小笠原直(おがさわらなおし) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

監査法人アヴァンティア

法人代表 CEO マネージングパートナー

小笠原 直 おがさわら なおし

「日本企業のための、日本印の監査法人」として監査業界の盟主を目指す
革命家タイプ
革命家タイプ

1965年8月19日生まれ(59歳)
栃木県出身 ・ 神奈川県在住
一橋大学経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

人生は大義がないと続かないと思っています。公認会計士の資格を通じ会計プロフェッショナルとして、人生の目的は、人の役に立つことに尽きると思います。特に監査業務は、医者でいえば患者、法律家でいえば依頼人というように直接接触するクライアントの向こう側にいる投資家のために適切な情報を発信することに寄与する業務ですから、より一層の利他の心でたずさわる必要があります。クライアントが承服しえない会計論点も粘り強く、納得いただくまでとことん説明することが可能なのは、この利他の精神によるものです。
50代後半にさしかかった現在では、人生のもう一つの目的は、次の世代への継承です。プロフェッショナルの流儀を伝承することもありますが、私は設立した監査法人アヴァンティアで創り上げたよきDNAを次世代が継承して、会計プロフェッショナルの有為な人財をより多く輩出してもらいたいと考えています。そのために必要なことは、今後も心血を注いで取り組んでいきたいと思っています。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

自分は人が思うほど貪欲な人間ではありません。正直、子供のころからやりたかったことは、すでにもう成し遂げたと思っています。後悔もありませんし、あの頃に戻りたいと思う社会人時代は、まったくありません。現在、監査法人の代表で仕事をしたり、上場企業の社外役員、公的機関の役員として活動したり、大学のOB会の会長職を拝命してこれに従事したりと、楽しいと思って仕事をしているものばかりです。
そうしたなかで成し遂げたいことは、設立した監査法人アヴァンティアを「日本企業のための、日本印の監査法人」のトップの監査法人にすることです。SDGsなどの新たな国際標準がビジネスの大きな影響を与える今だからこそ、日本の監査法人業界で、ガラパゴス化を恐れることなく、日本の公益資本主義をスタンダートとしたうえで、日本企業のために社会的責任を果たす監査法人のトップを目指す、すなわち業界の盟主になるように頑張りたいと思います。
とはいえ、老害になってはいけませんので、後輩たちに継承すべく、法人代表としては2030年まで、法人への関与も2035年と社内の規程に明記し、節度を設けました。そのあとは、大好きなイタリア芸術を満喫すべく、イタリアに拠点を移した生活がしてみたいです(とはいっても冬は寒いので、「夏イタリア、冬台湾」を理想に個人としてのリモートワークを続け、楽しみたいです)。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

公認会計士の資格があれば、どこにでも挑戦できます。キャリアを模索して、所属した組織が自分に合わないと思ったら、キャリアチェンジすればいいのです。いくら良い会社でも人間関係で躓くこともありますし、部署が適性に合わないこともあるでしょう。「Society5.0」の超スマートなユビキタス社会を迎えて、人間固有の仕事が求められる変革の時代において、必要なことは、膨大な情報の中から必要な情報をつかみ取って、勇猛果敢に行動することではないかと思います。これからは、より好奇心と情熱が必要になりますから、その覚悟を持って取り組んでみてください。

これから会計士を目指そうという方、まずは一心不乱に受験に集中すること、そしてめでたく合格した際は、これは単なるスタートでしかないという自覚をもって、一人前になるために、3〜5年間は必死にプロフェッショナルとしての知識の習得と自分なりの生活習慣(ルーティーン)を確立すること。この時期での同期とのわずかな差が、その後の数十年間に圧倒的な差をもたらします。この時期に優位性を持てば、どんどん法人内や個人としても仕事のオファーがくると思います。よほどのことがなければ、それらのオファーを断らずやりきることで、自分にストレッチがかかって、成長します。成長すれば自分で業務と時間のコントロールができます。ぜひそうした好循環になるよう心掛けてみてください。成功をお祈りいたします。

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