石田宜久(いしだのりひさ) | ページ 2 | 会計士の履歴書 | 活躍する会計士たちの仕事やキャリアを紹介

株式会社PCP(ピー・シー・ピー)

大阪事務所

所長

石田 宜久 いしだ のりひさ

会計士の活躍フィールドを拡げるためマルチワークを実践。人材紹介会社事務所長・IPO準備会社CFO・COOなど多方面で活躍
革命家タイプ
革命家タイプ

1977年6月13日生まれ(46歳)
兵庫県出身 ・ 兵庫県在住
近畿大学 文芸学部文化学科 卒業

4あなた独自の強みと今現在の仕事との関係性

複数の肩書を持ちマルチワークをしていることが強みだと思う。PCPではエージェントとして求職者と求人企業の話を聞いているが、crest+や上場準備企業では経営者と話をしたり、問題解決提案したりしていることが活きている。IPO実務やCOOとして経営を経験することでエージェントとしても具体的な説明が可能となる。外注として税務をしているが、CFOやコンサルで税務に関する質問にも答えることができている。監査法人での経験はないが、それ以外の経験は豊富にあるので、エージェントとしてはこれまでのキャリアが非常に役に立っていると思う。

良いエージェントは数多くいるが、想定される選択肢のほとんどを経験しているエージェントは多くないと思う。有難いことに、大阪では転職相談ではなく、私の話を聞きたいからと来てくれる会計士もいる。

5仕事をしている中で、心が大きく動いた瞬間

神戸洋服で思うように売上が伸びなかった時に、エンドユーザーについて見直すことにした。そこで新たな顧客層にDMを打つことにしたが、A4用紙に10枚ほど書いて送りつけた。周りからはそんなにたくさんのことを書いても読んでくれないと言われたが、自分では読んでもらえる自信があった。経営者になってみてわかることだが、売上が上がらずに不安な時ほど、営業成績が振るわない時ほど、どこかにチャンスがないものかとアンテナを張り巡らせるものだ。オーダースーツ業界は斜陽産業であるため、ほとんどの経営者がチャンスをうかがっているであろうと予想していた。結果、25%で返信があり、7%が契約してくれた。この時は自分で工夫して結果を出せたという思いからとても嬉しかった。

株式会社crest+は創業期から一貫して自分たちの信念を貫いてきた。最近、クライアントから我々の信念についてお褒めの言葉を頂くことがあった。正解がなにかもわからずに、ただがむしゃらに自分たちのスタイルを通してきたが、初めて認められた気がして無茶苦茶嬉しかった。

こうしてみると、自分でコントロールして結果を出せた時に喜びを感じるのだなと思う。やりたいことをやるという選択は、自分にとっての最重要な判断基準になっているのだと思う。やりたいことしかやらないと言っても良い。

6公認会計士という仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

会計士資格で食っていけなかったという経験が、「自分には何ができるのか?」を常に考えるきっかけになっていると思う。 公認会計士試験に合格したにもかかわらず、当然に進むべき監査法人への就職が厳しいものとなり、事業会社への就職も困難な状況であった。補習所の資金も協会からの貸付制度でしのぎ、携帯電話の箱詰作業や日雇アルバイトをして生計を立てた時期もある。そういう時期を経験して資格だけでは食っていけないと痛感した。まずは資格への依存がなくなった。

会計士業界に居ながら監査経験がないということを自分の中で処理できずにいた時期もある。そんな時期にも、「自分には何ができるのか?」と考え、監査未経験者が会計士業界=監査業界で生き残る術を考えた。監査法人では監査を中心に知識や経験を積んでいくことになる。では監査法人にいない自分は監査法人ではできないことをやろうと考えた。監査法人では数多くの企業を見ることができるが、広く浅くなってしまう。しかし、事業会社では1社しか経験できないが狭く深く経験できる。これを活かしていこうと考えた。つまり監査法人では経験できない、もしくは経験するためには時間がかかることを、事業会社を通して早くに経験できる。他部署との折衝やプロジェクトチーム等も事業会社と組織構造が異なる監査法人では経験できないと考えた。試査を原則とする監査に対抗するには精査しかないと考え日常業務の入力作業に取り組んだ。

そんな風に考え行動していくうちに会計士という資格に果たして意味があるのだろうか?と考えるようになった。監査をしていくには必要な資格ではあるが、監査をしない自分にはそもそも資格が必要なのかと思うようになった。「自分には何ができるのか?」を考える時にも、会計士という資格を前提に考えなくなった。資格に囚われずに、自分ができることをやる、やりたいことをやるという当たり前の思考になってはじめて、監査未経験という処理しきれない思いが吹っ切れた。

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