小澤拓(おざわたく) | ページ 3 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

マルナゲカンリ株式会社

代表取締役CEO

小澤 拓 おざわ たく

中小企業こそが日本の成長の鍵
演出家タイプ
演出家タイプ

1985年1月24日生まれ(40歳)
神奈川県出身
早稲田大学法学部

7人生の目的と公認会計士という資格

監査法人を退職してもう14年になるが、例えば転職した会社が潰れる(私が関わった会社は潰れていないが)等、何かあったら監査法人に戻るという選択肢はこれまでの人生で常にあったと思う。それだけ、会計士という資格は強力なものだと思うし、都度都度のチャレンジをしやすくしてくれたと思っている。会計士という資格を取得できたことは自分の人生にとってはポジティブだし、会計士資格を持った仲間等のネットワークにこれまでも助けてきてもらったと思う。
今の主戦場は、もっと広く、企業の成長を、という観点でビジネスを展開しているのと、将来的にも会計士として何かをする、という視点では考えていないので、自分の人生の目的とリンクしてくることは正直ないが、人生の大半を共にする「仕事」という生き方の起点となってくれた会計士という資格には感謝している。

8これから成し遂げたい事、将来の夢

税理士業界や会計BPO等のマーケットは国内だけで見ても3兆円規模だが、そこを独占的にリードする事務所や法人はないし、我々がそれをしたいというつもりもない。
一方で、冒頭申し上げた通り、多くの中小企業をサポートする、ということを考えると我々自身がスケールしていくことは必須だと思っている。
まずは、「バックオフィスのBPOならマルナゲカンリ」と市場が認識してくれるところまではしっかりと進めていき、その後はさらに中小企業の成長という側面でできるサービスや、人の雇用創出という軸で展開できるサービスといった形で横に縦にサービスの幅を広げていくのも一つと考えている。
また、その過程で士業業界自体高齢化が進んでいる中である程度の再編は進むと考えており、我々自身が時代の変化に後れを取らないよう、テクノロジー面も含め先手を打ち続けながら、M&Aや業務提携等も含めながらグループ拡大は図っていきたい。
20年後に我々のビジネスが相当程度の規模までスケール出来ていれば、少なからずこの国の生産性向上には寄与できているはずであるし、課題先進国であるこの国での成功モデルをもって、今後人口減少が本格化していく世界各国に当該モデルを展開していくのも我々が外貨を稼ぐ主体になっていくという意味でチャレンジングではある。
こんな感じで、色々と考えればやりたいことにキリはなく、ゴールもないので、やると決めたことそれぞれに常に高い目標は掲げ続けながら、(私が心底で実現したいと思っている)自分たちの子供・孫世代が楽しく暮らしていける時代を創る、ということの一助となれるよう仕事を続けていきたいと思う。
最後に引退する時に、「我が仕事人生に一片の悔いなし」と言ってみたいので、そこに向かってこれからも走り続けていこうと思う。

9キャリアを模索する会計士、会計士受験生へのアドバイス:成功したいならまずはこのアクションをしよう

まず最初に、私自身、自分が「成功した」、とは全く思っていないので、そんな者からのアドバイスにはなるのであくまで参考程度にとは思う。
結局、自分が何をやりたいか、でしかなく、会計士というのは自分の人生を豊かにしていくための一手段に過ぎないと考えている。まして会計士試験や修了考査の合格、という事象はただの通過点でしかない。
例えば、もし今いる監査法人や今後入所したいと思っている監査法人で代表社員になりたい、と強く思っているのであれば、そこから逆算した時にどういうルートを辿ればそれが実現できるのか(〇〇監査法人△△部門に入所→マネージャーに昇格、ドイツ事務所に駐在、帰任後大手クライアントのインチャージ、パートナー昇格、5年以内にセールス実績を出して部門長に就任、等々)を考えて、そのためにまずすぐにできることは何かを考えて行動に移す。
他方、終了考査合格している公認会計士の方で、会計士キャリアを活かしてビジネスをやっていきたいと思っているなら、すぐに転職(活動)する。(現実、例えばCFOとして働きたいのであれば試験合格者よりも会計士の方が何かと便利)
私の場合は転職をしていったタイプの人間なので後者の方が解像度は高いが、私自身のこれまでの経験を分解すると下記となる

① 会計士(専門性)
② コンサル(論点整理、オペレーション設計力)
③ 事業会社(経営・事業の経験)

この①と②と③を掛け算できるから、現在の仕事を創業できている。
とことん①を極めたいという人であれば、監査法人や税理士法人等でのキャリアが向いているのではと思うので徹底的に専門性に磨きをかけていってもらえばよいと思うし、もし外に出て活躍したいのであれば、③での経験を早く積んだ方がよい。もちろんコンサルに行きたい、コンサルで得られる経験が欲しいなら②にいけばいい。
いずれもうまくバランスを取りたい!ということであれば私の会社マルナゲカンリのような会社も良いかもしれない。
中々すぐに行動をといっても、、、となるかもしれないが、辞めてももし戻りたければまた戻ればよいだけだと思うし、人手不足のこの時代、元いた場所に戻れないということもない。何かを得て持ち帰れば元居た組織にもプラスは生まれる。優秀な方々は流動して当然、まずは動く。そこからかと思う。

最後に、先述した「深度」に関連して、会計士の方々は他の士業の方々と比べると、専門性とビジネスのバランス感覚が良い方が多いように思うが、それでも根底は専門性であって、大手監査法人で上に上がっていく人たちもやはり専門性が最初に来るという方が多いようにも思う。その中で、自身がどういったタイプの会計士なのか、会計士という武器をどのように活かしていくのか、は一度整理して、是非良いキャリア、未来を築いていってほしいと思う。

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