したいけれどできないという悩みを抱える企業もありました。それを私たちが支援することで上場を達成できた、という例もあります。

中小企業にとって上場の価値は非常に大きいものがあります。上場した企業の関わるお客さんの属性だったり、金融機関からの信用向上や社員の採用に至るまで、上場以前と比べて多くのメリットを享受することができます。借入金の経営者個人保証がなくなることにより経営の自由度も格段に上がりますし、会社としてのステージが一気に変わるのです。
また、上場に至る過程にも心を動かされる時があります。なぜ上場したいのか、誠意ある経営者に問いかけると、社会貢献のため、従業員のためだと熱く語ってくれる場面に多く立ち会ってきました。この人のために最大限の貢献をしたいと強く思う瞬間です。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

キャリアの中で最も深く悩んだのは、個人の面と法人の面の2つの側面があったと考えています。
個人的には、中小の監査事務所に入社して、自らを成長させようとしたときのこと。正直、どのように成長していけば良いか分からなかった時期がありました。というのも、今も昔も、特に大手企業の監査業務は複数名で進める組織的監査が主流です。大手企業をクライアントに持とうとしても、一定の規模が必要となってきます。公認会計士を多く抱える監査法人と比較して、自分たちの強みはどのような部分なのか。監査法人コスモス入社以来、環境ISOの資格を取得し、自ら中小企業の環境マネジメントシステムの認証支援など、公認会計士の枠を超えた業務領域にも挑戦しました。当時は手探りの部分も多かったように思いますが、私個人としての強みを伸ばすべく自己研鑽を重ねてきました。

法人としては、平成15年にパートナーとなってからは、法人の成長を考えるようになり、事務所として規模を拡大させるには、どのような手段があるのかを模索する段階になったことです。中小企業に特化しよう、という思いはあったものの、なかなか最適解を見つけられずにいた時期もありました。それも、TOKYO PRO MARKETとの出会いによって、一つ道が拓けたと考えています。
これらの経験から導き出せるのは、実は、自らを成長させるのは自らであり、探せば題材などいくらでも周りに存在している、ということだと思います。それ以降は悩むこともなくなりました。

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