澤田裕介(さわだゆうすけ) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

GMOリサーチ株式会社

経営管理本部

取締役

澤田 裕介 さわだ ゆうすけ

取締役経営管理本部長としてバックオフィス全般を管掌。冷静でフェアな判断が管理系取締役にマッチ
チャレンジャータイプ
チャレンジャータイプ

1985年1月8日生まれ(39歳)
大阪府出身 ・ 神奈川県在住
神戸大学 経営部 卒業

7人生の目的と公認会計士という資格

公認会計士という資格はある意味、便利なパスポート的なものだと思っている。あくまでパスポート的なものであり、どこに行くのか、行った先で何を成し何を得るのかは、自分次第である。採用する側の視点で考えると、ある程度の能力と知識は担保されているので、後は、人柄、興味の方向性、責任感などを実例を交えて聞けばよく、思い切った判断がしやすい。

自分の例でいうと、今のGMOリサーチに入社する際にも、社長は、このようなところを短時間で判断したのだと思う。社長は40代、他の役員は30台後半~50台の中、管理部の管掌役員として、一回り歳の違う、当時30歳だった自分を入れるという判断は、公認会計士という資格と前職のIPO準備経験なしでは、さすがに不可能だと思う。

IPO準備経験というところも、かなり自分の好きなように、かつ責任を持ってやらせてもらえていたと思うが、公認会計士の資格がなければ、それほどは好きにやらせてもらえていなかったように思う。自分としては、公認会計士の資格を意識することも口にすることもほとんどないが、周りからの見え方や判断に対しては何かしら力が働いていて、気づかないうちに、色々と恩恵を受け助けてもらいチャンスを貰っているのだと思う。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

今、AI、ブロックチェーン、VR、ドローンなどさまざまな技術の実用化が進み、今後、世の中がどれだけ変わっていくのかが想像しづらい中ではあるが、世の中への貢献と自分の人生とのバランスを最大化できるような何かを見つけ、実行していきたいと考えている。それは、今の会社、役割の延長線上にあるかもしれないし、そうでないところにあるかもしれないが、恥ずかしながら、今のところは明確に何かが見えているわけではない。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス

監査法人での経験とそれ以外の特技、経験を2つ、3つ掛け合わせられれば、かなり市場的に価値のあるものになると思う。それに加え、素直な人柄と行動力があれば、申し分ないと思う。

何かアドバイスがあるとすると、何かを経験する場合には、自分が決断し責任を取るという強い気持ちで臨み、それを習慣化することがよいと思う。(実際には権限がなく上司が承認するにしても)。人に決断を任せると、せっかくの経験値が半減するように思う。

車の運転で例えると、自分で決断するということはハンドルを握ることに似ていて、実際にハンドルを握って車を運転するのと、助手席に乗って運転のイメージトレーニングをすることと、見えている景色はほぼ同じでも、得られる経験値が全く異なる。機会も時間も無限にあるものではないので、助手席で景色を見ているだけで、何かが得られたと勘違いしてしまうことがあるなら、それはもったいないことだと思う。

CFO等その分野のトップの責任者になると、管掌分野においては、自分以外にハンドルを握る人はおらず、自分が決断したことを止めてくれる人も基本的にはいない。ハンドルを誤って切ったら、簡単に大事故になりかねない。そして、経営レベルの議論となると、明確な正解がない大きな課題に対してスピーディーな判断を求められることもある。そんな場合でも他の誰かがこう言ったから、などといういい訳はもちろん出来ない。そんな来るべき日を想像し、普段からハンドルを握り、決断する習慣を付けておくとよいと思う。

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