俣野和仁(またのかずひと) | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

「何をするか」よりも「誰と働くか」が大事。お金と時間はほどほどに、それよりも大きな裁量を持って自由に生きていきたい

俣野 和仁

またの かずひと

生年月日
1984年5月2日(34歳)
所属企業
Blue Works 株式会社
所属部署
役職
代表取締役
最終学歴
関西大学 法学部 法律学科 卒業
出身地
大阪府
現住所
東京都
1キャリアサマリー
2013年2月
有限責任 あずさ監査法人 入所
2017年7月
有限責任 あずさ監査法人 退所
2017年8月
俣野公認会計士事務所 設立
2018年4月
Blue Works株式会社 設立
2018年12月
税理士法人Blue Works Tax 設立

■高校を中退
中学受験で奈良の東大寺学園中学校に入学。中学生時代はバスケ部に所属し、練習に励んでいました。
中学のバスケ部を引退し、そのまま東大寺学園の高校に進学すると、バイト・麻雀に明け暮れる日々を過ごします。やりたいことができて、知りたいことが知れて、お金ももらえるなんて、バイトはなんて素晴らしいんだと、色々なバイトを経験しました。バイト・麻雀に明け暮れ、さらに若気の至りで全治1か月の怪我をするなどで、出席日数が足りなくなり、高校にて中退。
ただ、その時は全く挫折とは感じず、何のために高校なんかに通っているんだろうと日々思っていたので、何の不安も躊躇いもありませんでした。何ならハクが付いたとさえ思っていました。

■バイト三昧
高校在学中好きだったバイトは、退学後も変わることなく、新たなジャンルにもチャレンジすることになります。
夜の世界で生きている人はどんな人なんだろうとの興味から、京都・祇園でクラブのボーイをやりました。
2年働いたのち、周りが大学に行く姿を見てふと不安になり、一応大学に行っておくかと思って大検を取得。どうせ受験するなら京大やろ、と思っていましたがそんな甘くはなく、結局センター利用で関西大学法学部に入学。大学に入ってからも、バイト好きは変わらず、前は夜の仕事の裏方だったので、次は表に立つ仕事をしようと思い、バーテンダーのバイトを始めました。
2年後、夜の仕事を計4年間勤めて、ついに気付きました。夜の店は、働くよりも客として遊びに来る方が楽しいことに(笑)。
その後、体を鍛えることが好きだったので、ガテン系の仕事をすれば、体も鍛えられて、お金ももらえて一石二鳥だなと思い、大学在学中からガテン系の仕事に就きます。

■人生で初めて将来のために今を犠牲に
思っていたよりも、汗水流してお金を稼ぐのは楽しく、モノ作りも好きでした。また、一緒に働く先輩・後輩にもとても恵まれ、在学中も含めて4年ほどなんの不満もなく働いた頃、ふと人生一回ぐらい本気で勉強してみようと思い、自分試しのために公認会計士試験の受験を決意。
今まで気の向くままに好きに生きてきたが、人生で初めて将来のために今を犠牲にする時間を過ごすことになります。
2010年秋から勉強を始め2012年に晴れて合格。
年齢からか社会不適格だからか、就活に少し苦戦してあずさ監査法人に入社。

■監査法人入社後
2013年にあずさ監査法人パブリック事業部にて、一般事業会社と公的機関の法定監査やアドバイザリー業務などに従事。リクルートPJのリーダーも務めました。また同PJが終了してからは、社外活動として公認会計士協会青年部の活動に従事しています。

■独立
約4年半の監査法人勤務を経て、2017年に独立。
「友人と共に働く」というかねてからの夢を叶えるための準備期間に入ります。
約1年の準備期間を経て、
・中学の同級生であるITエンジニア1名
・監査法人の同期2名
・浪人時代からの友人の証券会社OB1名
・大学時代からの友人の弁護士1名
の計6名で2018年にBlue Works株式会社を設立。代表取締役を務めています。
現在は、主にフリーランス(個人事業主)に対して、身近に感じられる専門家となることをモットーに、このメンバーで何かサービスを提供できないか試行錯誤しています。

性格診断テストで発見!
この会計士のタイプは?

委員長タイプ
内向的
臨機応変型
大局タイプ
個人主義
伝統型
外向的
計画管理型
こだわりタイプ
集団主義
革新型
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社交性があるため、積極的に他者と関わる傾向にある。
また好奇心を持って物事と向き合うため周囲に活動的な印象を与える。
ストレス対処もうまく、常に落ち着いた行動をとることができる。
予定調和でない臨機応変な対応をとることができるが、計画性を持って行動しなかったり協調が取れなかったりすることも。
また形式や従来のやり方を重んじる傾向にあり、具体的に物事を捉えながら仕事と向き合うことができる。
このタイプの会計士は回答者全体で、
1.2%います。
2監査法人における経験およびその後のキャリア選択のきっかけ

ごくごく一般的な監査法人キャリア

監査法人では、偶然にも勤務期間の4年半ずっと連結のセントラルチームにいられたこと、少しPS分野の仕事があったこと、法人のリクルートPJに関与していたこと以外は、多くの監査法人勤務の方と同じ、一般的な業務内容であったと思います。最初の2年間は大手鉄道会社の監査チーム、あとの2年間は大手広告代理店の監査チームで働いていました。

監査法人で身に付けたスキル?

会計士最初のキャリアとして、監査法人に入ってよかったと今でも本当に思いますが、よかった点を具体的にあげるのがとても難しいです。
例えば、ハードスキルとしてこんな知識を身に付けました、とかこういう業務ができるようになりました、というのはぱっと思い浮かびませんし、あまり自分も興味がないのだと思います。
それよりも、「無茶ぶりを何とかこなす能力」「70点でいいからやり切る能力」「分かったふりをせずちゃんと確認することの大切さと難しさ」「個別具体的な事象まで落とし込めるヒアリング能力」「専門的な内容を誰にでも分かりやすく説明する能力」「仕事における重要性の概念」「まず行動することの大切さ」……etc、そんなぼんやりした、どこか抽象的なたくさんのことを学んだ気がします。
そして、このぼんやりした抽象的なことを身に付けたということは、ハードスキルを身に付けることと同様に、ちゃんと自分の能力になっていて、この能力はどこでも、どんな仕事でも使える能力だなと今は思いますし、監査法人はそのようなスキルを身に付けるには、最高の環境だったと思っています。

やってみるしかない!えいやーで独立

監査法人入社当初は、なんとなく自分の興味がある広告業の仕事をやってみたいとか、アドバイザリーの仕事をやってみたいとか、やりたい業務というものがありましたが、働いているうちに「何をするか」ではなく、「誰と働くか」が、自分にとって大切なんだということに気付きました。
同じ「監査」という仕事をしていても、チームや上司やクライアントによって、自分のパフォーマンスが明らかに違うんです。
そんな思いを持ちながら、公認会計士の資格を取る時からの目標であった「独立」をすることにします。
「いつか独立する」と思いながらも、独立してやっていく自信はなく、不安でなかなか動けなかった時期がありました。
真剣に独立を考え始めたのは、2016年の初め頃。例え辞めるにしても、今の環境が嫌で、逃げるように辞めるのではなく、惜しまれて辞めたいというワガママがあったので、その時期には何となく自分の中でやった感があったのだと思います。
“今独立は無理かもしれないなぁ。なんだか不安だし。。ただ、これは自分のキャリアが足りないからかもしれない。もう少し監査法人で働いてみよう“
と思い、監査法人勤務を継続。ただ、アンテナを今より高く持とうと思って、先輩に独立会計士の人を紹介してもらい積極的に会いに行ったり、色んなキャリアの会計士に会おうと、協会の活動に参加したりしていました。
しかし、1年間、我武者羅に働いて振り返ってみたとき、独立に対する不安や自信はまったく変わっていませんでした。
“これはもうやってみるしかないのかなぁ”
そう思っていた時、会っていた独立会計士の先輩から、1つ独立後の具体的な仕事の話をもらえ(もちろんこれだけでは全然食べていけないレベルですが)、
“監査法人勤務中に、例え1個でも独立後の仕事が決まっているなんてチャンスはもう二度とないかもしれない。今だ!”
と、えいやーで2017年2月に独立を決意。
ここから、顧客ゼロ、特殊スキルゼロ、地場も人脈もゼロ、自分一人で完結出来る仕事もゼロ(笑)の状態からの開業が始まります。
お世話になったチームや法人にできるだけ迷惑のかからないよう、すぐ周りに伝え、2017年7月に退職することになります。

3今現在の仕事の内容、特徴、キャリアパス

友人だけで会社を設立

僕は現在、監査法人時代の同期や昔からの友人と共に、Blue Works株式会社という会計・税務・ITのコンサルティング会社の代表を務め、同期で作った税理士法人の代表社員も務めています。いわゆる独立会計士の王道で、よくあるパターンのやつです。

やりたいことを見つけるのは難しい。。

僕は、会計士資格を取得する人の多くは、「何かこれと言ってやりたいことは見つかっていないが、何かを頑張って自分を試してみたいし、将来ある一定水準以上の経済力や社会的地位が欲しい」と考えた人だと思っています。弁護士や医者やパイロット等のように、幼少の頃から知っていて、憧れるような職業でもないと思いますし、正直、自分の場合は、会計士試験の勉強中も、受かった後も(実は今も)、いったい具体的に何をする職業なのか全然分かっていませんでした。
そんな職業に心からなりたいと思って憧れる人はいないのではないか、と思っています。

ちなみに僕の場合は完全にそうで、中学受験で、東大寺学園に入って以来、かれこれ10年以上真剣に勉強をした記憶がなく、昔周りに勉強が得意だと言われていたこともあって、果たしてあれは本当なのだろうか、と自分を試すために世の中で難しいと言われている資格をいくつかピックアップしてみました。
医者、弁護士、会計士……。
あまり苦しい勉強生活を長くしたくなかったので、この中で早く働ける資格がいいなぁと。
どうやら、医者は医学部に行かなくてはならず、そもそもお金がたくさんかかるらしい。そんなお金はない。
弁護士もロースクールに通う必要があって、少なくても2年ぐらいはかかるっぽい。
何やら会計士は、うまく行けば1年1発で受かることもあるし、受かればすぐに働けるらしい。
何する資格かは分からないけど、算数は得意だったし、どうにかなりそうだな、と受験を決意したくちで、自分が本当にやりたいことをこれまでに真剣に考えていませんでした。

「何をするか」よりも「誰と働くか」

ただ、自分の性格上、どんな仕事であってもいつか飽きることは分かっていますし、「何をするか」ではなく、「誰と働くか」が自分にとって大事なんだということも、監査法人での経験でより強い確証に変わりましたし、自分がやりたいことはまだ分かっていませんが、自分が身を置きたいと思う環境は分かっていました。
別にアーリーリタイアをしたいとも思いませんし(仕事しなくてもいいとなると、それはそれで飽きそうだし)、人的信頼のある仲間と長く楽しく仕事ができる環境を作りたいと思いました。
今は集まったメンバーと、何か世の中にサービスをローンチできないか日々、試行錯誤しています。

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