齊藤公彦(さいとうきみひこ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

南富士有限責任監査法人

代表社員

齊藤 公彦 さいとうきみひこ

クライアントニーズに応え、クライアントの成長に貢献する会計士でありたい
チームビルダータイプ
チームビルダータイプ

1978年4月15日生まれ(46歳)
東京都出身 ・ 神奈川県在住
慶應義塾大学経済学部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

父親の「何か資格を取れ」という助言をきっかけとして取得した公認会計士という資格であるが、その助言の趣旨は、バブル崩壊後の長い不況下でかつての終身雇用も崩壊しつつある中で、大企業であっても定年まで働き続けることが可能か不明であり、それであれば手に職を持つことで組織に依存しない人生を送ることができる、ということであった。

トーマツからの退職を決意した際に、改めてこの父親の助言を思い出した。一般的に、監査法人を退職した後の身の振り方としては転職と独立開業が主な選択肢であるが、私は自分と考え方やポリシーが合わない人との人間関係に強いストレスを感じるということを強く実感したため、転職という選択肢を除外し、独立開業の道を選択した。この独立開業の道を選択することができたのは、公認会計士という資格を保有しているためである。仮に、個人としての事業が上手くいかなかったとしても、公認会計士という資格を生かして再就職等の生きていく道が存在する。一か八かではなく、保険がある状態でチャレンジすることができたのである。

このように、組織や他人に依存せず不要なストレスから解消されて自由に生きていくという人生の目的を達成するために、公認会計士という資格は不可欠なものである。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

2018年に独立開業してから3年半程度、不要なストレスから解消されて自由に生きてきた。ただ、公認会計士になって約20年たち、せっかく国家資格を取得して経験を積んできたのであるから、今後は何らかの形で世の中に貢献したいと考え始めた。ちょうど同じタイミングで、同じような志を持つメンバーとの出会いがあったことから、話し合いを重ねた結果、2021年6月に南富士有限責任監査法人を設立することとなった。

これから実現したいことは主に三つである。一つ目は、様々なバックボーンや強みを持つメンバーが集まっていることから、内容やボリュームの観点から自分一人ではできないことをメンバーで役割分担してサービス提供することで、目の前のクライアントに幅広く貢献することである。二つ目は、日本全国及び海外に拠点を有することから、東京や横浜といった首都圏に限らず地方の会社や海外の会社にサービス提供して、ひいては地方の経済活性化や日本企業の海外進出に貢献することである。三つ目は、これらの我々の活動を現役世代だけでなく次世代(会計士受験生、中高生、小学生以下の子供、等)へつなげて、彼らの幸せに貢献することである。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

公認会計士として将来の目指す道は、様々な選択肢がある。大手監査法人においてパートナーになって監査業界の発展に貢献する、事業会社へ転職し組織内会計士として企業の成長に貢献する、証券取引所や証券会社に転職し証券市場の発展に貢献する、独立開業ないし監査法人を新設し様々な形で経済発展に貢献する、等々。可能性はいくらでもある。

そのために、会計士受験生にしてほしいことは、何はともあれ会計士試験に合格するために最大限の努力(死ぬ気で勉強すること)である。将来どの道を目指すかは会計士試験に合格してから考えれば良い。私の経験では、将来どの道を目指すか、何をやりたいかは会計士になって実務経験を積まないと分からない(目指す道があったとしても、それは実務を知らずにイメージや想像によるもので、実態と則さないことが多い)ので、受験生の間は将来のことを考えたり悩んだりするだけ時間の無駄である。議論の余地はあるが、私はそう思う。

次にキャリアを模索する会計士にしてほしいことは、第一に、交友範囲を拡大して色々な人と話をすることである。会計士であれば、大手監査法人のパートナー、大手事業会社へ転職して要職へ就いた方、ベンチャー企業へ転職してIPOを達成した方、独立開業している方、等。会計士以外では、弁護士や税理士等の他仕業の方、事業会社の経営者やCFO、証券取引所や証券会社で活躍されている方、等々。大手監査法人に在籍する会計士は、自分が意識する以上に交友範囲や経験範囲は狭い。そのため、まず自分と違う業界やステージで活躍している方々と話をして、彼らの経験や考えていることを知り、その上で公認会計士としての自分が今後やっていきたいことや目指す道を見つけてほしい。第二に、自分の過去の経歴や経験した業務、強みや弱みを棚卸して、目指すゴールにたどり着くために必要なことや自分に足りないことをリストアップし、それを一つずつクリアしていってほしい。
幸いにも、今現在は公認会計士・監査業界は人不足の状況が続いている。大手・準大手監査法人は継続して非常勤職員を採用しており、保険がある。仮に新たな道で思い通りにステップアップできなかったとしても、生活に困ることはない。ぜひ、積極的にチャレンジしてほしい。

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